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渡り懸て藻の花のぞく流哉 野沢凡兆

2019年05月05日 | 俳句
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野沢凡兆
渡り懸て藻の花のぞく流哉
小流れに懸けられた橋を渡る。渡り懸けてふと気になって覗いた水中に揺れているのは白い藻の花であった。透明な水の流れにゆらゆらと揺れメダカの群れが行き交っている。子供の頃よく遊んだ水遊びが懐かしい。裸足で魚を追いハンカチで小魚を捕れえたものだった。夏は来ぬ。さあこの夏をどう過ごそうか。:大岡信(おおおかまこと)「百人百句」講談社(2002年6月28日)所載。
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