【再会は突然に】
※個人の特定を防ぐためにフェイクを混ぜて書いているので、事実に着想を得たフィクションです、くらいの感覚で読んでいただけたら幸いです※
「25年春夏、彼女達の物語」
夏巳さん編・全3回が書き終わったので、今回から新しく…つんちゃん編です。
(夏巳さん編の第1回はコチラ。
↓
・夏巳さん物語・その1。)
確かあれは、5月のめずらしく寒い日のことであった。
気温は20度を切り、それまでジメジメした暑い日が多かったのですごく嬉しかった時だ。
普段はあまり降りない駅で用事があった帰りに、カルディがちょうど○周年セールをやっていたので
「お、いいね~」
と思って入ったのだ。
コーヒー豆は半額って言ったってすっかり定価が高くなっちゃったから最初から考慮にも入れず、1割引き目当てにウロウロしました。
『名探偵ポワロ』の毒入りサンドイッチごっこがしたくて(『杉の棺』のネタ)サーモンペーストを探したけど、ずっと買ってたガラス瓶入りのやつはこの店舗でも取り扱い無し。
別ブランド(フランス産)もちょうど品切れらしい。
「残念だなー」
と思った次の瞬間くらいに。
「あの…もしかして、鳥まりちゃん?」
女性に声をかけられた。
カジュアルウェアの、大人しそうな女性。
え?どなた??
???「私のこと、覚えてたり…する?」
え…。
えーと…。
大きな可愛い瞳、すっと通った細い鼻、それからこのキュートボイス…。
「
!!!つんちゃん!?」
「そう!
覚えててくれたんだ!」
(以下、「」前の私=鳥まり、つ=つんちゃん、です)
私「うわーっすっごい久しぶり!
相変わらず可愛いねえ~」
つ「どう見ても太ったでしょーww
コロナの時に激太りだよーww」
つんちゃんは、中学~高校の計6年間で学内ミスコンに選抜された美少女だった。
もちろん顔立ちは変わらないので今でも美人さんです。
しかし、この時話してくれたように新コロ怖いの時に20キロ太ってしまったそうな。
(詳細が明かされたのは後だが)
20キロであの程度が…どんだけ10代のときに痩せていたんだか

