自 遊 想

ジャンルを特定しないで、その日その日に思ったことを徒然なるままに記しています。

個人主義

2013年06月25日 | Weblog

 人は考える事をよくする。ロダンの「考える人」からはいかにも何かを考えているような印象を受ける。
 僕は物事について筋道を立てて深く掘り下げて考えているだろうか、と気になることがある。人の請け売りをしているだけではないのか?しかし、本当に請け売りではない知識というものがあるだろうか?あるとしても、余程の異質な経験を積んだ人か、考えに考えを重ねて、そこに偶然がはたらいて新しい事を考え付く人か、とにかく、請け売りではなく考える人は少ないのではないか。
 そうだとすると、僕の考えなどはすべて請け売りだと言わざるを得ない。請け売りで考えるにしても、僕の為だけになるようには考えたくない。普通思われているような個人主義には陥りたくない。
 思うに、個人主義は、自分の利益だけを排他的に考える立場ではない。そうではなくて、自分の意思を尊重するのであれば、他者の意思も尊重しなければならず、他者の意思を尊重するという枠の内で、自分の意思の実現に向けて考える事が、個人主義という立場なのだ。このような立場に果たして僕は常に居るだろうか。請け売りで考えているのであれ、他者の意思を尊重するという枠内で考えたいものだ。それがなかなかに難しい事なんだけれど。様々な分野に排他的な個人主義が居座っているように思われる。