18日(火)午後2時から生坂村有害鳥獣駆除対策協議会を行いました。
最初に私から、電気柵・防護柵の設置補助金により、多くの村民にご活用してもらっていますし、平成20年度から設置してきた防護柵も約22kmに延長が伸び、草尾上野ぶどう畑の電気柵も更新しましたが、場所によっては老朽化も目立ち始めていますし、有害鳥獣の被害も減らず、この頃はサルの群れを見掛けることが多くなっており、野菜、水稲など農産物の被害も相変わらずあり、農業の栽培意欲を損なわないようするためにも委員の皆さんから忌憚のないご意見をお願いして、有害鳥獣被害を無くしていきたいなどと挨拶させていただきました。
議事は、鳥獣の被害状況等について、今年度の主な被害状況として、イノシシ、ニホンジカ、サル、カラス、熊の被害で役場に報告があった状況を説明し、報告以外にもハクビシンの小動物などの被害があるとのことでした。
支援・対策の状況として、広域鳥獣防止柵等の整備、村による鳥獣害防除機具設置事業補助金、村による狩猟免許の取得及び更新に係る補助金、有害鳥獣駆除対策(捕獲実績)についても説明してもらいました。
続いて、今後の鳥獣対策として、「防除」「駆除」「追い払い」の大きく3点の課題、方向性等を説明し、皆さんからご意見、ご要望などを発言してもらいました。
主なご意見、ご要望と回答内容は、電気柵を設置する場合、村外の耕作者の補助については、補助対象ではないので、村内在住の耕作者と一緒の団体または村民と一緒に申請していただけると補助対象となること、23日の水利組合の会議で方向付けをして、耕作者みんなで設置する考えで今年度は体制づくりをしたいこと、最近の有害鳥獣の対策は、柿や栗を放置している木を伐採すると防除になるので検討すること、サルがぶどう畑に来ると大変なことになるので早めに対策を講じること、銃を持っていなくてもワナで駆除するために村外の方をお願いすることについては、会員が増えている猟友会の皆さんと連携して対応したいこと、サルの追い払いについては、大町市と池田町から流れてきているので、生坂村に入れないことと、個体を減らすことだが、GPS発信機を活用して、スマホで2時間ごとに見られるから、早めに追い払うことなどを協議しました。
防護柵が設置してあっても、その内で被害にあっているので、その修繕費の補助については、地元の管理でお願いしていて、中山間直払いや多面的機能支払いで対応をしてもらっていること、くくりワナを補助していただいているが、一つ8,000円位であり、1頭掛かると壊れることが多いので更に補助して欲しいことと、駆除の報償費も一頭8,000円を近隣市町村並みにして欲しいことについては、松本広域でくくりワナは100機の補助があるので検討することと、報償費は来年度からシカ、イノシシ、サルの一頭の報償費を1万円するように考えていること、ぶどうの被害が多いカラスの駆除の捕獲ワナ設置については、ぶどう生産者の意向を調査して検討すること。ニホンカモシカの被害が増加しているので、その対策については、特別天然記念物で捕獲はできないが、塩尻市6~7頭、松本市3頭と計画を立てて許可が降りているので、捕獲に向けての計画を策定し、写真を撮影して数字で出して策定した後、県の委員会で審議するので時間が掛かることなどを協議し、来年度に取り組める事項や検討する事項がありましたので、回答内容に沿って進めてまいります。