大和心眼ーヤマトシンガンー

情報操作、捏造、隠蔽に騙されるな!茹でガエルにならない方法

消費税とは、『弱い人が負担する税金』。日本はサルの列島に成り果てているようです。

2013-09-26 15:38:48 | 消費税増税
こんにちは、千里です。
25日の日刊ゲンダイの『二極化・格差社会の真相』のコーナーで連載されているジャーナリストの斉藤貴男氏の記事を読んでみました。いつも納得して読んでいますが、今回の記事は、ひどく同意したので、いつもブログを読んでいただいている皆様にも紹介させていただこうと思います。

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日本はサルの列島に成り果てた

[斎藤貴男「二極化・格差社会の真相」](日刊ゲンダイ2013/9/24)

安倍首相が来年4月の消費税率引き上げを決めたと、朝日新聞が先週末に1面トップで報じた。正式表明は10月1日だそうだが、まず間違いのない線なのだろう。

絶望的な展開だ。増税分を価格に転嫁できず、自腹を切らされる零細事業や自営業が次々に廃業・倒産に追い込まれていく塗炭だけではない。これほどまでの嘘と詐術がまかり通る社会とは、いったい何なのだ。

今月17日、参議院議員会館で消費税増税に反対する緊急記者会見が行われた。出席者は醍醐聰・東京大学名誉教授(財務会計)、鶴田廣巳・関西大学教授(財 政学、日本租税理論学会理事長)、植草一秀氏(政治経済学者)と私。国会で増税の目的とされた“社会保障の充実”などもはや影も形もなく、逆に自助努力や 公共事業への流用が当然視されている実態をはじめ、消費税増税に関わる深刻な、しかし一般にはまともに伝えられていない諸問題をつまびらかにした。

私が特に訴えたのは、この税制の「弱者のわずかな富をまとめて大企業や富裕層に移転させる」卑劣きわまりない本質。および財政危機キャンペーンのペテン、何でもかんでも米国のサル真似の日本で、消費税の税率だけは福祉国家スウェーデンが引き合いに出されるデタラメ等々だ。4人の話を真摯に聞いても らえさえすれば、消費税増税の真の意味を必ずわかっていただけたに違いない。

だが、集まった報道陣はたったの10人。財務省の記者クラブからは3社のみで、しかも記事にはならなかった。のぞき見だけして帰っていった、記者モドキの使い走りもいた。ネットテレビ「IWJ」が中継してくれていなければ、会見の行為自体がなかったことにされていた。

一方で、先月下旬に政府が重ねた「集中点検会合」。ごく一部の例外を除いて、招かれた“有識者”らはお定まりの意見陳述に終始した。増税に多少の批判があるらしい人も、すでに全否定済みの「社会保障の充実を前提に」容認してしまうのだから、お話にもならない。

そもそも消費税の仕組みを承知している人、自分の頭で考えようとしている人が皆無に近かった。彼らの圧倒的多数はただ体制内部の情勢を読み、それに合わせ るしか能のない処世術の権化だ。こんな連中が“エリート”を気取り、実際に支配的な立場に君臨しているのだから恐れ入る。

日本はサルの列島だ。もはや国家の名にも値しない。単なる収奪システムに成り果てた。
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いかがでしたでしょうか?

この国の政治家やマスコミは、消費税増税の本質的な議論をせずに、国民をいかにダマクラカして、たくさん税金を巻き上げることしか考えていないようです。力の弱い低所得者層から巻き上げた税金分をそのまま、企業の法人税の肩代わり(企業減税)にさせ、強いものがもっと強くなるような政策を推進しています。

また、消費税を上げることで、輸出企業は、輸出戻し税で儲かるようになっており、ますます企業は現預金を溜め込み、ガッポリ貯めた預金は、給与に反映もされません。ガッポリ貯めた預金は、220兆円だそうです。

★主な企業の現預金

 社名   13年6月末  12年6月末   増加額
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住友化学    875億円    878億円    ▲3億円

