信州生坂村「山紫水明 食と文化癒しの郷!」

山清路、大城・京ヶ倉等の自然。赤地蔵、百体観音等の伝統。おやき、おにかけ等の食文化を持つ生坂村!

令和4年生坂村成人式&宇留賀会集落周辺からの風景

2022年01月03日 | 生坂村の行事

 3日(月)は朝から青空が広がり、昨夜少し降った雪は溶けましたが、冬の厳しい寒さは続きました。

▽ 式典前に新成人の皆さんと小中学校卒業時の校長先生、担任の先生、来賓等でやまなみ荘瑞雲の間で記念撮影をしました。

 午後1時30分より記念撮影をし、大ホールにて間隔を広く確保して生坂村成人式を挙行しました。新型コロナウイルス感染防止対策により、来賓を制限にして祝賀会の飲食は行わないなど縮小して開催しました。

 男性4名、女性7名の計11名の新成人が対象で8名が出席しました。女性は華やかな振り袖姿と、男性はスーツ姿に身を包み晴れやかな成人式でした。

 式典は、感染防止対策を考慮して新成人と家族や恩師、議長にご出席をいただき、厳粛の内に開催されました。

 高野公民館長の開式のことばで始まり、式典の最初に新成人をはじめ出席者全員で、生坂村讃歌「山紫に空は澄み」を斉唱しました。

 私からは、今日の日本は、人口減少・少子高齢化問題が様々な場面で顕著化している中、新型コロナウイルス感染症という不測の厄災に見舞われ、社会に深刻な打撃をもたらしていますが、同時に社会の変化を加速させています。リモートワークやオンライン授業などのIT化を推進させ、一方では都市のリスクを炙り出したことにより、地方が見直されております。これからの社会の有り様が大きく変わる中で、若い皆さんの柔軟な発想や感性、情熱、行動力が、社会を変えて行く原動力でございます。

 この様に若者が大変期待をされている時代ですから、二十歳という人生の節目を迎えられた皆さんの前途には、その期待に応えるために自ら切り開いていかなければならない長い道がございます。これから皆さんは、いくつもの人生の岐路に立ち、自分の力で重要な選択や意思決定を重ねていくことになろうかと思います。まさに、人生とは、すべての選択が自分の責任の下に積み重なったものでございます。平坦な道のりばかりではないでしょう。さまざまな壁や挫折もあると思います。そういう局面こそ、みんなで英知を結集し、協働の基、支え合って乗り越えていかなければなりません。つまり協働の取組と絆を大切にし、思いやりの気持ちを持って行動することであります。

 そして、これまで育てていただいたご家族や周囲の人々に対する感謝の気持ちを忘れてはいけません。共通の思い出を持つ、かけがえのない仲間のいる生坂村は皆さんのふるさとです。ふるさと生坂村は皆さんを応援しております。

 生坂村讃歌にも歌われています豊かな自然・歴史・伝統文化を持つ生坂村は、皆さんのご家族をはじめ、多くの先人たちが立派に築いて来られました。この生坂村に誇りと愛着と感心を持ち続けていただき、今まで皆さんを育んできた郷土生坂村を、これからは皆さんが育み、伸ばしていく大きな役割を果たしていただきたいとお願いする次第でございます。

 結びに、本日の成人式を機に、皆さんが、新世代のホープとして、若者らしいエネルギー溢れる行動力で、社会の一員として自己研鑽を積まれ、未来ある若者として何事にも情熱を持ち、失敗に挫けることなく、目標に向って活躍されますことを念願いたしますなどとお祝いの言葉を申し上げました。

 続いて私から、新成人代表の坂爪さんに、陶器セットなどの記念品をお贈りしました。

 来賓として太田議会議長より、成人の日を迎え、大人と認められた皆さんは、一人の人間として自分に責任を持ち、社会というチームで認められた選手になりました。そしてこれからは自分の足で自分の人生のパスを繋ぐ試合を向かえます。皆さんの向かうフィールドは、ディフェンスの当たりも強く、簡単にシュートが打てない困難なピッチかもしれません。でもボールは皆さんに託され、これから試合を始めなくてはなりません。

 今から29年前、私も皆さんと同じようにこの生坂村で大人の節目を迎え、今まで様々なピッチで試合をしてきました。そこで少―しだけ先輩の私からアドバイスを3つさせていただきます。

