信州生坂村「山紫水明 食と文化癒しの郷!」

山清路、大城・京ヶ倉等の自然。赤地蔵、百体観音等の伝統。おやき、おにかけ等の食文化を持つ生坂村!

令和4年 生坂村消防団 出初式

2022年01月09日 | 生坂村の行事

 9日(日)午後2時から中学校体育館で、歴史と伝統ある生坂村消防団出初め式が、新型コロナウイルス感染防止対策を講じて、団員の参加は各分団部長以上と表彰者の団員各位と本部団員、来賓各位は村内在住で人数を絞ってご臨席を賜り厳粛に開催しました。

▽ 「国旗に注目」の後、中山副団長の開式の辞、「団旗に注目」と出初式が始まりました。

▽ 寺島団長から人員報告を受けましたが、感染防止対策の観点から少ない人数で致し方ないと感じました。

▽ 寺島消防団長から、昨年を振り返りますと、一昨年から続く新型コロナウイルス感染症の世界的な流行によって、各種訓練をはじめ、行事・式典等あらゆる消防団活動が中止もしくは縮小を迫られました。

  一方、コロナ禍と言えど災害は待ってくれず、昨年、2月22日に発生した昭津区下ノ田地籍の建物火災においては、午後1時30分の出火から、同10時47分の鎮火まで、9時間強に渡り消防活動に従事し、標高594mの火元まで中継送水を行ったほか、背負い式消火水のうを用いて周辺林野の残火処理等、鎮火後も地元分団による警戒を翌朝まで継続しました。

 また、水害では8月に秋雨前線の停滞により西日本を中心に記録的な大雨となり、生坂村でも3日間で累計雨量163mmを記録し、一部地域に土砂災害警戒情報が発令されたほか、上流域での降雨により、犀川の水位が一時、氾濫危険水位を超過し、村災害対策本部から、避難情報が発令されたことを受け、当消防団としても避難誘導や重要水防箇所の巡視、各所の内水排水作業、土のう積みなどを行ったところです。

 このように、近年は地球温暖化を起因とする気候変動により、災害が頻発・激甚化し、我々消防団の果たす役割は多様化しており、地域防災力の中核としてその活動の重要度は一層増大しております。

 しかしながら、社会環境や価値観の変化とともに、消防団を取り巻く環境は一層厳しくなっており、全国的にも消防団員数は減少の一途をたどり、少子化の進展による若年層の団員の減少、在籍団員の高齢化等様々な課題を解決しなければなりません。

 こうした中、村理事者並びに村議会の皆様には、消防団活動に格別のご理解をいただき、昨年より出動率70%以上の団員を対象に、村内各事業所で使用できる消防団員応援商品券を交付いただいたほか、他市町村に先駆け、出動報酬の個人支給を開始する等、適切な処遇改善に努めていただいていることに深甚なる敬意と感謝を申し上げます。

 また、ご来賓各位からは格別なご指導、ご鞭撻をいただいており、より一層、献身的地域愛を以って、教養を重ね訓練に励み、歴史ある生坂村消防団の使命を肝に銘じ、村民の負託に応えるよう精進していく所存でありますなどと式辞を述べられました。

▽ 私からは、全国的には度重なる豪雨災害、台風災害などが発生し、河川の氾濫による堤防や護岸の決壊、家屋等の浸水被害、道路災害、土砂災害など、激甚な災害に見舞われております。

 現在国では、気候変動の影響による水災害の激甚化・頻発化等を踏まえ、堤防の整備、ダムの建設・再生などの対策をより一層加速するとともに、流域に関わるあらゆる関係者が協働して水災害対策を行うため、流域治水に取り組んでいるところでございます。

 当村は今年度から雨水の流出抑制よる流域治水対策等を目的として設置します「雨水貯留施設」に対しての補助を新設し、役場などに当施設を設置し啓発しております。

 消防団員各位には、この様な状況を踏まえ「自らの地域は自らで守る」という郷土愛護の精神に基づき、防火啓発活動、各種技術訓練や救命講習会などに献身的にご活動され、個々の資質の向上と知識・技能の習得に努められ、あらゆる火災・災害にも対応できるようにしていただき、生坂村の防災力の充実強化を図るために、引き続きのご活動をお願いする次第でございます。

 村行政としましては、団員各位の活動に応えるために、今年度から出動報酬の個人支給を始め、今年4月からは団員報酬も個人支給に変え、両報酬額のアップと分団運営経費などの支給を検討しておりますので、是非、出動率の向上と新入団員の確保をお願いする次第でございますなどと訓示を申し上げました。

