イグニッションキーを回すと暗闇から浮かび上がるメーター類。以前、ジープで台風直撃を受けてしまった事があり、日が暮れて室内灯の無い真っ暗な闇の中で電装系がほとんどダメージを受けた時、懐中電灯でメーター類を照らす事でエンジンが水を吸わないように回転や速度を維持した事があります。このワゴンRのようなギミックは見た目の新鮮味はあってもイザという時に致命傷になる事をいろいろ見て来ました。その時は国道が決壊した堤防で川と化し、ジープの横をウィンドウまで水に浸かったアベックのRX-7が成す術もなく流れて行くのを見ました。電気仕掛けのウィンドウは開ける事ができず、水圧で密閉されたドアは中からは開かないのでしょう。あの後何台もの流された車はどうなったのか...。今は高級車ほど「電気」に頼ったギミックが満載される傾向があると感じています。それは作動している通常時は便利でも非常時には人の命を左右する分岐点にも化ける事を知った上で開発する側も買う側も判断して欲しいものです。電気自動車の時代が来るような昨今のマスコミ報道。電気が止まっても安全な車でなければ環境を生かして人を危険に晒すものにもなりかねない。そういった事故が今後一件も出なければ良いのですがねぇ。
で、気になったのがこのインパネ右下に出る燃費のリアルタイム表示。法廷速度でユックリ発進安全運転でも8Km/L前後を指すんですよね。滅多に10Km/L以上の数字が出ない。SX4の燃費表示は今回のモデルチェンジで消えた2Lの大きな排気量ながら通常で6~8Km/L位で、巡航や減速時には14~30Km/Lを指します。トルク系の運転だから実燃費も伸びてると言えるかも知れないけど、ワゴンRの燃費表示が正確なものだとするとSX4よりかなり悪いって事になる!?軽だから省エネという図式は当てはまらないのだろうか。不思議でした。