日立製作所  6032億円   6024億円     8億円

コマツ     935億円    897億円    38億円

NTT     8707億円   9161億円  ▲454億円

三菱商事 1兆3764億円 1兆2333億円  1431億円

丸紅     7844億円   7088億円   756億円

JR東日本    797億円    776億円    21億円

日本郵船   1632億円 1554億円   78億円

三菱重工 2521億円 4409億円 ▲1888億円

アサヒグループHD 418億円    380億円    38億円

王子HD  540億円    463億円    77億円

新日鉄住金  1010億円   ーーーーー    ーーーーー

東芝     1790億円   2083億円   ▲293億円

トヨタ自動車1兆5262億円 1兆7282億円 ▲2020億円

楽天     2965億円   1987億円    978億円

サイバー

エージェント 295億円     216億円     79億円

フューチャー

アーキテクト  42億円      47億円     ▲5億円

GMOインター

ネット    465億円     388億円     77億円
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(日刊ゲンダイ 9月26日号から抜粋、引用)

日本テレビの人気バラエティの『返り咲き!?太田総理がまた吠える…秘書田中。』(日本テレビ系)という番組の中で、太田元総理が、「本当に消費税は上げなくてはならないのか?」と、緊急提言する内容でしたが、そこはバラエティ。
視聴者の消費税増税の不満点を取り上げ、ガス抜きさせるような議論の展開をしています。

なぜ、消費税上げてはいけないかという論点の中で、逆進性の問題など表面的に見えるところだけ取り上げ、本質的な議論はもちろんされていませ。消費増税することで、輸出メインの多国籍大企業は、儲かるという話しはいっさいでてきませんね。
マスコミは、肝心のところを議論させないという手口は、常套手段ですね。
(まあバラエティなので、ここまでか?)

さて、消費税増税に対する問題は、前回も取り上げましたが、このビデオを見ていただければ、納得です。
ちょっと長いですが、概要はこんな感じです。

★民医連対談シリーズ「アベノミクスを切る」Vol.1<消費税増税



アベノミクスの狙いは、『世界一企業が活躍しやすい国にする』ということであり、その前提条件として、株高や円安、そして雇用改革などをあげています。確かに大企業や経営者、金持ちにとってすばらしいかもしれないが、一般に暮らしには、まったく関係ないということです。GDPや企業決算にとって良いが、一般の生活者にとってマイナス。

円安で輸入品やエネルギーなど物価の値上がりがあり、さらに消費税を上げることで、ダブルパンチ、トリプルパンチとなって、一般国民から所得を吸い上げていくことになります。

大企業が潤えば、下々におこぼれがいくという、トリクルダウン・エフェクトという論理がありますが、経営者に都合のよい考え方で、不公平な考え方であるということです。なぜならば、おこぼれは実現しないからです。(米国で実証済み)
消費税が増えることで、自殺者3万人がさらに増加します。5万人ぐらいになるかもしれません。

やろうとしていることは、新しい形にするということだが、今まで細々とやってきた商売は、廃業にしてきりすてますということ。小さいところの生存権は知りませんということです。まさに弱肉強食の論理を当てはめて、TPPの後押しによる日本大改造が目的のようですね。

このような論点を、具体的に述べられています。

結論として、消費税は、『弱い人が負担する税金』ということです。

消費増税させるために、国の借金問題や社会保障負担などの問題あげてますが、国民には関係ありませんね。なぜなら、国の借金は、政府の借金であり、国民は貸手ですから。

バラエティ番組の中で、東ちづるさんが、主婦は自分のサイフの中でなんとかやりくりするのに、国はすぐに負担させるのはおかしいという発言がありましたが、当然、そう思います。
まずは、行政改革や公務員制度の見直し、国有財産の売却、海外外遊でのお手盛り支援金、米国債買い入れなど止めて、自らの器の中で成立させるべきでしょう。

自ら行動を果たせてない政府に、消費税増税を国民に頼る資格はありません。
あなたは、どう思いますか?
それでは、また。

【iPhone5販売競争勃発】キャッチコピーに騙されてはダメ!平然とウソをつく商売がまかり通っている?

