山風 ふぶき

山歩きや山スキー等、日々感じた事のふぶ記です。

210228 栗子

2021-02-28 16:01:26 | 山スキー
【日程】 2月28日 天候:晴れ
【山域】 栗子山周辺 
【ルート】 旧栗子スキー場より鎌沢周辺
【装備】 板:ボレーV8ハイパー171 金具:フィリッチXenic10 
     シール:BDアセンション/ナイロン 靴:Dynafit Hoji PX
【データ】 下降高度約610㍍ 移動距離約5㌔
      行動時間4時間55分 (参考値)米沢スキー場積雪:150㌢

前回、栗子山と付近の山々を巡る山スキーを予定していたが、荒天の影響もあり山行を見送っていて今回が再チャレンジとなりました。今回の天候は晴天に恵まれて期待もあったのですが、沢の状態と雪質には恵まれず結果的には栗子山へも届きませんでした。

西栗子トンネル口より鎌沢を辿るルートから栗子山を目指す計画も、鎌沢に着くと水流が露出していて取り付きから高巻を要する状態だった。沢ルートは諦めてスキー場側から尾根を辿り栗子山を目指してみる事に。国道の駐車スペースから少し歩き、旧栗子国際スキー場のゲレンデ取り付きよりシール歩行を始める、6時30分

固いベースの上に風に飛ばされて積もった雪が乗り、今の所はラッセルと言う事も無く歩きやすい雪質。かつて良く滑走に利用した、無線中継所のある小ピークから続く切り開きへと至るコースを辿ってみる。斜上して稜線方向の鞍部付近に出ると視界が広がって来る。小規模な雪庇上を利用して歩き、暫くは快適な稜線歩き。固いベースの上に粉状の雪が薄く乗っているので波打つ斜面ではシールが後退してしまい、進行に手間取る様になる所も。

奥に栗子スキー場のゲレンデトップと吾妻の稜線

飯豊連峰方向
幾つかの小ピークを越して行くと、問題の岩交じりの990M小ピークが見えて来た。手前の小ポコをツボで越して来たので板は小脇に抱えていて機動性はは良くない状態。岩を越すよりも、シールで下降して巻下る感じで処理してみる事に。雪庇の切れ目からトラバース気味にシールで下るが、この雪質と思いの他の傾斜に一旦停止。ここは無理せず後退してもう少し高度を下げてみる事に。歩行モードのままでシールで滑り始め、固い雪もあり尻餅を着いてしまい、一瞬の滑落体制。ツリーホールで板を刺して停止。面倒だが、セオリー通りにシールを剥がして滑降体制へ。

岩ピーク

直下の小尾根を越して奥の尾根を登路に稜線に上がる計画も、感じの悪い小尾根に上がると反対側は足元から崩れていて、諦めの悪い全層雪崩状態だった。様子を見つつガリガリと音を立ててアイス気味の斜面を下降するが、良いポイントが無く、ずっと下の二股まで下ってしまった。鎌沢も近いが、現状の雪質では稜線に戻るまでが手間だし。肝心のクトーを忘れてきた。クトーがあればサクサクだが、行き詰まった時には既に身動きが取れない時もある。

小尾根の反対側の状態

鎌沢本流が近いので、傾斜の落ちた支流沿いに少し移動すると本流だが、水流の音がする。沢は見える限りは半分程が水流が出ていて、登るも下る厄介な雰囲気。いつもより雪が切れるのが早いようだ。時間は十分あるので高巻を入れつつ沢を下る事に集中エンジョイ切り替え。あっさりと栗子山は諦める。下降は滑ったり歩いたりカニになったりで、進行はやはり遅い。スノーブリッジ渡って対岸へ渡り、沢が屈曲した先の大き目なデブリと淵を見てUターンしてブリッジ奥の小尾根を高巻いてみたり等の連続で、捉えようでは結構楽しめる沢下りです。何度か栗子山へのルートにしている尾根への取り付きとなる支流が入るポイントまでが遠い。

