山風 ふぶき

山歩きや山スキー等、日々感じた事のふぶ記です。

2006025 あしょあ

2020-06-25 17:46:19 | 日記


15日、河野防衛大臣は新型迎撃ミサイルシステム「イージス・アショア」の配備計画の停止を表明した。理由はブースターの落下問題の様だが、さて。計画の停止理由は諸説ありだが、もしも仮想敵の中国がミサイルの飽和攻撃を仕掛けて来れば、必要な迎撃ミサイルを揃えるだけで10兆円近い予算を要するし、弾道を変えたり複数の弾頭を持つミサイルであれば迎撃できない可能性もある。日本海の要所に展開するイージス艦も中国の艦船や航空機に圧倒されるので対中国となると無力。

迎撃ミサイルシステムだけを整えても有効では無いと言う事でしょうか。イージスアショア配備停止となれば、代金の一部は支払われているようですが、場合によっては違約金の支払いを請求される可能性もあります。ですが、米国にとっての本音は、納品なしでも金銭が振り込まれる訳で大変ありがたい事です。イージスアショアの計画停止で日本は米国に負い目が生じるわけですが、トランプ大統領は以前から在日米軍の駐留経費の増額を提示していたので、日本側も応じるのには良い言い訳ができた格好です。在日米軍駐留経費は21年3月に契約が切れますので、タイミング的には悪くない。8700億円だったと、はずですが。

日本側としては今後ミサイル防衛は米軍に依存する事になります。その米軍のミサイル防衛の体制は、以下に。
米軍はTHAADのAN/TPY-2レーダーを既に青森県の車力分屯基地と、京都府のアメリカ軍経ヶ岬通信所に配備している。横須賀基地にミサイル防衛対応のイージス艦(タイコンデロガ級ミサイル巡洋艦、アーレイ・バーク級ミサイル駆逐艦)、5隻以上は配備している。長距離弾道ミサイル対応の本土防衛用のGBIもあるし、カウアイ島に、イージス・アショアのプロトタイプがある。
確かに駐留経費を増額で払って、ミサイル防衛の傘に入って方が良いかも知れませんが、米軍基地以外の所を防衛するかは米軍司令官の判断にあると、思いますが。

飛んでくるミサイルをミサイルで迎撃するには厳しい条件が付きますが、兵器もスマホ等と同様に日々進化していますので、ミサイル迎撃システムに比べれば安価で確実に運用できる兵器システムが研究され実用化されようとしています。
①電波妨害兵器(EW、電波を妨害し電子機器の使用を狂わせる、それ以外にも潜在する強力な能力を保持)
②電磁砲兵器(HPMW、電磁波で電子機器を破壊する、全ての兵器が対象)
③レーザ兵器(大気中でパワーが減衰するので実用化が遅れている)
④レールガン(弾丸を電磁波で高速で飛ばす、困難な実用化)などが次々と実用化できる。
これらの兵器のある主要なパーツに日本の技術が無いと実用化が困難とされる物があり、今後の開発に資金と技術と強い戦略の意思を持つことにより防衛大国の可能性が見えてきます。

中国はイージスアショアには反対していますが、日本がイージスアショア配備停止となると、日中の対立を煽って来た米国軍産複合体にとっては思惑が外れてしまいます。反トランプ陣営にとっても緊張が弱まる事は不利となりトランプ大統領には有利と言う事です。




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