![]() | 兄弟 上 《文革篇》余 華文藝春秋このアイテムの詳細を見る |
久しぶりに長編小説を読んだ。
途中で飽きてしまうかも知れないと思ったけど、読み進めるにつれページをめくるスピードは速くなった。
優れたキャラクターやストーリーもさることながら、この作品の文学的な価値が素晴らしいと思う。
新聞やブログのような細切れの情報ではカバーできないほど大きな題材で、教科書のように退屈ではない。
歴史小説の要素は含んでいるが、ストーリーは現代に及ぶ。そして、もちろん、現代とは何か、人間とは何かを考えさせる。
小説家にしかできない仕事。
と思っていたら、この余 華って作家はノーベル賞の候補だそうな。
それも頷ける。