発売されてから気になっていた新型インサイトに試乗することができた。
モデルはEX BLACK STYLEである。
新型インサイトは1999年に登場してからこれが3代目となる。
初代インサイトは空気抵抗と燃費世界一を目指しシトロエンDSのようにリアタイヤが隠れている奇抜なデザインと2シーターハッチバックで登場したが不評だったのを覚えている。
2代目は2009年にトヨタプリウスに対抗するため、デザインを一新5人乗りで発売されたが、プリウスに及ばなかった。
そして2018年12月14日3代目インサイトが3ナンバーで発売された!
新型は精悍な顔つきでジェントルな雰囲気と高級感を醸し出していて好印象である。
一見してこれはプリウスに勝ったなと思った。
最近のトヨタ車の顔にはどうも気に入らない、なんだか整形に失敗した顔でブサイクに思えてしまう。
今回の新型インサイトの顔つきは良く、期待に添えてくれなかったレジェンドの様ではなかったので安心した。
正に期待通りの顔つきとスタイリングをしている。
薄型のLEDヘッドライトがキリッとし精悍さを印象づける
ヘッドライト下部のラインはデイライト。 ハイ・ロー自動切り替えが装備される
4ドアセダンであるがクーペのような伸びやかなスタイリングでカッコイイ!
はたして上級セダンのような走りをしてくれるのか期待大である。
リアビューもカッコイイ!
バンパー下部のメッキディフィーザーが高級感を出しているようだが、嫌味っぽさは無い。
トランクにはスポイラーが装着されていてスポーティな雰囲気を醸し出している。
形状はリップ形式ではなくウイング形式だ。
これは「LX」「EX」「EX BLACK STYLE」のグレードの内最上位にあたる。
期待大だぞ!
一通りエクステリアをチェックした後
いざ上質な走りを期待しつつ試乗である!
パワーシートでドライビングポジションを調整、ここで気がついたのはシートにランバーサポートが装備されていないことである、う~ん残念だなぁ、長時間には腰痛を起こさないか心配である。
シートベルトを装着しスタート。
スタートスイッチは運転席右側の判りやすい位置にある。
液晶パネルは8インチを採用、ダッシュボードとの一体感が無いのがチョット残念かな。
ミッションセレクトレバーは無くボタン形式でDボタンを押せばドライブモードである。
5.5インチのスマホが置けるサイズのスペース奥には、USB端子が装備、下側は急速充電対応。
発車OK!
電子式サイドブレーキをOFFにしゆっくりと路上に出る。
音もなく滑るように何のストレスも無く進んでくれる、2モータのおかげで静かに力強く走行してくれた。
思わず「静かだな~」と言ってしまった。
だが、スピードが上がるにつれ路面からのロードノイズが目立つことに気づく。
もう少しロードノイズを抑えることが出来なかったのかと少し残念。
モーター音やエンジン音が聞こえず静かに走行してくれるので、ロードノイズが余計に目立つのかもしれない、これは高級車の域に入れられないと感じる。
やはりシビックベースだからなのか?
でも私のアウディS3セダンより静かであることは間違いない。
サスペンションは硬くも無くしなやかでフラットな上質な乗り心地で好印象である。
なのにロードノイズが目立つのはショックまたはスプリングを支えているブッシュ等が影響しているためか??
きっともう少しノイズを抑えることが出来るはずであると思う。
走行時のモーターからエンジンへの切り替わりは殆んど判らない。
アクセルをグッと踏み込んで加速を試してみる。
さすがにこの時は1.5リッターのエンジンが唸りを上げ、緩やかに加速してくれた。
ググーンとゆう感じはない。
私的にはもっとパワーが欲しいなと感じるのとエンジン音は嫌な程ではないがもう少し味付けをして欲しいと思う。
ボディ剛性はドイツ車のように乗っていて高いと感じるほどではない、一般的な日本車といったところである。
ハンドリングは穏やかでクイックな感じは一切なかった、もう少しスポーツセダンぽい味付けもあっても良かったのではないだろうかと思う。
ドライブセッティングにはエコ、スポーツ、EVの走行モード切替スイッチで可能となっている。
スポーツスイッチをONにするとメーターパネル周囲が赤くなりSPORTと表示される。
アクセルのレスポンスが良くなりパワーが増したような感じを受け走行することができるが極端なことはなかった。
やはり1.5リッターのエンジンのパワー不足か? ターボを搭載したモデルもあっても良かったのではないかと思う。
でもこのアクセルの反応の良さが気に入った次第です。
次にEVモードをONにしてみる、スポーツモードは解除されることはなくEVモードになったが少し走行するとバッテリー容量が少ないせいか解除されてしまった。
再度押してもダメだった。
ブレーキの効きはもう少し強力に効いても良いのではと思う、踏力に応じた効きであるが車体の大きさゆえもう少し強力でも良いのではと思った。
色々と思いながらディーラーへ帰る
チョット辛口すぎかな?
