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遠雷やはづしてひかる耳かざり 木下夕彌

2019年07月10日 | 俳句
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木下夕彌
遠雷やはづしてひかる耳かざり
遠雷が聞こえる。外した耳飾るがきらりと光った。人に逢うある種の緊張から解放されて自分が自分に帰る。今日逢った人の印象が強烈に胸に去来する。これから彼の人とは永い付き合いになるのだろうか。よからぬ胸騒ぎを抱えつつ再び遠雷を聴く。明日はきっと豪雨となるだろう。:角川「新版・俳句歳時記」(1990年12月15日版)所載。
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