2013-09-22 18:09:33 | 茹でガエルにならない方法
20日の金曜に、アップル社のiPhone5S/Cの3社キャリアでの一斉販売がスタートしました。すでに購入された方もいると思いますが、新しい端末はワクワクしますね。ガジェット好きしかわからないかも知れませんが、ガラケーやスマホは、使い続けると飽きてくるのも事実。そこで機種変更やキャリアの乗り換えが起こるのですが、キャリアにとっては、それが商売チャンスとなります。
今回のドコモ、KDDI、ソフトバンクとキャリア3社が同じiPhone端末を扱うわけですが、機種の差別化はありません。まあ、微妙な価格差ぐらいでしょう。そこで、それ以外の付加価値、ネットワークの信頼性やつながりやすさ、サービス体制などが勝負となります。

★新iPhone発売 ドコモ参戦、迎え撃つ2社



それでは、3社は、何をセールスポイントとしているのでしょうか?
広告のキャッチコピーから考えてみましょう。


★NTTドコモ  ー 『Strong.目指すには、強さだ』
★KDDI AU   ー 『800MHzのプラチナバンドの4G LTE』
★ソフトバンク ー 『スマホのつながりやすさNo.1へ』

ということで、どのキャリアもネットワークの強さ、つながりやすさを強調したいようです。
当然、端末は変わりませんが、それを支えるインフラには、各社の違いがあります。

なぜならば、現時点で3社のLTEサービスが対応している周波数帯は以下となります。
(iPhone、Androidの両端末で考えた場合)

LTEサービス全体を見渡して考えた場合、iPhone 5が対応している2.1GHz帯でLTEサービスを展開しているソフトバンクよりも、基地局1台あたりのカバーエリアが広く、建物の中でも通じるプラチナバンド(800MHz帯)や1.5GHz帯でも展開しているNTTドコモやKDDIの方がつながりやすい傾向にあります。高速道路に例えると、ダブルLTEとうたっているソフトバンクよりも、実際トリプルLTEの3車線になっているドコモ、KDDIの方が余裕があるということです。(理論上)
Android系端末も考えた場合、有利ですね。


NTTドコモ  :800MHz、1.5GHz、2.1GHz   ➤3車線
KDDI    :800MHz、1.5GHz、2.1GHz  ➤3車線
ソフトバンクモバイル:1.8GHz(イーモバイル)、2.1GHz、 ➤2車線

それでは、実際にどうなのでしょか?

マスコミ系のネット媒体で、昔からネットのスピードテストを提供しているイードさんが調査した結果では、次のような結果がでました。47都道府県でLTE接続率・平均スピードを調査、KDDIがトップに。「RBB TODAY SPEED TEST」調査データから

詳しくはこちらへ
★「RBB TODAY SPEED TEST分析レポート」株式会社イード調査
http://www.iid.co.jp/news/detail/2013/0828.html

★新型iPhone発売‐KDDIが優位? 3キャリアのネットワーク競争の行方は800MHzが握る
http://news.mynavi.jp/articles/2013/09/12/network/index.html

つまり、ソフトバンクさんなどは、『スマホのつながりやすさNo.1へ』と言っていますが、あるカバーエリアの度合いを見た場合の『つながりやすさ』であり、全国規模で調査した場合、たぶん最下位であると思います。

また、『つながりやすさ』という表現は、あいまいであるため、日経BPコンサルティング(東京都港区、戸田雅博社長)では今年の3月に、「全国LTEエリア調査」を実施し、その結果をまとめています。

★過去最多・全国1000個所大規模LTEエリア調査 LTEエリア化率 No.1はNTTドコモ
http://consult.nikkeibp.co.jp/consult/news/2013/0422lte/


これによると、全国におけるLTEでつながるエリア化率のNo.1は、NTTドコモでした。また、各キャリアの販売の中心となっている機種であるドコモの「Xperia Z」、KDDI(au)「iPhone5」、ソフトバンクモバイル「iPhone5」での、データ通信速度比較でドコモの「Xperia Z」がダウンロードスピードにおいて1位となっています。

この2つの調査結果からわかることは、全国規模でのLTEエリアの広さやスピードに関係なくつながるという意味では、NTTドコモが有利であり、3GでないLTEにつながる確率が高く、スピード有利なのは、KDDIということになります。
そう、ソフトバンクさんは、残念ながら第3者が行う調査では、一番つながらないキャリアということになります。(データから読み取れる事実です)

さて?
『スマホのつながりやすさNo.1へ』というキャッチコピーは、どこからでてきたのでしょうか?

