goo blog サービス終了のお知らせ 

それが一番の問題

概要は後からついてくる

兄弟 余 華 文藝春秋

2008年12月15日 | 小説
兄弟 上 《文革篇》
余 華
文藝春秋

このアイテムの詳細を見る


久しぶりに長編小説を読んだ。
途中で飽きてしまうかも知れないと思ったけど、読み進めるにつれページをめくるスピードは速くなった。

優れたキャラクターやストーリーもさることながら、この作品の文学的な価値が素晴らしいと思う。

新聞やブログのような細切れの情報ではカバーできないほど大きな題材で、教科書のように退屈ではない。
歴史小説の要素は含んでいるが、ストーリーは現代に及ぶ。そして、もちろん、現代とは何か、人間とは何かを考えさせる。
小説家にしかできない仕事。

と思っていたら、この余 華って作家はノーベル賞の候補だそうな。
それも頷ける。