【日程】 2月28日 天候:晴れ
【山域】 栗子山周辺
【ルート】 旧栗子スキー場より鎌沢周辺
【装備】 板:ボレーV8ハイパー171 金具:フィリッチXenic10
シール:BDアセンション/ナイロン 靴:Dynafit Hoji PX
【データ】 下降高度約610㍍ 移動距離約5㌔
行動時間4時間55分 (参考値)米沢スキー場積雪:150㌢
前回、栗子山と付近の山々を巡る山スキーを予定していたが、荒天の影響もあり山行を見送っていて今回が再チャレンジとなりました。今回の天候は晴天に恵まれて期待もあったのですが、沢の状態と雪質には恵まれず結果的には栗子山へも届きませんでした。
西栗子トンネル口より鎌沢を辿るルートから栗子山を目指す計画も、鎌沢に着くと水流が露出していて取り付きから高巻を要する状態だった。沢ルートは諦めてスキー場側から尾根を辿り栗子山を目指してみる事に。国道の駐車スペースから少し歩き、旧栗子国際スキー場のゲレンデ取り付きよりシール歩行を始める、6時30分。
固いベースの上に風に飛ばされて積もった雪が乗り、今の所はラッセルと言う事も無く歩きやすい雪質。かつて良く滑走に利用した、無線中継所のある小ピークから続く切り開きへと至るコースを辿ってみる。斜上して稜線方向の鞍部付近に出ると視界が広がって来る。小規模な雪庇上を利用して歩き、暫くは快適な稜線歩き。固いベースの上に粉状の雪が薄く乗っているので波打つ斜面ではシールが後退してしまい、進行に手間取る様になる所も。
奥に栗子スキー場のゲレンデトップと吾妻の稜線
飯豊連峰方向
幾つかの小ピークを越して行くと、問題の岩交じりの990M小ピークが見えて来た。手前の小ポコをツボで越して来たので板は小脇に抱えていて機動性はは良くない状態。岩を越すよりも、シールで下降して巻下る感じで処理してみる事に。雪庇の切れ目からトラバース気味にシールで下るが、この雪質と思いの他の傾斜に一旦停止。ここは無理せず後退してもう少し高度を下げてみる事に。歩行モードのままでシールで滑り始め、固い雪もあり尻餅を着いてしまい、一瞬の滑落体制。ツリーホールで板を刺して停止。面倒だが、セオリー通りにシールを剥がして滑降体制へ。
岩ピーク
直下の小尾根を越して奥の尾根を登路に稜線に上がる計画も、感じの悪い小尾根に上がると反対側は足元から崩れていて、諦めの悪い全層雪崩状態だった。様子を見つつガリガリと音を立ててアイス気味の斜面を下降するが、良いポイントが無く、ずっと下の二股まで下ってしまった。鎌沢も近いが、現状の雪質では稜線に戻るまでが手間だし。肝心のクトーを忘れてきた。クトーがあればサクサクだが、行き詰まった時には既に身動きが取れない時もある。
小尾根の反対側の状態
鎌沢本流が近いので、傾斜の落ちた支流沿いに少し移動すると本流だが、水流の音がする。沢は見える限りは半分程が水流が出ていて、登るも下る厄介な雰囲気。いつもより雪が切れるのが早いようだ。時間は十分あるので高巻を入れつつ沢を下る事に集中エンジョイ切り替え。あっさりと栗子山は諦める。下降は滑ったり歩いたりカニになったりで、進行はやはり遅い。スノーブリッジ渡って対岸へ渡り、沢が屈曲した先の大き目なデブリと淵を見てUターンしてブリッジ奥の小尾根を高巻いてみたり等の連続で、捉えようでは結構楽しめる沢下りです。何度か栗子山へのルートにしている尾根への取り付きとなる支流が入るポイントまでが遠い。
鎌沢から尾根に取り付いた辺り、川幅は3㍍前後位
ここから先は沢も開けて来るが、雪を繋げる確証は無い。時間的には余裕なので沢を離れて左岸の小ピークを越して下り、国道に出るのも悪くない。再度シールを貼ってピーク越えの登り。沢状の地形を辿ると間もなく両岸が立って来て行きどまりで、引き返す。シールで下ると金具のロックが甘かったのか板が外れて頭を下に沢方向へと加速を始めて少し焦る。再度体制を整えて目の前の尾根末端へと取り付く。ブナ林で雪が良かったのもつかの間、次第にベースのアイス状の雪が現れてシールが滑り出して登りにならない。
板を担いでツボで歩く事にしてザックにセット。よいしょとザックを背負うときにバランスを崩して急な斜面でバッタリ。暫らく仰向けになってからお茶を飲み休憩。だいぶ足に来ている感じです。ツボでも雪面は固めなので進行は遅く、小ピークの少し手前で板を降ろして滑降の準備。ガタガタ雪と樹間も広くないので横滑りを主に下る。尾根上は松があり藪スキー気味だが、その尾根状を越えると藪も消えて雪は重いながらもターンを楽しめる。
間もなく雪原となった駐車場に出ると、雪は腐ったストップ雪でブレーキ。陽だまりでは5度を超える気温で、スキー場のゲレンデにはモービルのトレースもある。懐かしいゲレンデで一本と考えていたが、止めておこう。車道まで下って終了、11時25分。短時間でシール歩行に滑走モードとツボ足と、まあ、それなりに楽しめた気分です