鎌沢から尾根に取り付いた辺り、川幅は3㍍前後位

ここから先は沢も開けて来るが、雪を繋げる確証は無い。時間的には余裕なので沢を離れて左岸の小ピークを越して下り、国道に出るのも悪くない。再度シールを貼ってピーク越えの登り。沢状の地形を辿ると間もなく両岸が立って来て行きどまりで、引き返す。シールで下ると金具のロックが甘かったのか板が外れて頭を下に沢方向へと加速を始めて少し焦る。再度体制を整えて目の前の尾根末端へと取り付く。ブナ林で雪が良かったのもつかの間、次第にベースのアイス状の雪が現れてシールが滑り出して登りにならない。

板を担いでツボで歩く事にしてザックにセット。よいしょとザックを背負うときにバランスを崩して急な斜面でバッタリ。暫らく仰向けになってからお茶を飲み休憩。だいぶ足に来ている感じです。ツボでも雪面は固めなので進行は遅く、小ピークの少し手前で板を降ろして滑降の準備。ガタガタ雪と樹間も広くないので横滑りを主に下る。尾根上は松があり藪スキー気味だが、その尾根状を越えると藪も消えて雪は重いながらもターンを楽しめる。

間もなく雪原となった駐車場に出ると、雪は腐ったストップ雪でブレーキ。陽だまりでは5度を超える気温で、スキー場のゲレンデにはモービルのトレースもある。懐かしいゲレンデで一本と考えていたが、止めておこう。車道まで下って終了、11時25分。短時間でシール歩行に滑走モードとツボ足と、まあ、それなりに楽しめた気分です




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210223 花塚山

2021-02-23 15:51:58 | 登山
【日程】 2月23日 天候:曇り
【山域】 阿武隈山地 花塚山(918㍍)
【ルート】 峠の森公園より山頂へ
【行動時間】 1時間55分 累積標高差約583㍍ 移動距離約5.7㌔

山スキーで栗子山方面を目指して旧栗子スキー場へと出かけてみたが、予報通りに取り付き付近は風雪気味の天候で、県境稜線の強風地帯の行動には厳しい雰囲気。あさイチでの行動でも時間的な余裕の少ない計画、前回に続いての天候状況に諦め悪く様子を見るが、既にタイムオーバー。

他の山域への移動も、前日の春の様な天候と今日の雪質を考えると気も向かない。自宅へ戻り山歩きモードに切り替えて花塚山へと向かってみる。峠の森公園の駐車場に車を停めて出発の準備です。風があるのでカッパの上だけ着て歩き出す、10時45分

気温は2度程でも風が冷たく、登りだしても汗が出るどころか寒いくらい。暖かな冬装備で出直そうかとも思うが、寒風に耐えつつ頑張ってみる事に。山を甘く見るなよと、吹き上げる風は強くなり鼻水が止まらん。階段道の登りでペースを上げてみるも体温は低下傾向。葉の落ちた樹林と落葉の道には薄日が差して雰囲気は良いのだが。


尾根の傾斜が緩くなり、幾つかのアップダウンの先に東屋のある北峰。北側の斜面と道に残雪が見られる様になるが歩くには支障はない。一旦下り、花塚台へと登り返して護摩壇岩へ。急いで写真だけ撮り花塚山頂へ。一般に花塚山とは展望の良い花塚台を指すとも聞くが、さて。山頂へと行く尾根通しの道は日陰に残る雪の通過に手間取るので、既存の大岩を巻く道が無難な道のり。花塚山山頂、11時50分


長居は無用で往路を戻る事に。吾妻安達太良連峰は雲の中で姿は見えず、栗子方面もまた次回。尾根道沿いのの背の低い笹達の葉の色が鮮やかで、枯葉の積もる冬枯れの景色の中で印象的だった。体温維持で急ぎ足を心掛ける下り。登山口が近くなると風も収まって来る。12時40分、戻り。



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210220 霊山

2021-02-20 17:32:45 | 登山
【山域】 阿武隈山地 霊山 (825㍍)
【ルート】 登山口より日枝神社と西物見岩
【行動時間】 2時間 累積標高差約505㍍ 移動距離約5.8㌔ 登山アプリより