このような調査結果の前では、この広告コピーは、虚偽・誇大(不当表示防止法)にあたる可能性があります。

実は、私がこのコピーを疑問に思ったきっかけがあります。それは、ある関東の山岳エリアをドライブし、道の駅に立ち寄ったとき、ソフトバンクの携帯電話にアンテナが立っていないことに気づきました。そこは、山奥といっても、道の駅があり、人口も数万人規模の町です。そこでつながらないのですから、おかしいですよね。友人のNTTドコモのガラケーは、きちんとつながり、やはり田舎、地方に強いドコモであることがわかりました。これは、一例でありますが、皆さんもそんな経験があるのではないでしょうか?

今回の結果から、何が言いたいかというと、『広告のキャチコピーは、あまり信じるな!』ということです。当然企業の宣伝は、売りたいので、自社に都合の悪いことは掲載しません。良いことだけを、強調して伝えようとします。それは、特に悪いことではないのですが、消費者に誤解を与えることがマズいのです。

携帯電話のような商売であれば、なおさら消費者サイドに立った考え方が大事です。
『つながりやすい』という抽象的な言葉に引かれ購入し、実際地方のエリアで使うとなると、遅くてつながらないという場合があると思います。ある程度、ネットワークの環境差があることを理解して購入されている方はいいのですが、そうでない場合は騙されたと思います。

騙してでも、儲かればいいという考えの企業には、未来はありません。
騙された消費者は、二度と信用しなくなり、戻ってこないからです。

消費者も賢くなり、騙されないようにしましょう。

この国は、首相をはじめ、ペテン師のような話を平然とする人種が跋扈しています。先のオリンピック獲得合戦でも、安倍首相が『汚染水の影響は、湾港内0.3平方キロの範囲で完全にブロックされている』『状況はコントロールされている』という大ウソを平気でつきました。ハッタリとゴマカシで、オリンピックを勝ち取ったということです。

★安倍晋三総理大臣のプレゼンテーション IOC総会



しかしながら、安倍首相は、19日の福島第1原発を視察したときに、東電の小野所長に、『0.3(平方キロ)』(どこか)』という質問をしていたそうです。たぶん理解されないまま、原稿のプレゼン的棒読みをしたということです。

そして、猪瀬知事においても、定例会見で、『今、必ずしもアンダーコントロールではない』と認めたそうです。そう、オリンピック獲得のために、『みんなで狸親父になりましょう』ということで、暗黙の了解でIOC委員を騙したということでしょうか?

ということは、海外の要人相手でも平然とウソがつけるのですから、国民相手では、そんなの屁のカッパです。なぜなら、日本のマスコミは、批判しないし、擁護するだけなので、あまり疑問をもたない国民は、コロっと騙されてしまいます。(マスコミぐるみで洗脳しています)

今回の消費税もそうですよね。国民から消費税を巻き上げながら、法人税は減税をする。つまり経営者や権力者への所得移転をしているということです。企業が儲かれば、その分給料に反映されると言いますが、デタラメですね。企業は充分、内部保留していますが、そのストック分は、分配すらされません。逆に従業員の給料は、減り続けているのが現状です。
企業の現預金は、220兆円で、1年前から6.9%増えたそうです。
給料、誰か増えた方おりますか?
そうそう、期間限定で増えた方はいるようですが?

