フミンスカヤの日日是好日

ねこと日本酒と本に囲まれた隠居生活がしたい!

エリザ通い倒し日記 【1】

2012-07-11 23:51:57 | 音楽・お芝居そして落語
さてとそろそろ博多座通いの記録をば。

幕が開いてよくよく観劇予定を確認したら
前半は春野エリザ、後半は瀬奈エリザと見事に分かれてしまっていました^^;


【2012年7月7日 昼キャスト】 

エリザベート:春野寿美礼
トート   :マテ・カラマス
フランツ  :石川禅
ゾフィー  :杜けあき
ルドルフ  :古川雄大
少年ルドルフ:坂口湧久


春野さん!
よいではないかっ!!
声が女性声で好きだ。
歌うまいーっ!!
ビジュアルは…期待値が低かったせいもあるかもだけど(スミマセン)
少女時代が意外とかわいい。晩年はきれいと言ってもいいかも。
好みの顔立ちというわけではありませんが許容範囲です。
この人は正面よりも横顔の方がステキですね。
かつらとかメイクとか、もっと工夫すればもっときれいになると思うー。

そして春野エリザのおかげで好きなシーンが増えた。
この人のエリザは慈愛というかやさしさが感じられるからか
精神病院のシーンでこんなにグッと来たの初めてだよ。

夜のボートも今まで以上に来ちゃったね。
春野嫁、石川旦那、杜姑という組み合わせだと、みんなやさしさを感じてしまって
この家族は最初にちょっと掛け違えただけで、お互いがちょっとずつ譲り合ってたら
いい家族になれてたんじゃないかって気がしてきてね~。余計せつない。
エリザで涙流したの初めてです。

あと今井さんとのコルフ島もよかったです。
歌のレベルも今までと格段の差だし、やさしいお父ちゃんだし。

トートに対するつれなさも「ツンッ」って感じでいいですね。
ちなみに5月の瀬奈さんからは「ふんっ!」って印象を受けました。


マテ
かわいい!
エリザが好きで好きでたまらないトートって感じですね。
なんとか振り向かせたくて、あの手この手を使うけど
拒否られて、しゅーん、、、って感じで、純情一直線な感じ。
カタコトも「異国の人を好きになっちゃったので、がんばってその人の言葉を勉強して話してます」的な感じで、むしろ好感度アップですよ。
そしてカタコトのマテの歌ではじめて意味がわかったシーンがいくつもあった!!
(今まで何度も見てきたはずなのにねぇ。なに見てたんだろ、私^^;)
つーことで、マテトート、どストライクです☆


石川フランツ 
石川さん、うまいんですよ。
でも、あなたの企みどおりに僕たち夫婦は壊れちゃった的なことを
年老いた母親ゾフィーに言っているシーンがくるとむかつくんですよ。
その後、杜ゾフィーが死んじゃうシーンは本当にかわいそうで。ゾフィーが。
そしてフランツにまたむかつくの。

古川ルド
眉毛が細くなってるからか、女の人みたいな顔立ち。
声量がちょっと足りないな~、でも所作やダンスは美しい。


今期のカンパニーはいいぞ!
「エリザベート」は今までも一応見とくか的には観劇していましたが
こんなにはまるなんて思いもしませんでした。
つーことで、帰りにリピーターチケットをお買い上げ♪

春野×マテの日を追加です。





【2012年7月8日 夜キャスト】 

エリザベート:春野寿美礼
トート   :山口祐一郎
フランツ  :石川禅
ゾフィー  :杜けあき
ルドルフ  :大野拓朗
少年ルドルフ:坂口湧久


春野さん
この日は「私だけに」の最後が声出なかった。残念。
全体的に7日の方がよかったな。


祐一郎さんトート
5月に見たときよりはちょっと喉がお疲れな感じもしたけれど
歌い上げ系はなかなかいい。
祐一郎さん自体は結構好きなのですが(というか面白がってる部分もおおありですが)
さすがにエコーがかかりすぎじゃないですか?