これも期待大だったからインプレッションも辛口になってしまったのだと思う。
後退時のモニター表示、3つの表示が選べる、写真は広角時
スエード調で高級感のある内張、ドアノブが小さいのがチョット気になった
シートはパワーシートでスエード調と本皮のコンビを装備
EX BLACK STYLEには標準装備
天井部分もEX BLACK STYLEの特徴の黒
サングラスホルダーが装備されていて嬉しい。
センターコンソールはスライド式になっていて、カップホルダーも脱着できる
助手席前インパネもスエード調で高級感がある。 GOOD!
グローブボックスは小さくあまり入らない感じだ
リア席からのビュー、液晶パネルの一体感がないのが気になる
リア座席にはエアコン吹き出し口を装備されていたが、足元には無かった。
前席背面にはスマホホルダーが装備されていたがUSB端子は無かった、シガーソケットのDCアウトレットも無い、残念。
リアスペースは広くくつろげそうである。
中央背もたれを下せば肘掛けとカップホルダーが装備されているが一般的だ
トランクは広大で、ゴルフバッグを4個積めるらしい
ボード下に小物入れを装備
さらに奥側には応急時のジャッキ等を備えている
後部座席を倒せばトランクスルーになりさらに大きな長い物を積むことが出来る、嬉しい機能
トランクスルーのレバーを引くと座席が倒れてくれると思っていたのだが、座席側に回って手で倒さないとできなかった。 レバーはあまり便利じゃない。
6;4の分割可倒式で長尺物も積める
タイヤは前後ブリジストンTURANZA215/50R17を履いていた。
1.5リッターのエンジンと2モーターが収まったボンネット内。 ボンネットはアルミを使用
システムはスポーツハイブリッドシリーズの中で最も評価の高い2モーターの「i-MMD」を採用している。
まとめ
新型インサイトはスタイリッシュでジェントルな佇まいで滑らかな加速感としなやかでフラットな上質な乗り心地を味わえる車であった。
胸のすくような加速感やキビキビした走りを求めなければ買いであろう。
スペック(EX BLACK STYLE)
ボディサイズ:全長4675×全幅1820×全高1410mm
ホイールベース:2700mm
車両重量:1390Kg
エンジン:1496CC PGM-FI
最高出力80kW(109PS)/6000rpm
最大トルク134Nm(13.7kgfm)/5000rpm
モーター:最高出力96kW(131PS)/4000-8000rpm
最大トルク267Nm(27.2kgfm)/0-3000rpm
トランスミッション:電気式無段変速機
ブレーキ:フロント/油圧ベンチテーデッドディスク リヤ/油圧ディスク
サスペンション:フロント/マクファーソン式 リヤ/マルチリンク式
燃費:JC08モード31.4km/L、WLTCモード25.6km/L
最小回転半径:5.3m
タイヤ:前後ブリジストンTURANZA215/50R17
価格:362万8800円
安全装備「安全運転支援システムHonda SENSING」
・衝突被害軽減ブレーキ(CMBS)(衝突回避を支援)
・誤発進抑制機能(不注意による急発進を防止)
・後方誤発進抑制機能(不注意による急な後退を防止)
・路外逸脱抑制機能(車線を感知しはみ出さないように支援)
・歩行者事故低減ステアリング(歩行者との衝突回避を支援)
・渋滞追従機能付ACC(アダプティブ・クルーズ・コントロール)
・LKAS(車線維持支援システム)
・先行車発進お知らせ機能
・標識認識機能
・オートハイビーム
・ブラインドスポットインフォメーション(車線変更時など見えにくい車を検知)
・パーキングセンサーシステム、
・ドライバー注意力モニター(居眠り運転や不注意運転を検知しマルチインフォメーション・ディスプレーに 注意レベルの表示を行うとともに、音やステアリング振動で注意喚起する)
・ポップアップフードシステム(歩行者との衝突を感知すると、ボンネットフードの後部を持ち上げ、歩行者の頭部への衝撃を低減)
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