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草笛の少女音符のやうに来る:北村純一

2021年06月01日 | 俳句
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草笛の少女音符のやうに来る:北村純一
透明な草笛の音色が響いて来た。見れば軽やかなステップで少女が吹いているではないか。あたかも少女自身が音符の様に弾んでいえる。ひらひらと翻るスカートはどこか蝶の舞いにも似て軽やかである。自転車の車列が土手を走ってゆく。どの景もみな薫風の中である。:朝日新聞「朝日俳壇」2021年5月30日掲載
(釣人の飽いて草笛吹き始じむ:やの字)
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