フミンスカヤの日日是好日

ねこと日本酒と本に囲まれた隠居生活がしたい!

ありがとね!

2012-09-24 16:35:57 | 日々つれづれ
突然ですが、きーちゃんが今朝逝ってしまいました。


19日に動物病院で診てもらった時には、食欲もあるし調子がよくて
「このままこの形で小康状態を保っていこう」って先生も笑顔で話していたのに。

20日に出張から帰ってきて夜のお薬を飲ませようとしたら
いままでおとなしく飲んでくれてたのに、お薬をすごく嫌がるんですよ。
そのときは、少し元気になってきて、お薬が嫌になってきたのかな?と思った位なんです。
翌21日朝も薬を嫌がる。
嫌がり方がかなり激しい。
お薬代わったわけじゃないのに、何でだろう…?
動物病院に電話して聞いてみようかなと思いながらも
その日は朝から自主的に二階に上がってきてたり
(年をとって筋肉落ちてからは二階に上がってこなくなってきてた)
私のお布団で横になって満足そうだったので
「お!やっぱり回復してきてるんだな」って思ってたのです。

21日は夜遅くに帰宅すると
爆睡している母の横で、きーちゃんは目を醒ましてくれました。
「きーちゃん、ただいまちゃーん」となでなですると気持ち良さそうにしてくれたのですが。。。
それから1時間もしないうちに、母から下から大声で「ちょっと来てっ!」と。

慌てて降りていくと、きーちゃんが発作的に足をバタバタさせうなっていました。
どうしていいのかわからないので、とりあえず抱きかかえ
「大丈夫だよ。傍に居るよ。安心して」って言いながらなだめていると
1時間くらいで落ち着いて眠りはじめました。

それから数時間に1度、同じような発作を起こすように。。。

今回の土曜日は祝日だったため動物病院と連絡がつかなくて
弟には他の動物病院もあるだろうにと言われたけど
発作の状況や、急に足腰が立たなくなり、失禁する姿をみて
なんだか、きーちゃんは今回で逝ってしまうんだろうなって気がしたので
今まで診てもらっている先生以外に診せて、検査とかでまた痛い思いをさせたくなかったので
自宅で看病することにしました。


週末は土曜も日曜もフルフルに予定を入れていたのですが
絶対にきーちゃんの傍に居てあげたいので
予定は取りやめにして、抱っこや添い寝の3日間でした。

発作の間隔がだんだん短くなり、呼吸も弱くなっていきましたが
このこはたぶん心臓が強いんでしょうね。
すごくすごくきつそうなのに、それでもまだがんばるんです。
「きーちゃん、もう十分だから私達のためにがんばらなくていいんだよ」
「いままでありがとうね。うちの子になってくれて本当にうれしかった!」
ってお礼を言いながら、ずっとずっと抱いて撫でてました。
きーちゃんに届いたかな。


最近では私が椅子に座っていると、膝に飛び乗って抱っこされにきてたし
母がお魚を料理し始めるとキッチンにいってお座りして待っていたりと
元気だった頃のような振る舞いが戻ってきていたのだけど
あれは、最後に元気な姿を見せてくれたのかな~って。
そしてお薬を嫌がり始めたのも「もう無理に長生きしたくない」っていう
彼女の意思だったような気もし始めました。


週末で終わってしまう命かと覚悟していたのだけど
日曜になったら母が言い出します。
「月曜は9時になったら動物病院にいかなきゃ」と。

でも私はきーちゃんの状態をみてて
安楽死を提案されるかもって思って、
自然に逝かせてあげたいし自分で命を決めるなんて出来ない
でもこんなつらそうな状況から早く開放してあげたいし
どうしようどうしようと、動物病院に行くのが怖くて怖くてたまらなかったんです。

そんな私の気持ちがわかったかのように
24日月曜日の8時55分にきーちゃんは旅立ちました。
いつも自分の都合ばかり考えちゃう飼い主でごめんね。

いままで18年間、本当にありがとうね!
きーちゃんがうちに来てくれて本当によかったです。


今、横になったきーちゃんとお別れの時間を過ごしています。
目の前の姿をみるとお昼寝しているようにしか見えないので、
なんだか居なくなったという実感がまだありません。