自宅周辺で風は無かったが登山口に着いてみると意外に風がある。晴れているし気温は13度程もあるので、用意したカッパは置いて行くことして秋山登山の身支度で歩きだす、12時5分。防寒用の手袋を車内に置いてきてしまった事に気が付いたが戻るのも面倒で、そのまま進行。先行者がいた事もあり無線中継所跡への道を辿ってい行く。雪は無かったが無線中継所跡付近から道も白くなって来る。



東ノ物見岩から古霊山方向
積雪は僅かでも踏まれた部分が固くなっていて歩きにくく、端っこの方を歩いてみる。週末のせいか意外にすれ違う登山者も多い感じ。登山口には駐車場とトイレがあり風呂にも入れるし高速道路へのアクセスも良好と中々の観光地です。広い稜線を辿り、西ノ物見岩の手前から日枝神社方向へと下って見る。北側の斜面は幾分積雪も多めでも歩くには問題ない。神社跡とあるがお札等や供物も多少はあるので、参拝。南北朝の頃の栄華の跡。来た道を戻り西ノ物見岩へ。西ノ物見岩、13時30分

護摩壇経由で戻る事にして下りだす。流石に風は強く道も部分的に凍っているので慎重に移動。吾妻安達太良連峰方面は雲の中で姿は見えず。冷たい風に追われるように護摩壇を離れて林の中へ。

福島市と吾妻方向

登山口へと下る階段道には積雪があり踏まれた部分は固く滑りやすいので慎重に下降。雪が消えるといつものハイキングコースで順調に歩き、登山口へと戻り、14時5分

護摩壇で


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210217 猪苗代

2021-02-17 18:37:16 | スキー
【場所】猪苗代スキー場
【天候】小雪
【積雪】160㌢
【気温】-4度 駐車場
【券種】いなスキ 平日無料
【道具】板:ボレーV8ハイパー171 金具:フィリッチXenic10 
    靴:Dynafit Hoji PX

[概況]
猪苗代スキー場のホームページによれば、端末等でいなスキに会員登録をすると平日無料のチケットをゲットできるとはある。志向等の違いもあり利用したことは無かったが、今回発達した低気圧で冬型が強まり深雪も少しは期待できるかなと思いたち、自宅発。出発時間が遅めで現着が遅かった事もあり、めぼしい深雪ゾーンは喰われていたが、それなりの粉で戯れる事は出来た。

[やる気度]
磐梯山の南面に位置するスキー場なので、降雪量と雪質を他のスキー場と較べてしまうと足が向かないと言った事情もありましたが、やはりリフト券無料には釣られてしまいます。このスキー場は昔ナイターで訪れて以来なので、ほぼ初めてです。それなりの降雪があったのでパウダーエリアは既に踏まれていましたが、それでもマズマズノの滑走を楽しめました。

ミネロの非圧雪エリア、コブコースもしっかりある

[満足度]
良かったのは赤埴大回転のリフト沿いで、ノンストップで一本滑ると結構息が上がり足にも来る。大沢回転バーンは平均35度でも雪付きが良く快適だったので連続滑降へ、アクセスに難があったせいか回数は忘れてしまいました。下部のう回コースが冗長かも。赤埴大回転トップからの連絡通路が今時ない雰囲気で楽しめます、でもリフトの乗り継ぎが長いので体も冷える、よ。林間の状態は固雪の上に新雪が積もり、底ありの深雪滑走が自在に楽しめますが、滑る人も少なく程々にて退散。

圧雪バーンも基本的に悪くは無い状態でしたが、なぜか新板のボレー君は圧雪へ行くと暴れ気味で深雪とは対照的に扱いにくい一面も見えた。金具の位置をバックすれば扱いやすくなるき気もするが、基本的な改善には繋がらないかなと。別の板(ダークサイド)をゲレ用にしてボレーを山用にすれば問題解決でしょうが。思いの他に良かった猪苗代スキー場で一応は満足でも身体的な疲労感は、やはり、歳かなと。