【明るい経済教室】法人税減税?それはレントシーキングかもね



このように、現政権のやっていることは、猿芝居であり、ウソのママごとをやり続けているということです。だから、国民は賢くなって、企業や政治家のいうウソを見抜けるようになりましょう。そして、権力者のやりたい放題にストップをかけなければ、この国に未来はありません。

それでは、また!

宮崎駿監督作品『風立ちぬ』を見て思う。国民が思いだす『日本人の精神』が描かれています。

2013-09-11 10:19:04 | 日本国の文化&ルーツ
こんにちは!毎回、日本のウラ事情というべき、マスコミが取り上げることができない情報をこのブログでは、取り上げてきました。こういうダークサイドな情報を読んでいる方々は、精神的に疲れることが多いと思います。

というわけで、今回は、大ヒット中の映画、宮崎駿監督作品『風立ちぬ』を見て、思うことを取り上げてみます。

『風立ちぬ』予告編



まさに快進撃で、子供を対象とするファンタジーではないアニメですが、公開から動員数も伸び続け、絶妙なタイミングでの引退報道の効果もあり、さらに成績がアップするのでしょう。
私が見たのは、先週でしたが、家族連れで鑑賞される方が多かった傾向です。

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2日に発表された8月31日、9月1日の映画観客動員ランキング(興行通信社 調べ)によると、約30万4600人を動員した宮崎駿監督の最新作「風立ちぬ」が7週連続で首位を獲得。累計では、動員約714万人、興行収入約88億円 を記録している。同作は第70回ベネチア国際映画祭コンペティション部門に出品されており、現地での会見で宮崎監督の引退が発表され、最後の長編作品となることから今後さらに成績の伸びが予想されている。
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http://mantan-web.jp/2013/09/03/20130903dog00m200013000c.html


さて、毎度のこと、日本を代表する監督でも、公開されると批評に晒されるのは当然のこと。この批評が沸き起こることでも、その作品が人気かどうかのバロメーターにもなります。棒にも、箸にも引っ掛からない作品は、批評すらされませんから。宮崎作品は、すでにブランド化されているので、内容に関わらず見てしまうという人も多いと思いますが、鑑賞と同時に論評を読むことで、深い理解がえられると思います。

まだ見ていない人は、少し注意して論評を見てほしいのですが、「大絶賛の評価」と「わからない、つまらないの評価」で両極端に2分されている傾向のようです。

ーーーーネタバレ注意で見てください!ーーーーーー

★好評価:町山智浩 風立ちぬ 評価 「あのシーン,人物,声優の意味」



★低評価:宮台真司は 「風立ちぬ」 をどう見た?



お前はどうなんだ!ということですが。私はどうだったかというと、大絶賛の立場です。これが最後の遺作になるのではないかと思ってましたが、まさにそうなってしまいました。

この作品は、宮崎駿の趣味的な連載を長編映画にしてしまったもの。本来映画化されない予定だったそうですが、鈴木プロデューサーの説得もあり、混沌とした時代へ向かう次の世代のメッセージ性も込めて、監督の頭の中での妄想が写実化されました。

ここで、妄想としていますが、このストーリーは、堀越二郎の人生の史実とは関係ない話しであり、宮崎駿の頭の中でつくりだしたイメージ像が淡々と描かれていきます。しかし、堀越二郎の設計者としての生き方を描くだけでは、ドラマがありません。そこで、昭和の純粋な文学の『美』を追求した作家、堀辰雄の小説『風立ちぬ』のストーリーを重ね合わせ、奥深いテーマ性を持たせています。それが最初の冒頭で映し出される<Le vent se leve、il faut tenter de vivre.>、<風立ちぬ、いざ生きめやも>という、堀辰雄による『風立ちぬ』の題辞(エピグラフ)の文字です。

http://www.yyss.info/mei/hori/

この作品は、ものづくり職人の美の追求(内面性)とその背後にある強い精神性(生き方)を表現したものであり、理想を追い求めるプラスの表現で綴られています。そういった意味で、あえてマイナス面を出さないことで、『美』を表現し、時代的背景の重ね合わせた二人の生き様から『強く生きていけ!』というメッセージが伝わってきます。