大野ルド
音痴って程ではないけれど、、、なんだろな、ミュージカル観てる気分ではない。
え~っと、いろいろがんばれ!


そしてこの日も観劇後、チケット売り場にならんで
またもや春野×マテの日を確保です。
カタコトの挨拶目当てにマテの千秋楽を、ね^^;




【2012年7月10日 昼キャスト】 

エリザベート:春野寿美礼
トート   :石丸幹二
フランツ  :石川禅
ゾフィー  :寿ひずる
ルドルフ  :平方元基
少年ルドルフ:坂口湧久


石丸トート
歌はうまいけど…トートのキャラがKYなセクハラオヤジって感じで
春野エリザがストーカー被害にあっているかわいそうな人に感じる。
でも、瀬奈エリザとの組み合わせだと意外と良さそうな気がする~。


寿ゾフィー
寿さん登場のシーンになると「来た来たきたーーーっ!」って思っちゃう自分がいる。
ゴジラ見てるみたいな、そんな期待感。(どんな?)

そしてこの日は石川フランツがむかつかないことを発見!
「いままで我慢に我慢してきて、やっと中年になってお母さんに自分の意見を言ったんだね。そりゃ~あのお母さんじゃ、怖いモンね」って同情すらしてしまう。
お姑さんのキャラって実は結構大事なのねー。
ただこの日は残念ながら声が出てなかったです。そこだけが残念。


平方ルド
3ルドとも見てみて、やっぱり平方君が一番好きですね。
歌もうまい。
5月の時よりも身のこなしがしなやかになってました。





3ルド、3トート見ることが出来たので、まとめ。

【ルドルフ】

●平方ルド
ちゃんと皇太子として成長してる感じ。
このままではこの国はダメになると悲嘆して革命に参加
でも自分の力ではどうにもならないという現実を突きつけられたときに、死を受け入れる。
あの家庭環境でよく立派に成長したもんだ。

●古川ルド
とにかくママが大好き。
ママを大事にしないおとーちゃんに対する反発心(敵対心?)もあり革命に。
ママママ言ってたチビルド時代を考えると一番繋がるかな~。
僕はママの鏡だから~が説得力がある役づくり。

●大野ルド
トートに「君ならできる」ってそそのかされて、
「僕、やれちゃうんじゃね?」ってうっかり思ってしまい、革命へ。
途中で、こりゃ思ったよりもオオゴトになったなーとビビリながらも
最後には「わ~んごめんなさい~」って泣いたら許してもらえると思っているのではと感じさせる、おこちゃま皇太子。
苦悩のかけらも感じなかった。
でもあの育てられ方を考えると実はリアルな役作り??



【トート】

●マテトート
エリザにふぉーりんらぶ☆
その後はなんとか振り向かせたくってがんばってる純愛青年って感じ。

●山口トート
相変わらず人外感がはんぱない。
私がシシィだったら、あの高笑いを聞いた時点で
「こりゃ、人間がかなう相手ではない」とあきらめちゃいますね。

●石丸トート
「俺がおまえを選んだんだから、おまえは俺のモノ」を具現化しておりますな。
あとエリザをさわりまくる。勘違いセクハラオヤジ。
拒否っても拒否っても、それをプレイとして楽しんでるような流し目笑い。
(個人的にこういうムンムンしたキャラ、超苦手なのですよ。私の近くにこないで!)
幕切れのところでニヤリと笑うところで
「こいつゲームを楽しんどるな。人の命をつかってゲームを!!」という気になった。
ある意味、「死の帝王」としては素晴らしい出来かも。


今回はすべて春野エリザ、石川フランツの回だったけれども
キャストがかわるとまた印象が変わるんだろうな~。
ということで、ダブルキャスト、トリプルキャストの醍醐味を味わっております♪