雪が良かった大沢回転バーン


下枝の勢力が強い所もある
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210212 西吾妻山

2021-02-12 18:05:49 | 山スキー
【日程】 2月12日 天候:晴れ
【山域】 吾妻連峰 西吾妻山 (2035㍍)
【ルート】 天元台スキー場→西吾妻東斜面→若女下り
【装備】 板:ボレーV8ハイパー171 金具:フィリッチXenic10 
     シール:BDアセンション/ナイロン 靴:Dynafit Hoji PX
【データ】 下降高度約1340㍍ 移動距離約9㌔
      行動時間3時間30分 (参考値)天元台スキー場積雪:290㌢
       
天元台のリフト終点よりシールで歩き出す、9時50分。今年購入したボレーの板とシールはアセンションの組み合わせで、初使用となる。それと合わせて靴と金具とザックも初使用と言う事で、リフト降りてから歩き出すまでの手際が良くない。

天元台では先週末の二日間が強風で休業だったが、本日は晴れ間が広がる絶好の山日和。リフト担当者も今年一番の天候と、セールストークにもリキが入る。天候のせいか山スキーよりもスノーシューや輪カン(かんじき)の登山者の方が多いように感じる。雪は締まったベースの上に浅く粉雪が乗っている。稜線方向へとしっかりとしたトレースが付いていてラッセルは無く高速道路状態だった。先行者の女性の足取りが軽快な感じで、抜くときに何気に足元を見ると輪カンのグループだった。天候が荒れると大型のスノーシューでも胸を越すラッセルになるのだが、輪カンとは恐れ入った。

ボレーV8はそのサイズの割に軽量で有る事は認識していたが、歩き出しが軽快で旧TRABアエロと言う軽量板と比較できる程かと思う。走り出したい衝動を抑えて大人歩きのシルバー世代が行く。通常コースで広い稜線に出ると梵天岩へと向かう登山者数名を確認。確かにこれだけ視界が広がる吾妻山も久し振りです。シールで少し下り梵天岩へと進行。若女下り方面は下りトレースだらけかなと思い、西吾妻ピークから東斜面へと一本滑ってから若女下りへと向かう事にする。まずは斜面のモンスター達を避けながら西吾妻のピークへと。10時45分、西吾妻山頂。

西吾妻より磐梯山方向

西吾妻より蔵王と栗子方向
広く平らな山頂を一周して東斜面のエントリーポイントへ。シールを剥がして滑降準備が慣れない道具で時間を要する。緩い斜面を移動してから滑り出すが、強風に叩かれた斜面の雪は固く荒れていた。高度を下げると雪も良くなり広大な中斜面を快適にクルージング気分。緩傾斜となりモンスター帯の手前で終了。再度シールを付けて若女下りツアーコースへと登り返す。気温は0度前後で汗が流れる。

西吾妻東面

梵天岩方向とボレーV8

白と青の世界
適当な所で登り返したので戻るのも早く、西吾妻と梵天岩間の鞍部を通過して神社裏手から沢筋を下ろうかと思ったが、なぜかツアーコースへ向かうトレースは無く予定変更で若女下りを選択。付近に人の気配はない。少し早いがシールを剥がして滑降の準備。12時10分滑り出す。傾斜が無いので歩きと推進で進行。モンスターを避けると沢筋へと引かれる感じで、確認と修正作業が入る。暫らく振りの若女下りなので感覚がずれているのかも。遅い時間なのに、なぜかシュプールの無い斜面と底ありの粉雪を堪能できた。若女平の通過も浅いラッセルとなり歩きと推進で頑張る。シールは出したくない。

飯豊連峰とモンスター群

心地よいツリーラン
板が走り出すと快適な尾根の下り。やせ尾根は割と状態が良く通過はスムーズ。植林帯は気温のおかげで雪は悪く尾根の末端付近は力勝負で強引に下降。橋を渡ると終点も近い。車道に出て終了、13時20分



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