▽ 長野県消防協会長表彰として、生坂村消防団が優秀章を受章されました。

▽ 長野県消防協会長表彰として、永年勤続功労章の表彰をされた皆さんを代表して、第3分団牛越部長が受章されました。

▽ 長野県消防協会長表彰として、功労章を第3分団小林副分団長が受章されました。

▽ 長野県消防協会長表彰として、努力賞を第1分団中村分団長が受章されました。

▽ 長野県消防協会長表彰として、精績章を藤澤ラッパ長が受章されました。

▽ 長野県消防協会長表彰として、技術賞を第2分団瀧澤分団長が受章されました。

▽ 長野県消防協会長表彰として、精勤章を代表して、第1分団藤澤班長が受章されました。

▽ 松本消防協会長表彰として、功績章を代表して、山本副団長が受章されました。

▽ 松本消防協会長表彰として、功労章を吉川本部長が受章されました。

▽ 松本消防協会長表彰として、精績章を代表して、第2分団瀧澤副分団長が受章されました。

▽ 松本消防協会長表彰として、精勤章を代表して、第2分団竹内団員が受章されました。

▽ 生坂村消防団長表彰として、勤続功労章を代表して、第2分団瀧澤分団長が受章されました。

▽ 生坂村消防団長表彰として、功労章を代表して、第1分団吉原班長が受章されました。

▽ 生坂村消防団長表彰として、精勤章を代表して、第2分団竹内団員が受章されました。

▽ 来賓を代表して太田村議会議長から、生坂村消防団の皆様方におかれましては、つね日頃から火災を始め、様々な災害から村民の生命・財産を守るために、日夜、献身的に予防消防の啓発活動をおこなうと共に、有事の際の備えとして各種訓練でスキルアップに努力されていることに対し、深く敬意を表しますとともに感謝申し上げます。

 また、先ほど表彰を受けられました団員並びにご家族の皆様の長年にわたるご功績に対し、心から敬意を表し、お祝い申し上げます。

 本日、このようにお祝いを述べさせて頂いております私自身も生坂村消防団員として皆様と一緒に活動しています。近年、その活動を通して感じているのが気候変動が要因とされる災害の発生件数と規模の大きさ、また、建物・設備の老朽化や高齢化の進む当村の状況を考えると、火災・災害に対する備えは決して怠ってはいけないという事、そしてますます消防団の重要性が増してくると強く感じております。

 議員の立場として、このような現場での課題をしっかり発信し、生坂村消防団の消防力・防災力のハード面・ソフト面の強化に向けて、消防団や行政と相談しながら、活動する団員目線を反映できる者として取り組んで参りたいと思いますので、本年も一層のご協力を賜りますよう宜しくお願い申し上げますなどのご祝辞を頂戴しました。

▽ 「団旗に注目」、中山副団長の閉式の辞で終了しました。来賓の皆様、消防団員各位など関係の皆さんには、寒い中ご参加くださり大変お疲れ様でした。そして、ありがとうございました。


小舟常会の三九郎&小舟上空の風景

2022年01月09日 | 生坂村の行事

 9日(日)は薄雲が広がっても日差しが届き、寒中でも穏やかな陽気で三九郎の準備には良い天気でした。

 午前9時からは、我が小舟常会の三九郎の準備をしました。今年は場所を変え、込地集落でカヤを刈って運んで来る班と、近くの竹林から切り出した竹を組んで立てる班に分かれて準備をしました。

 我々がカヤを刈ってくると、立てた竹に横棒の竹を1メートル間隔ほどに縛り付けていました。今年も2年続けて場所が変わったので、小さめにつくる予定でしたが、例年より少し大きくなった感じでした。

 合流してからワラを掛け始め、続けてカヤを立てかけて、門松、しめ縄や松飾り、見守ってくれたダルマなどを飾りつけ、最後は竹で覆って縄で縛りつけました。

 もう一つはその3分の1ほどの三九郎を竹とワラとカヤで作り、しめ縄や松飾り、ダルマなどを飾りつけ子ども達も手伝ってくれて、両方とも見事に完成しました。

 午後6時30分に子どもから大人まで多く集まり、今年4月に小学校6年生になる年男の泰良くんが、最初に小さい三九郎から火を付けました。

 続いて大きな三九郎にも火を付けて、竹の燃える音が響き、大きな炎が立ち上がり素晴らしい三九郎になりました。私の孫たちは、二人とも燃え上がる三九郎を見たりして楽しそうに遊んでいました。

我が小舟常会の三九郎

 燃え残る「おき」でお餅を焼き、その場で美味しいと言いながら食べる家族や家に持ち帰る家族がいて、我が家も帰って食べましたが、今年は焼けすぎで焦げていて残念でしたが少し食べました。

 今年こそは新型コロナウイルス感染症が終息して、災害のない平穏な年になり、小舟常会の皆さんが無病息災で過ごせる幸せ多き年になることを祈念いたします。

▽ 毎朝恒例の撮影は、家からドローンを飛ばして少し曇っていた小舟集落上空からの風景を撮影しました。

小舟集落上空からの風景

 本日生坂村では、令和4年生坂村消防団出初式、各地区で三九郎などが行われました。