闇夜の烏の変な世界

とりあえず、何にでも興味持ちますw
日々、気になった事を日記感覚でアップしてみようかと。

表彰台の脇への道(1)

2008-09-10 04:23:46 | マウンテンバイク


2008年4月頭、正確には3月末からレースの機材準備を始めました。仕事が厳しく1年ぶりになるミヤタ主催、東伊豆ATBカップに年齢を考慮し5年に渡る毎年参加のレースで活動に終止符を打つ覚悟で全てを注ぎ込むつもりでした。自転車に乗れない多忙な日々は健康診断で悪い所が無いと毎年良くなる結果に担当医を驚かせていましたが、今年の検診では体重で8%増/年、肝硬変も起こしていました。典型的なメタボ。睡眠時間は平均3時間。とても自転車に乗れる状況では無いのを承知で、文字通り「命懸け」の決意で。私のMTBは2003年モデルのフレームにコツコツと10ヶ月かけて走れるようにヤフオクや特価品を集めて組み上げたもの。カーボンやチタン、アルミ全盛の時代に良質なスチール(レイノルズ853)で最高の職人がカナダで少数生産するロッキーマウンテンバイシクルのブリザード。今は不祥事を境にDANさんも見放したジェイミスですが、当事は同じ素材でドラゴンという素晴らしいモデルがありました(現行DRAGONは材質を落とした別物です)。それを借りてアルミやフルサスには無いプリミティブな魅力に完全に参ったものの、極度の経済難な当事はとても買えない高嶺の花。ショップに通ううちに「カナダのロッキーなら同じ材質で9万でフレーム手に入るよ、今なら(本数が少ないので買えるのは年に数ヶ月)」とのお言葉。分割で即注文、細かいフレームサイズの揃えもあって小柄な私にピッタリな16.5インチをチョイス。世界でもトップレベルと言われるフレーク塗装の素晴らしさは手触りも別格でした。毎日ヤフオクを見る日々が続き、バイクショップの軒先に吊るされた白黒の細身が美しいフレームに少しづつパーツが増えて行き、自転車として完成するのにそれから10ヶ月を要しました。それが自分のスポーツサイクルのスタートでした…。話が反れましたが、多数のレアパーツをインストールした事等は長くなり過ぎるので別の機会に。今回は先ずレースに必要な機材の見直しを追ってみます。先ずはタイヤ。最初からチューブレスとしてホイールを組み色々なタイヤを使ってきましたが、東伊豆のコースは2つの特徴を持つのでそれに適したチョイスが必要と考えました。MTBのレースでありながら直線が多く全体にハイスピード(瞬間的に50km/h近い浮き砂利も)なので転がり抵抗の少ないタイヤである事(軽さも重要)。もう一つは路面のバリエーションが目まぐるしく変わる事。芝生、土、泥、砂利、砂、ガレ場。これだけ一周で変化するコースは珍しく難しい。加えるならここ4年、毎年雨。一昨年は新設コース(その後閉鎖)が雨で深い泥の滑り台と化して転倒者続出、私も派手に路面に転がりました。今年は願掛けではありませんが「晴れる」事を前提にセッティングすることに専念しました。参加し始めた頃のタイヤはスペシャライズドのロックスターで、舗装路からかなりのダートまでこなすオールマイティーなタイヤでした。このタイヤはセンターのランドが詰まっていて転がり抵抗が低く、サイド部(コーナリング接地)はシーエリアが広めでグリップし難い路面をガッチリと掴んでくれました。ユッチンソンのパイソンも持ち込んだ事がありましたが(初年度)コーナーで横滑りが激しく危険でした。もう硬化して履けませんが、手元のロックスターのパターンを見ながらネットで似たようなパターンを探すもなかなか無い…。そんな中、TREK系のショップでBONTRAGERのリボルト・スーパーXなるタイヤを発見!カタログ値490gというチューブレス(厳密には違う)としては異例の軽さとパターンに先ずは一本注文してみることに。これが悪夢の始まりでした。


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