つ「…鳥まりちゃんは…」
私「ほい」
つ「…うん、すごく…綺麗になったね…すごい綺麗だよ。
輝いてるから声掛けるのにすごい勇気使っちゃった」
私「えええー
お世辞でも嬉しいんですけど!
テンキュー!!」
つ「やだもう、鳥まりちゃん本当に中身変わってないね!?
……鳥まりちゃん、この後忙しい?
夕飯の支度とかある?
もし時間あったら、一杯飲みに行かない?」
私「行く行く~
夕飯の支度終わってるから大丈夫ー!
お酒弱いから私はノンアルコールでもいい?」
つ「そうなんだ。
じゃあカフェにしよっか」
こんな感じでとんとん拍子に、なんとも久しぶりの放課後ティータイムが始まったのでした。
【喋る喋る】
すぐ近くの喫茶店へ移動し、運良く空いていたのでスムーズに着席できました。
寒いのでお互い温かいものを注文して、話の続きを。
やはりこういう時は恐る恐る(色んな境遇の時があるからね)…。
今までの歩いてきた道。
仕事。
それから男(夫か彼氏かってことね)のことを聞いてしまうよねえ。
(恋愛も結婚も必須じゃない!
異性とは限らない!
とは思うけど、やっぱり定番の会話なんだよなあ…)
つんちゃんは、新卒の頃から仕事ですごく苦労してきたこと。
それでも頑張って続けて、もうすぐ条件のいい同業他社に転職できること。
彼氏さんと新コロ怖いが始まる前から同棲していること。
などを話してくれました。
(ここでは書かないけど、
「3.11の時ってどうしてた?」
「2020年からはそれまでとどう変わった?」
はめちゃくちゃ盛り上がりました。
やはり人は時代に生かされているんだなと痛感
私の体験談は過去記事に書きました。
↓
・14年間語り~私の3.11~。)
私「そっかあ、じゃあ今は事実婚って感じなの?
それとも婚約中?」
とポワポワする私を見て、つんちゃんはなんとも複雑な表情になった。
あっ…察し、である。
つ「…結婚って本当に幸せ?
あっ、ごめん、嫌な言い方しちゃって」
私「全然大丈夫」
つ「……当初は20年に結婚するつもりだったんだけど、コロナが始まっちゃって私の職場もあっちのも大変でね。
延期。
マンション買うのも、これからのライフプランのすり合わせも、全部延期。
……でも~~~~…」
私「私で良ければ、遠慮しないで言ってくれや」
(以下、!はついているけど、つんちゃんはお淑やかレディーなので声は小さかったですよ)
つ「~~~~。
家賃も生活費も完全折半で財布別々なのに、家事は全部私なの!!
ゴミ捨ても洗濯もお風呂掃除も全部だよ!」
私「あるあるー」
つ「っていうか、そもそも私は職場まで片道電車1時間プラス徒歩移動なのに、あっちは乗り換え無し20分だよ!!
駅のまん前の会社なのに!」
私「あるある…
」
つ「20年からあっちはフルリモート可になってさ、私は業務内容の都合上出社必須なのに引っ越さないんだよ!
5年もだよ!」
私「うわあ…」
つ「自分の部屋片付けないからぜったいリビングでリモート会議するし!」
私「わあ…」
つ「私が…っっ…あんなに毎日手洗いマスクうがい消毒無言守って出社してたのに、あっちはいい加減で。
言っても聞かなくて、ぜったいあっちが持ってきたのにコロナになったのは私の仕事のせいとでも言いたげだったの!!」
私「つら…え、大変だったね…その時もだけど、後遺症とか大丈夫?」
つ「ウー○ーとヨドバ○.comとオンラインスーパーが無かったら二人共死んでたかもしれないね。
薬も調剤薬局がドアノブにひっかけてくれたんだよ。
味覚障害が2ヶ月くらい残ったけど、まあ軽い方だったと思うな」
私「本当にお疲れ様~
」
つ「……こんなこと本人には言えないけど、彼由来のストレスがかなり影響してメンタル疾患になりかけて、処方された薬の副作用で20キロ太ったの…」
私「それは辛い…」
つ「一応今月から薬徐々に減らしてて、上手くいけば2ヶ月でゼロに出来るんだけどね。
体重が戻るかはわかんないの」
私「うん…」
つ「こんなに私は遠慮してるのに、冗談で
「体重戻ったら結婚してあげる」
って言われて」
私「うわあ…
」
つ「正直…。
転職して仕事に慣れたら別れたいって思ってる。
会社の近くの1Kに住みたい。
一人で」
私「そうなのね…」
辛い話はまだまだ続きます。
長いのでとりあえず今回はここまで。
読んでくださって、ありがとうございます
続き書きました。
↓
・つんちゃん物語・その2。
※個人の特定を防ぐためにフェイクを混ぜて書いているので、事実に着想を得たフィクションです、くらいの感覚で読んでいただけたら幸いです※
「25年春夏、彼女達の物語」
夏巳さん編・全3回が書き終わったので、今回から新しく…つんちゃん編です。
(夏巳さん編の第1回はコチラ。
↓
・夏巳さん物語・その1。)
確かあれは、5月のめずらしく寒い日のことであった。
気温は20度を切り、それまでジメジメした暑い日が多かったのですごく嬉しかった時だ。
普段はあまり降りない駅で用事があった帰りに、カルディがちょうど○周年セールをやっていたので
「お、いいね~」
と思って入ったのだ。
コーヒー豆は半額って言ったってすっかり定価が高くなっちゃったから最初から考慮にも入れず、1割引き目当てにウロウロしました。
『名探偵ポワロ』の毒入りサンドイッチごっこがしたくて(『杉の棺』のネタ)サーモンペーストを探したけど、ずっと買ってたガラス瓶入りのやつはこの店舗でも取り扱い無し。
別ブランド(フランス産)もちょうど品切れらしい。
「残念だなー」
と思った次の瞬間くらいに。
「あの…もしかして、鳥まりちゃん?」
女性に声をかけられた。
カジュアルウェアの、大人しそうな女性。
え?どなた??
???「私のこと、覚えてたり…する?」
え…。
えーと…。
大きな可愛い瞳、すっと通った細い鼻、それからこのキュートボイス…。
「

「そう!
覚えててくれたんだ!」
(以下、「」前の私=鳥まり、つ=つんちゃん、です)
私「うわーっすっごい久しぶり!
相変わらず可愛いねえ~」
つ「どう見ても太ったでしょーww
コロナの時に激太りだよーww」
つんちゃんは、中学~高校の計6年間で学内ミスコンに選抜された美少女だった。
もちろん顔立ちは変わらないので今でも美人さんです。
しかし、この時話してくれたように新コロ怖いの時に20キロ太ってしまったそうな。
(詳細が明かされたのは後だが)
20キロであの程度が…どんだけ10代のときに痩せていたんだか