私は、主人公像においては、監督のそのものの内面を表現していると思いました。クリエイターは、いつも何かを心の中で創造し、妄想しているし、その妄想が現実とのギャップもあり、言葉で表現できない自己矛盾も抱えていると思います。
そういう矛盾を抱えながらも、時代の風に立ち向かっていく『強さ』&『美しさ』を表現したかったのでは。

つまらないという人は、わからないわけではありません。なぜならば、主人公の空想場面も多く、感情を言葉で表現する幼稚な方法もとっていません。だから、細かい描写や時代背景から、自ら『感じる』『気づく』ということが出来ない人には、つまらないと思います。また、ハリウッドストーリーのように、最初から起承転結を想定した、無理にでも感動させる構成ではなく、トントンと進んでいくストーリーですので、最新の映画、アニメに慣れ親しんでいる若者には、苦手な人が多いかも知れません。

それでも、見ていただきたいと思います。
それは、人それぞれの何かしらの『気づき』があると思うからです。
『日本人の精神』の琴線に触れると思うからです。

宮崎監督は、映画に着手し始めていた時期に刊行した『本へのとびら』の中で、次のようなことを述べています。
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<今ファンタジーを僕らはつくれません。子どもたちが楽しみに観(み)るような、そういう幸せな映画を当面つくれないと思っています。
 風が吹き始めた時代の入り口で、幸せな映画をつくろうとしても、どうも嘘くさくなってだめなんです。二一世紀が本当に幕をあけたんですね。僕はそれから目をそらさないようにするので、せいいっぱいです。>
 多くの大人に観てほしい映画です。
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シリアへの攻撃も始まりそうで、戦争好きの人々が、世界を混乱へ導きたいという大きな流れがあります。日本も巻き込まれるかどうかわかりませんが、そういう大きな波がはじまる前に、ぜひ見ておきたい作品として、オススメします。

そうそう、実写版として作成してくれた人がいました。
よくできていますので、これも参考までに見られると良いと思います。
(鑑賞後のほうが納得できるかな)

それでは、また!

【ジブリ新作】実写映像で観る『風立ちぬ』



WHOも認めた電磁波リスクを報道しない、日本のマスコミは、原発安全洗脳と同じ構造。

2013-09-04 07:30:44 | 茹でガエルにならない方法
先月の8月28日にあの話題のグーグルタブレット、ネクサス7の新型が発売されました。iPad miniとは違い、あまり世間では話題になりませんでしたが、ガジェット好きやIT関係者の間では、すでに米国で発売済みとなった機種が、日本でいつ発売になるかどうか待たされました。そして発売の3日前ぐらいに報道公開され、店舗での販売も現在好調のようです。

さて、今日は、タブレットの話しというよりも、このタブレットから発する電磁波について考えてみたいと思います。なぜ、電磁波かというと、電磁波は見えないため、安全性に疑問が残っている課題のひとつだからです。見えないと言えば、放射能と同じで、色も匂いもありません。しかしながら、人体に長時間に渡って影響を及ぼし、健康被害の要因となることがわかってきました。

2011年に、世界保健機関(WHO)の国際がん研究機関(IARC)は、携帯電話の電磁波と脳腫瘍リスクについて過去の調査を評価した結果、携帯電話の電磁波による脳腫瘍リスクには「限定的な証拠(limited evidence)が認められる」とする結果を公表しています。

★携帯電話に発ガン性?子供は要注意



★ITメディア
http://www.itmedia.co.jp/news/articles/1106/01/news045.html


また米国内では、2008年にピッツバーグ大学がん研究所(UPCI)所長のロナルド・ハーバーマン博士が「携帯電話の使用をできるだけ控えるように」との勧告を3千名の職員に出しています。

この決定の理由としては、

1)携帯電話の長期使用と健康被害の関連性を示す調査結果が多くなったこと
2)科学的な証拠については、議論がわかれるが、予防的措置を促すための十分な調査データはあること
3)国際専門家諮問委員会(IEA)が『携帯電磁波を潜在的な健康リスクとみなすべきだ』という声明をだしたこと
4)フランスでは、すんに携帯電磁波の被曝を厳しく制限するべきという勧告がだされていること
5)インターフォン研究の最終報告の発表が遅れているので、病院として早めに予防措置をとったほうが良いと判断したこと

