山風 ふぶき

山歩きや山スキー等、日々感じた事のふぶ記です。

211024 信夫山

2021-10-24 18:54:43 | 日記
今年は膝や腰の不調等もあり様子見で山行を見送るシーズンでしたが、二週間ほど前に勢いよく後ろ向きに転倒してしまい肋骨を四本程折ってしまいました。そんな訳もあり、ここまで安静に過ごして来たせいか体も少し重い印象が気になります。気分転換と運動を兼ね、近くの信夫山で稜線の散策でもと考えて車で移動。第一展望台の先の鞍部付近に車を停めて、信夫三山の一つ熊野山方面へ。秋空の晴天の下、付近には午後の遅い時間でも散策する人達もチラホラと。

お寺の墓地を下りきると鳥居があり勾配のある登り道。両側には民家があり灯篭や石碑もある。住人達は昔は水で苦労したとも聞くが、住めば都か。その昔、700年代頃の29代欽明天皇の後継者争いで敗れた兄が都を追われ、後の羽黒大権現として山頂に祀られたと言う伝説がある。その時の家来衆が六供と言われ旧参道沿いに居を構え現在に至っている、とか。

等と考えながら羽黒神社へと僅かな登り、体調を見ながらゆっくりと歩いて行く。参拝を終えて裏手から熊野山へと下り、少し登ると熊野のピーク。北側に下っても良いのだが、足を滑らせると元も子も無いのでUターンです。来た道を戻り、車を停めた鞍部付近から展望台のある烏ヶ崎へと進行。展望台では数名の男女のグループが落日を鑑賞中の様だったが、時間的には少し早い感じ。現在の信夫山の最高点となる大日岩からの北方の展望も中々宜しい。付近にはかつての金の採掘跡があり、かなりの良質な鉱脈があった模様です。伏拝とか舟生等の地名は昔の湖の水際に沿ったものと推察され、深い堆積物の下の岩盤から信夫山の高さは400㍍程になるとも。陥没地形の福島盆地ですが、マグマ活動期に貫入した名残りが信夫山として残ったものと。

大日岩から北方。新幹線線路の奥に東北中央道とかつての半田銀山

だいぶ物足りない感じもするが、まだ療養中なので様子見と言う事で駐車場までは僅かな下り道。それにしても、大蛇や狐に巨人伝説と昔話は尽きません。地名的にも祓川や黄金山公園とか、トンネル付近の幽霊話も幾つかあって面白い山。
コメント
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