明日はペット葬儀屋さんに行って来ます。
形もなくなっちゃうんだな。


たぶんこれから、
きーちゃんはこの場所から外を見るのが好きだったな~とか
このお魚はきーちゃんの好物だったなとか
お菓子の袋を開けると必ず「なになに~」って見にきてたなとか
いろいろ思い出すんだろうな。。。

私、大丈夫かな。。。


きーちゃん続報

2012-09-19 23:18:55 | 日々つれづれ
昨日、偶然かわやんに会いました。
そこで「きーちゃんはどうですか?」って聞かれて
そうか~、心配してくれてる人もいるよねってことで、その後の状況をば。

実は8月末日からの観劇旅行の前日にきーちゃんの鼻の色がちょっとヘンなことに気づきました。
いつもはピンク~白なのに、ちょっと黄色っぽい??
母に聞くと2日程、ほとんどご飯を食べないらしいので
私が旅行に行く前に病院に連れて行くことにしました。

きーちゃんのお腹を触った先生が「検査してもいい?」と。
血液検査とエコーをやった結果
「腹部に腫瑠のような何かがある(たぶん液体)そして肝機能を示す数値が上がっているし黄疸も出てる」とのことでした。
鼻の色がおかしかったのは黄疸のせいだったのね。。。

「これ以上のことはCTかMRIをやらないとわからないけど猫は麻酔しないと検査できない」らしい。
「手術する気はないの?」と聞かれましたが
年齢的に全身麻酔に耐えれると思えないし(しかも肝機能も悪いわけだし)
それにもしも腹部の何かを摘出できたとして、そのあと長く生きれるわけでもないので

手術や麻酔を使う検査はしない。
命ある間は少しでも気持ちよく過ごして欲しいので
食欲を回復したり生活の質を上げてあげるような療法を、とお願いしました。

父の事もあるので、良かれと思って勧めた手術が…なんて思いは
もう経験したくないというのも大きな要因です。


先生と話し合った結果、
注射とお尻からオゾン注入(免疫力が上がるらしい)
そして投薬という通院治療を行うことになりました。

そして翌日から観劇旅行に行ったわけですが
「ロミオとジュリエット」で友人の死を嘆くシーンなんかできーちゃんのことが頭をよぎり。。。

ロミジュリでこうなんだから翌日からの「ミス・サイゴン」は
私、おかしくなっちゃうんじゃないかしら…と心配でしたが
通院のサポートをお願いしていた弟からメールが入り
「きーはおとなしく注射されてたよー」と。

母に電話したら、「今日は久しぶりに爪とぎしてたし、いまも電話の方きょろきょろ見てるよ~」と
思いのほかきーちゃんの調子が良さそうだったので、ほっと一安心。
サイゴンは集中して観ることが出来ました!
(そしていい気になって夜飲みすぎー^^;)

旅行から帰ったら、鼻の色もピンクに戻っていました。

それから1週間に1回くらいの頻度で通院しています。




動物病院で注射された後、車の中が楽しくなったらしいきーちゃん
なかなか車から降りてくれません^^


最近では食欲もずいぶん戻ってきました。
好き嫌いは凄いけど。。。
今はクツゾコが一番のお気に入りで、他の魚をあげても
「なんか違うんですけど」って顔して食べなかったり…^^;

ほんとーにわがままなんだからっ!
でもかわいいから許す。
元気になってくれるならどんなわがままでも可能な限り許すっ!!


さっきは母が大声で呼ぶので何事かと1階に降りていったら
母の手芸の糸が目の前をプラプラするので手を出したきーちゃんの姿をみて
「きーちゃんが久しぶりに玉とってるわよ!」と。

そんなこんなで、きーちゃん中心の日々を送っております。
きーちゃんも毎度毎度の注射にも耐えてくれ、
毎日朝夜2回、私から無理やり薬を飲まされてます。
食欲もずいぶん戻ってきました。
これから涼しく過ごしやすくなるはずですので、もっと快方に向かってくれると信じています!

