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冬夕焼むらさき色の飛行雲 ハルツオーク洋子

2019年12月29日 | 俳句
ハルツオーク洋子
冬夕焼むらさき色の飛行雲

冬の空が焼けている。真夏の真っ赤な燃える様な熱気はもうない。薄紫の飛行機雲が帯を引いている。あの行く先は祖国だろうか。夢に描く異国への旅。あと幾度の旅が出来るのだろう。夢はもう一度もう一度と果てしない。あっと言う間に日が暮れた。冬の昼間の何と短いものよ。:朝日新聞「朝日俳壇(2019年12月8日)」所載
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