などを理由にあげて、この勧告の報道を世界中のメディアがとりあげました。

肯定的な意見が多く、この勧告を参考に、イスラエル保健省は、すぐに指示表明し、同様の勧告を政府としてだしています。
『携帯電磁波の人体影響』(著者:矢部武、発行:集英社)から参照、引用

なぜ、電磁波を取り上げてみようと思ったかというと、私は、パソコンをはじめとして、タブレット、スマホ、テレビなどの電磁波家電に取り囲まれている生活をしています。ある時、手持ちのiPadを眺めていたら、頭のこめかみに痛みが走り、頭がボーと熱い感じがして、めまいに襲われました。
何度かそのような体験をしてますが、まさかこんなタブレットごときが原因ではないだろうと思っていました。

電磁波について調べていくことで、携帯電話やタブレットなどのガジェットでは、強力なマイクロ波が身体に照射されており、影響があるのでは?ということが世界的課題になっていることを知ったのです。(日本では隠蔽したいようですが)

そして電磁波を調べていくことで、ある問題も浮かび上がってきました。

そもそも電磁波とは、何でしょうか?

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電磁波とは、電気と磁気の両方の性質をもつ「波」のこと。電気の影響が及ぶ範囲を「電場」といい、磁気の影響がおよぶ範囲を「磁場」といいます。この電場と磁場がお互いに影響しあって、電磁波の「波」がつくられているのです。電磁波は一般に周波数(1秒間に生じる電磁波の「波」の数)であらわされ、いろいろな種類があります。
周波数の高いものから順に、(1)電離放射線(X線やガンマ線)、(2)紫外線、(3)可視光線(人間の目に見える光)、(4)赤外線、(5)電波(テレビ、ラジオ、パソコン、携帯電話から発生している電磁波)となります
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『電磁波なび』から引用
http://www.denjiha-navi.com/guide/index.html


上記のように、電場と磁場の変化によって空間に伝わる波のことを指しているということです。テレビの放送電波もそうでだし、太陽光線などもそうです。もし肉眼で電磁波が見えるとしたら、ほとんどの電磁波で取り囲まれている生活をしているということですね。そして、この電磁波にも、波が1秒間に振動する回数を周波数として表し、3kHz(送電線など)~30GHz(衛星放送など)など、広範囲にわたっています。

生活の中では、日常的に浴びているといえそうですが、携帯電話やガジェットなどの身体へ密着して使う機器は問題が多いのです。なぜならば、携帯電話やスマートフォン、タブレットなどは、周波数2.4GHz帯のマイクロ波と呼ばれる電波をだしています。マイクロ波の身体への影響としては、長期間曝露すると、脳腫瘍などのリスクが高まる可能性あることが発表されています。

マイクロ波は、熱作用があり、毎日長時間携帯電話を耳に押し付けて会話をしていると、頭部に直接電磁波を照射している状態になります。別な表現でいうと、電子レンジの中に、頭をつっこんでいる状態です。
次のビデオが参考になります。色で見えるとしたら、こんな状態でしょうか?

電磁波の子供への影響について 警告に耳を傾ける時が来た!



電磁生体学の世界的権威であったロバート・ベッカー博士の警告では、電磁波の危険性を10項目もあげています。
1)発がん作用、2)がん細胞の成長促進 3)成長細胞に悪影響 4)胎児の異常発育 5)神経ホルモンの変化 6)自殺、異常行動 7)生理リズムが狂う 8)ストレス反応 9)免疫機能低下 10)学習能力の低下


