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それが一番の問題

概要は後からついてくる

コクリコ坂から

2011年10月22日 | 映画
主人公の女の子は最高。

ストーリーも良いがドラマが足りない気がした。

宮崎駿と鈴木敏夫のノスタルジアの産物ではないかと思う。

1963年の日本には凄まじいエネルギーがあったと想像するがそれを感じることは無かった。
キレイな絵はある。とても効果音などもステキであるが、グッとくるものはなかった。

陰翳礼讃 谷崎潤一郎

2011年10月20日 | 
陰翳礼讃 (中公文庫)
クリエーター情報なし
中央公論社


名著。

特に日本の住宅事情については同感。
明るすぎる、現代日本の家は。

そして、西洋風と和風の混沌とした混在、家庭風景との調和を無視した白モノ家電。

厠についての話も良くわかる。ただ、手入れは大変だけど。

客ギライ。これも良くわかる。なかなか勇気を持って言えないが人付き合いが広ければいいという訳ではない。
会いたくても会えない人がたくさんいるのに、会いたくもない人に会う必要があろうか。

懶惰(らんだ)についてもそう。
自分の生活に必要なだけ食べれば良いのである。
好きなだけ食べて、それを消化するために無理に運動するなど馬鹿げている。
それに、家をキレイに保つだけでも大変なことだ。
昔よりは楽だろうが、それでも大変た。

是非また読み返したい。

生活の本質が綴られている。

日本文化における時間と空間 加藤周一

2011年10月16日 | 
日本文化における時間と空間
クリエーター情報なし
岩波書店


西洋はキチッと分けて、東洋はあいまいとなど。西洋との比較論と解釈。
目新しいargumentはないが興味深い実例が多数。

「いま=ここ」を重視する日本、、、よくわかる。
法律をみてもそうだし。

自然災害の有無/規模も関係しているだろう。

他人との比較においてのみ自分の像が明らかになる。
そのあとで自分を好きになれたら最高だ。

日本/東洋は、土着の価値観を見直して誇りに思うべきだ。

ワイルド・ソウル 垣根涼介

2011年10月15日 | 小説
ワイルド・ソウル
クリエーター情報なし
幻冬舎


ブラジルへの移民。
猪木もそうだった。
Plastic Cityもそうだった。
ヒドい話があったもんだ。

ストーリーは、テンポが良く、ドンドン読みたくなる。
登場人物も非常に魅力的である。ジメジメ悩むのがバカらしくなってくる。

「日本は貧乏臭い」という言葉は心に残った。
階級がアメリカによってとっぱらわれたからだろうか。
、、、とすぐ戦前と比較したくなってしまう。それだけじゃないハズなんだけど。

楽しくやんないと駄目だと思う、何ごとも。
上手にできれば大抵のことは楽しめるもので、上手になるためには努力を惜しまないことだ。
、、、現実はそう甘くないけど。

官僚の責任 古賀茂明

2011年10月14日 | 
官僚の責任 (PHP新書)
クリエーター情報なし
PHP研究所


驚きはないが放っておくことのできない事実が記されている。

栄えしものもいつか滅びゆくのは自然のことわり。
生物でも組織でも、毒素が蓄積されていくのだ。

それぞれの言い分はあるだろうが、マクロで見ると不利益であることに変わりない。

正論を吐いてもなにも変わらない。
現代日本は、さながらどん詰まりの中年、と言ったところか。