つ「…鳥まりちゃんは…」
私「ほい」
つ「…うん、すごく…綺麗になったね…すごい綺麗だよ。
輝いてるから声掛けるのにすごい勇気使っちゃった」
私「えええー

お世辞でも嬉しいんですけど!
テンキュー!!」
つ「やだもう、鳥まりちゃん本当に中身変わってないね!?
……鳥まりちゃん、この後忙しい?
夕飯の支度とかある?
もし時間あったら、一杯飲みに行かない?」
私「行く行く~

夕飯の支度終わってるから大丈夫ー!
お酒弱いから私はノンアルコールでもいい?」
つ「そうなんだ。
じゃあカフェにしよっか」
こんな感じでとんとん拍子に、なんとも久しぶりの放課後ティータイムが始まったのでした。
【喋る喋る】
すぐ近くの喫茶店へ移動し、運良く空いていたのでスムーズに着席できました。
寒いのでお互い温かいものを注文して、話の続きを。
やはりこういう時は恐る恐る(色んな境遇の時があるからね)…。
今までの歩いてきた道。
仕事。
それから男(夫か彼氏かってことね)のことを聞いてしまうよねえ。
(恋愛も結婚も必須じゃない!
異性とは限らない!
とは思うけど、やっぱり定番の会話なんだよなあ…)
つんちゃんは、新卒の頃から仕事ですごく苦労してきたこと。
それでも頑張って続けて、もうすぐ条件のいい同業他社に転職できること。
彼氏さんと新コロ怖いが始まる前から同棲していること。
などを話してくれました。
(ここでは書かないけど、
「3.11の時ってどうしてた?」
「2020年からはそれまでとどう変わった?」
はめちゃくちゃ盛り上がりました。
やはり人は時代に生かされているんだなと痛感

私の体験談は過去記事に書きました。
↓
・14年間語り~私の3.11~。)
私「そっかあ、じゃあ今は事実婚って感じなの?
それとも婚約中?」
とポワポワする私を見て、つんちゃんはなんとも複雑な表情になった。
あっ…察し、である。
つ「…結婚って本当に幸せ?
あっ、ごめん、嫌な言い方しちゃって」
私「全然大丈夫」
つ「……当初は20年に結婚するつもりだったんだけど、コロナが始まっちゃって私の職場もあっちのも大変でね。
延期。
マンション買うのも、これからのライフプランのすり合わせも、全部延期。
……でも~~~~…」
私「私で良ければ、遠慮しないで言ってくれや」
(以下、!はついているけど、つんちゃんはお淑やかレディーなので声は小さかったですよ)
つ「~~~~。
家賃も生活費も完全折半で財布別々なのに、家事は全部私なの!!
ゴミ捨ても洗濯もお風呂掃除も全部だよ!」
私「あるあるー」
つ「っていうか、そもそも私は職場まで片道電車1時間プラス徒歩移動なのに、あっちは乗り換え無し20分だよ!!
駅のまん前の会社なのに!」
私「あるある…

つ「20年からあっちはフルリモート可になってさ、私は業務内容の都合上出社必須なのに引っ越さないんだよ!
5年もだよ!」
私「うわあ…」
つ「自分の部屋片付けないからぜったいリビングでリモート会議するし!」
私「わあ…」
つ「私が…っっ…あんなに毎日手洗いマスクうがい消毒無言守って出社してたのに、あっちはいい加減で。
言っても聞かなくて、ぜったいあっちが持ってきたのにコロナになったのは私の仕事のせいとでも言いたげだったの!!」
私「つら…え、大変だったね…その時もだけど、後遺症とか大丈夫?」
つ「ウー○ーとヨドバ○.comとオンラインスーパーが無かったら二人共死んでたかもしれないね。
薬も調剤薬局がドアノブにひっかけてくれたんだよ。
味覚障害が2ヶ月くらい残ったけど、まあ軽い方だったと思うな」
私「本当にお疲れ様~

つ「……こんなこと本人には言えないけど、彼由来のストレスがかなり影響してメンタル疾患になりかけて、処方された薬の副作用で20キロ太ったの…」
私「それは辛い…」
つ「一応今月から薬徐々に減らしてて、上手くいけば2ヶ月でゼロに出来るんだけどね。
体重が戻るかはわかんないの」
私「うん…」
つ「こんなに私は遠慮してるのに、冗談で
「体重戻ったら結婚してあげる」
って言われて」
私「うわあ…

つ「正直…。
転職して仕事に慣れたら別れたいって思ってる。
会社の近くの1Kに住みたい。
一人で」
私「そうなのね…」
辛い話はまだまだ続きます。
長いのでとりあえず今回はここまで。
読んでくださって、ありがとうございます

続き書きました。
↓
・つんちゃん物語・その2。
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