大和心眼ーヤマトシンガンー

情報操作、捏造、隠蔽に騙されるな!茹でガエルにならない方法

あなたは監視されている!『監視カメラ』6万台の大量導入で『テレスクリーン』の世界が現実になる?

2012-12-28 19:58:26 | 新世界秩序
こんにちは、千里です。いつもの通り道に少し違う風景が出現しました。首都圏内で通勤されている方々は、去年から今年にかけて『環境の違い』に気づいた方もいると思います。

それは、『監視カメラ』(防犯カメラ)が駅構内に設置されはじめたということです。

これは、私の通行路に設置してあるカメラです。
JRの駅構内になります。なんと、ホームの下り階段、上り階段の踊り場付近に密集して設置してあります。これも、最近階段付近で横入りして喧嘩になるケースが多いからだと思いますが、それにしてもスゴい数です。






現在、全国の駅構内に『監視カメラ』は、2011年3月時点で約5万6000台。04年の3月時点で2万台だったので、約3倍に増加していると言います。事前の防犯を理由に設置を増加させているようですが、実は防犯にはつながっていなく、犯罪後の容疑者の特徴の割り出しや逃走経路の確認、推測の判断材料などに利用されているようです。また、最近は分析能力も向上しているようで、3600万件分のデータから1秒で特定の人物を検出する方法があるようです。

このように分析能力が上がると、各拠点のカメラのデータを集約することで、特定の人物を追跡することが可能になります。今日は、どこから乗車して、どこで降りて、さらにどの店舗に買い物に入ったなど、ライフスタイルの筒抜け状態が理論的に可能となるということです。

3600万件の顔データから1秒で検索できる大規模監視カメラシステム




まあ、確かに防犯という点から、安全重視ということで良い意味で捉えている方も多いですが、一歩間違えれば、プライバシーの侵害となります。問題なのでは、そのカメラデータをどういうルールに基づいて活用していくかが曖昧になっている点にあります。運用方法そのものが明らかになっていません。

現状では、警察が自由自在に使っているということです。

青木理 「防犯カメラ 警察が非公開で照合」 2012.08.17




★上記のビデオ、せっかく問題意識をつくる機会でしたが、
速攻で削除されてしまいましたね。ウラでコソコソやるのではなく、
まずは、オープンにした議論が必要だと思います。
なんせ知らないところで情報収集されているのは、国民ですからね。
しかも設置する費用は、どこから出ているのでしょうか?

さて、プライバシー保護が最悪の監視大国イギリスでは、どのような状況になっているでしょうか?
イギリス国内だけで420万台もの防犯、監視カメラがあり、およそ14人に1台の割合でカメラがあるということです。犯罪防止予防予算の78%をカメラ設置に使ったことで、町中どこを歩いても、次から次へとカメラに捉えられ監視されてしまう状況にあるようです。

ロンドンの警視庁では、ずらりと並んだモニターがあり、スイッチひとつでどんな地域の映像も見ることができ、さらに特定の人物のズームアップもできます。

そして、さらに交通違反の取り締まりで使うことを建前にしていながら、現実の交通事故の85%は、スピード違反と無関係だということがわかっており、やはり人々の監視そのものが目的のようですね。

★London and Big Brother





このような監視社会であることは、イギリスだけの問題ではなく、他の国々も追随して世界中で同様の計画が推進されています。自宅のマンション、歩道、駅構内、ショッピングセンター、タクシーやバス、劇場などあらゆる施設に設置され、これらの監視情報を組み合わせることで、あらゆる面でのプライバシー侵害となっていきます。これら画像情報に加えて、インターネットでの閲覧情報が加わることで、日常のライフスタイルがほとんど筒抜けになっていくことが予想できます。


そして、このような状況であるにも関わらず、『そんなバカな?』と笑っている人々が大勢います。

このような監視社会にしていくことは、元々理想として計画されていました。

それが、作家ジョージ・オーウェルの描いた小説『1984年』に示されています。
独裁政党「偉大な兄弟」(ビックブラザー)の監視する社会、オセアニアで暮らす主人公ウィンストン・スミスの反共主義活動の日常を描いた作品で、常に「テレスクリーン」と呼ばれる「一つ目のお化け」で監視されつづけ、体制への忠誠が求められるというストーリーです。

★詳しくはこちらで
http://blog.goo.ne.jp/yamato528/e/c6f89688ca37b5dedb5c5b226b7673c4

イギリスでは、現実にカメラと一緒に拡張スピーカーを搭載しており、警備員が民衆に対して命令できるようになっているといいます。さらにマイクも搭載されており、会話の情報も収集できるようにしているというから、もう監視そのものが目的化しているということです。

日本でもすでに、男子トレイにまで監視カメラが設置されている場所もあり驚きますが、治安対策を理由に、排泄行為までを盗撮するということは、公的機関だからという理由で許されるのでしょうか?

現在、挙動不審者を自動的に発見するというカメラのネットワークを構築しており、顔認識、音声認識などの最新の技術を投入したカメラが2019年までに整備されるとしています。(政府の有識者会議において)

さて、いかがでしょうか?

あなたの挙動をつねに監視している他人の目があるとしたら、あなたはそれでも幸せですか?

プライバシーを覗かれて、さらにその監視の目から逃げるために、追いつめられる、『自由は屈従である』 (FREEDOM IS SLAVERY)という世界が現実になろうとしています。

つまり、「服従すれば、自由を得られる」ということですね。それは、24時間監視され続け、奴隷のような生活を強制されるということです。

これは、極端なことを言っているわけではなく、現状を受け入れ続けることで、権力者に有利な世界が自然に出来上がり、結果的に服従するような、奴隷生活になってしまうのでは?ということです。

なぜならば、『人のプライバシー情報を握る』ものが、強くなっていくことが本質だからです。
あなたは、それでも『監視カメラ』設置を受け入れ続けますか?

単純に、安全だから、防犯になるからという理由だけの問題ではなく、そこには人の倫理や尊厳などの哲学的な課題も同時に考えなければならないということです。
コトは、単純ではないのですね。

それでは、また。