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貝殻のささやき始む秋の潮:甲斐由起子

2020年10月18日 | 俳句
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貝殻のささやき始む秋の潮:甲斐由起子
浜辺に吹く風もすっかり秋めいてきた。風に晒された貝殻たちが何かを囁き始めた。万尺深き海の底の思い出だろうか。~♩流れ寄る椰子の実一つ 故郷の 岸を離れて 汝はそも 波に幾月♩(藤村)~秋の潮がまた流木を運んできた。地球は青い青い水の惑星である。海光が眩しい。<独り泣く男のありて秋の潮:やの字>:角川「合本・俳句歳時記」2019年3月28日版所載。
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