 1つ目、ボールに込められた思いを決して忘れないで下さい。皆さんは一人で試合をするのではありません。ご家族、恩師や仲間の温かい心のこもったパスをもらっています。皆さんにパスをつないでくれた方々に対して、まず声を出し「ありがとう」と伝えリスペクトしてもらいたいと思います。

 2つ目、視野を広く持ち、考えて自分のフィールドをドリブルしてください。皆さん、夢や志はありますか。もし、「まだ無い」という方は夢中になれるゴールを見つけて下さい。しかし、そのゴールばかり見てドリブルしているとシュートまでいけません。家族のため、仲間のため、誰かのため、何かの役に立つように「周りを見て」「考え」時には声をかけ、パスを出し自分が動けば、必ずペナルティエリア近くで自分にパスが来て自分のゴールが見えるはずです。その時はぜひ、自分の足でシュートを決めてください。

 3つ目、皆さんが夢中でドリブルしていくピッチは、ここでない場所かもしれません。しかし、決して生坂村の水・土・空気、そして人を忘れないでください。そしていつか、故郷を懐かしく感じた時には、いつでも戻ってきてください。ここには皆さんが戻ってこられる温かいベンチがあります。

 新型コロナウイルスは人類に深刻な影響を与えています。私たちにとって経験したことのない大変な危機となっていることは間違いありませんが、一方で新たな社会や多様な価値観が生まれる好機でもあります。ぜひ、皆さんの柔軟な発想と燃え上がる情熱で、これまでの常識や価値観を問い直して、挑戦を続けて新しい未来を創造してください。皆さんそれぞれのフィールドがどんなピッチであっても、私たちサポーターはずっと応援していますなどの祝辞を頂戴しました。

 答辞をされた清水さんからは、今日成人を迎えた私達も、これからその役目を担っていくことになります。しかし、そこには今まで以上に大きな責任や決断、時には壁にぶつかることもあるでしょう。そのような状況に立たされたときは、自分を信じて、今までの経験を活かしながら答えを導き出していけたらと思います。もし、自分一人で答えが出せないのなら、人に頼ることも一つの打開策です。私は、困った時、苦しい時に助けてほしいと声を上げられることも大人になる上で大切だと考えます。時には誰かを頼り、その人への感謝を忘れずに日々努力し、自分の理想とする社会人を目指し成長していきたいと思います。

 最後になりましたが、成人を迎えたとはいえ、私達はまだまだ未熟です。これから先、予測のできないような事態が起こることもあるかと思います。もし、私達が助けを求めたときは、皆様の知恵と力を貸していただけたら幸いです。いつか恩返しができるよう、精進してまいりますので、今後もより一層のご指導のほどよろしくお願い申し上げます。また、昨今の情勢は、新型コロナウイルスによる様々な影響により、大きく変化しておりますが、一刻も早い終息を願いつつ、元の生活に戻れるよう、私自身、感染対策に今後も十分注意していきたいと思います。

 皆様のご健勝と生坂村の益々の発展を祈念し、新成人代表の挨拶とさせていただきますなどとしっかりと挨拶を述べていただきました。

 樋口教育長の閉式のことばで式典は厳粛に滞りなく終了しました。

▽ 祝賀会では、スライドの懐かしい写真を見た後に、新成人全員に近況と今後の目標などをスピーチしていただき、最後に担任の先生と校長先生からも思い出話や激励の挨拶などを頂戴し、小・中学生のときに自分に当てた手紙を渡されました。

 新成人の皆さんから近況や今後の目標などをお聞きしましたが、引き続き郷土生坂村に関心を持ち続けていただきますよう願っております。

 祝賀会終了後に、保護者の皆さんがカメラやスマホで撮影された時に、それぞれ笑顔でポーズを取っていました。

 太田議長、小・中学校時代の校長先生と担任の先生、ご家族の皆様にご臨席を賜り、ご光彩を添えていただきましたことに感謝を申し上げます。そして、新成人の皆さん、ご健勝にて益々のご活躍をご祈念申し上げます。

▽ 毎朝恒例の撮影は、宇留賀会集落の犀川対岸から平ダム湖の映り込みや集落の風景を撮影しました。

宇留賀会集落周辺からの風景