【山域】 栗子山周辺
【ルート】 旧栗子スキー場より鎌沢周辺
【装備】 板:ボレーV8ハイパー171 金具:フィリッチXenic10
シール:BDアセンション/ナイロン 靴:Dynafit Hoji PX
【データ】 下降高度約610㍍ 移動距離約5㌔
行動時間4時間55分 (参考値)米沢スキー場積雪:150㌢
前回、栗子山と付近の山々を巡る山スキーを予定していたが、荒天の影響もあり山行を見送っていて今回が再チャレンジとなりました。今回の天候は晴天に恵まれて期待もあったのですが、沢の状態と雪質には恵まれず結果的には栗子山へも届きませんでした。
西栗子トンネル口より鎌沢を辿るルートから栗子山を目指す計画も、鎌沢に着くと水流が露出していて取り付きから高巻を要する状態だった。沢ルートは諦めてスキー場側から尾根を辿り栗子山を目指してみる事に。国道の駐車スペースから少し歩き、旧栗子国際スキー場のゲレンデ取り付きよりシール歩行を始める、6時30分。
固いベースの上に風に飛ばされて積もった雪が乗り、今の所はラッセルと言う事も無く歩きやすい雪質。かつて良く滑走に利用した、無線中継所のある小ピークから続く切り開きへと至るコースを辿ってみる。斜上して稜線方向の鞍部付近に出ると視界が広がって来る。小規模な雪庇上を利用して歩き、暫くは快適な稜線歩き。固いベースの上に粉状の雪が薄く乗っているので波打つ斜面ではシールが後退してしまい、進行に手間取る様になる所も。
奥に栗子スキー場のゲレンデトップと吾妻の稜線
飯豊連峰方向
幾つかの小ピークを越して行くと、問題の岩交じりの990M小ピークが見えて来た。手前の小ポコをツボで越して来たので板は小脇に抱えていて機動性はは良くない状態。岩を越すよりも、シールで下降して巻下る感じで処理してみる事に。雪庇の切れ目からトラバース気味にシールで下るが、この雪質と思いの他の傾斜に一旦停止。ここは無理せず後退してもう少し高度を下げてみる事に。歩行モードのままでシールで滑り始め、固い雪もあり尻餅を着いてしまい、一瞬の滑落体制。ツリーホールで板を刺して停止。面倒だが、セオリー通りにシールを剥がして滑降体制へ。
岩ピーク
直下の小尾根を越して奥の尾根を登路に稜線に上がる計画も、感じの悪い小尾根に上がると反対側は足元から崩れていて、諦めの悪い全層雪崩状態だった。様子を見つつガリガリと音を立ててアイス気味の斜面を下降するが、良いポイントが無く、ずっと下の二股まで下ってしまった。鎌沢も近いが、現状の雪質では稜線に戻るまでが手間だし。肝心のクトーを忘れてきた。クトーがあればサクサクだが、行き詰まった時には既に身動きが取れない時もある。
小尾根の反対側の状態
鎌沢本流が近いので、傾斜の落ちた支流沿いに少し移動すると本流だが、水流の音がする。沢は見える限りは半分程が水流が出ていて、登るも下る厄介な雰囲気。いつもより雪が切れるのが早いようだ。時間は十分あるので高巻を入れつつ沢を下る事に集中エンジョイ切り替え。あっさりと栗子山は諦める。下降は滑ったり歩いたりカニになったりで、進行はやはり遅い。スノーブリッジ渡って対岸へ渡り、沢が屈曲した先の大き目なデブリと淵を見てUターンしてブリッジ奥の小尾根を高巻いてみたり等の連続で、捉えようでは結構楽しめる沢下りです。何度か栗子山へのルートにしている尾根への取り付きとなる支流が入るポイントまでが遠い。
鎌沢から尾根に取り付いた辺り、川幅は3㍍前後位
ここから先は沢も開けて来るが、雪を繋げる確証は無い。時間的には余裕なので沢を離れて左岸の小ピークを越して下り、国道に出るのも悪くない。再度シールを貼ってピーク越えの登り。沢状の地形を辿ると間もなく両岸が立って来て行きどまりで、引き返す。シールで下ると金具のロックが甘かったのか板が外れて頭を下に沢方向へと加速を始めて少し焦る。再度体制を整えて目の前の尾根末端へと取り付く。ブナ林で雪が良かったのもつかの間、次第にベースのアイス状の雪が現れてシールが滑り出して登りにならない。
板を担いでツボで歩く事にしてザックにセット。よいしょとザックを背負うときにバランスを崩して急な斜面でバッタリ。暫らく仰向けになってからお茶を飲み休憩。だいぶ足に来ている感じです。ツボでも雪面は固めなので進行は遅く、小ピークの少し手前で板を降ろして滑降の準備。ガタガタ雪と樹間も広くないので横滑りを主に下る。尾根上は松があり藪スキー気味だが、その尾根状を越えると藪も消えて雪は重いながらもターンを楽しめる。
間もなく雪原となった駐車場に出ると、雪は腐ったストップ雪でブレーキ。陽だまりでは5度を超える気温で、スキー場のゲレンデにはモービルのトレースもある。懐かしいゲレンデで一本と考えていたが、止めておこう。車道まで下って終了、11時25分。短時間でシール歩行に滑走モードとツボ足と、まあ、それなりに楽しめた気分です