危険なメカニズムは、このようになるようです。
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電磁波は、ミクロの分子レベルで、イオンなど荷電粒子を共鳴振動させ、ラセン運動を引き起こす。つまり、電磁波エネルギーが荷電粒子の運動エネルギーに転換するのだ。この現象を『サイクロトロン共鳴』と呼ぶ。
人間のDNA情報を伝える塩基も、DNA二重ラセン構造と、ちょうど梯子のように電気的に結合している。細胞分裂のときに、この塩基は、いったん分離し、再結合する。そのときに電磁波による『サイクロトロン共鳴』にさらされると塩基は正常位置に定まらず、DNA構造は破壊される。これが電磁波による生体障害の基本原理である。

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『日本の真相!』(著者:船瀬俊介、発行:成甲書房)から引用

このような博士の研究結果からもわかるように、具体的に電磁波を浴びることで、身体にどのような影響がでるのか?潜在的なリスクを人々は知らされていないのが現実です。携帯電話を比較的早い段階から研究しているIT大国のフィンランドの専門家でも、携帯電話の安全性の疑問と健康への影響を考慮せずに設計されており、さらに使用者への研究調査は十分行われていないということで、疑問符を投げかけています。(フィンランドでは、使用制限の勧告をだしています)

世界中で、これだけ問題視されている電磁波の身体影響の問題ですが、日本のマスコミでは、まったく取り上げられません。それもそのはず、巨額の広告費をテレビ局や新聞社に投入しているキャリアに対して、都合の悪い情報は広告カットの死活問題です。当然、ヨイショ記事しか取り上げることはできません。

このため、いつまでたっても、危険が放置されている状態であり、知らされないのですから、国民もわかりません。キャリアにとっては、知らされないことで、いつもでも問題を放置しておくことができます。目には見えないし、因果関係もはっきりしないのですから好都合です。

しかし、カネボウのように白斑模様がでるような成分を使って社会問題となり、解決できなければ企業倒産の危機となります。特に身体に関わる問題は、わからないからと逃げずに、今から対処しておいたほうが賢明です。

放射能と同じく、見えない、臭わないのですから、気づくことが難しい問題ですが、気づかなくても、時間をかけて体に影響を及ぼす可能性があります。そして、この電磁波問題で、やがてクローズアップされるインフラ問題があります。

それが、リニア新幹線です。

★新型リニア新幹線L0系、時速500キロ披露=実験線42.8キロを約9分で走行



なるほど、夢の超特急として、表面だけ見ていればあこがれますし、日本の先端技術の誇りとして成功してもらいたいですが、この電磁波問題だけは逃れることはできません。
リニア新幹線といえば、電磁石の力で浮上させ、線路の変わりに磁石N極とS極をおいて、そのお互いの反発する力を利用して加速させるしくみになっているのはご存知のことと思います。

ということは、鉄の塊を浮上させ、時速500キロなど走らせるということは、どれだけ磁力がでているのでしょうか。そう、社内に乗車している人は、電磁波をそのものを、まるまる照射させられることになります。乗客は、1万ミリガウス被曝すると、国土交通省は公式に認めているようです。

それでは、1万ミリガウスとは、安全値でしょうか?

ベッカー博士の提示する基準は、居住地域で0.1ミリガウス、電気製品で1ミリガウスということので、もう論外ですね。3~4ミリガウスで、子供のがんが増大すると言いますから、安全基準の1万倍では、アウトです。
みんなガンに栄養を与えるために乗車するようなものですね。

★破綻への超特急 リニアモーターカーの大愚行 船瀬俊介



さて、こんな問題がありながら、まったく公表されていません。いったいこの国のマスコミやJR当事者は、どうなっているのでしょうか?不思議ですね。
知らされない、知られないことをいいことに、リニア新幹線を走らせ、経済的に成功することだけを考えているようです。(原発の必要性も主張できますし好都合、ウハハ)でも、結局、身体への影響問題は、いつかは解決しなければならないことだと思います。

まだまだ未知数の電磁波ですが、ひとりでも多くの国民が、電磁波への関心を持ってもらうことで世論ができます。問題が取り上げられれば、経済界や企業はようやく動き出すと思います。この国では、マスコミは機能せず、政権の都合の悪いことは知らされないので、意図的に情報を収集するようにしましょう。

それでは、また。