ご心配いただいているみなさま方にご報告でした~。



ライフワーク??

2012-09-18 23:35:57 | 音楽・お芝居そして落語
今朝はめざましテレビで映画「レ・ミゼラブル」のプチ特集があり
ヒュー・ジャックマンの「Who Am I ? 」を聞いて朝からウルウルのyama_fumiです。

三連休初日の15日は博多座にさぶちゃん観に行って来ました!



いつもは睡魔と闘っている1部のお芝居ですが
今回は見入ってしまいうっかり涙しちゃったね~、本当にうっかり!
もうね、こういう結末になるだろうな~ってお約束的な感動話なのですけどね
そんな予定調和にまんまと泣かされちゃいましたよ…。
つーか、そもそも泣き虫ですけどね、、、
最近の涙腺ゆるゆる具合はいかがなものかっつーくらいに
涙が出てきちゃいますね、これ。
もしかしてドライアイのせいかなー。
目が大きいから乾燥しちゃいすぎなのかなー。


さぶちゃん、おんとし76歳。
うちの父と同じ年の生まれです。(父はとっととあの世に逝っちゃいましたが)

このパワフルさ、すごいなー。

今年の「まつり」は干支を意識して、龍の頭に乗ってさぶちゃん登場。
(→私の頭の中はネバー・エンディング・スト~リ~♪の歌に占領され…^^;)
しかも風神・雷神を従えてるし。
ふうちゃんが一緒に観劇してたら、わーわー興奮しそうな拵え^^


そして今年もお土産のさぶちゃん饅頭をオフィスに配ると
「今年もそんな時期なんですね!」と、季節の恒例行事のような言われよう。

いや、もう
父の後を継いで、毎年さぶちゃんの活躍を見守るのを
ライフワークにする所存ですよ!


(北島丸で大漁旗を振るのが私の密かな夢です。。。)





いろいろすごい…。

2012-09-07 19:02:38 | 音楽・お芝居そして落語
そうそう、サイゴンの前日に宝塚の「ロミオとジュリエット」を観てきたのです。
宝塚の本拠地に初上陸です。



昨年、東宝版「ロミオとジュリエット」を観劇
また、フランス版もDVDで観ています。
音楽も大好きなミュージカルなので、今回は宝塚版を観劇に。

おっと、演出は宝塚版が一番好きかもー!
フランス版、東宝版は「死」を象徴するダンサーが登場しますが、
宝塚版は「死」だけではなく「愛」のダンサーもいます。
そしてそれがとっても効果的なのです。
「愛」のダンサーの振り付けもやわらかくて素敵でした。

ロミオに手紙が渡らなかったところも、「死」が邪魔していて納得!
(東宝版のスマホが壊れたからメールが届かなかったって、やっぱりないわ~!!)


ロミオの走り方がちょっとオンナノコっぽかったり
(この日のロミオは役替わりでトップさんではなく2番手さん?でした)
涼風さんの歌声でおぼえている歌が、、、ずっこけそうだったりはありましたが
なかなかに楽しかったです!

それになんといっても
大階段と大羽根背負った姿がみれたのが結構うれしい。
お~、ザ・宝塚☆

劇場を出たら、おそろいの服を着て、整列している方々が…。
お見送りっつーやつですかね。
なんかいろいろすごいです。


ちょっと独特な世界ではありますが、結構楽しかったので
翻訳モノのミュージカルだったら、これからも宝塚を観にいってもいいかもな~。



深化したサイゴン

2012-09-05 18:26:34 | 音楽・お芝居そして落語
週末は夏の旅行をかねて「ミス・サイゴン」青山公演に行ってまいりました!

ちょっと待てば福岡にもやってくるんですけどね。
地元の公演には知念さんが出ないので
博多座のときに結構好きだった知念キムを観るために東京まで。
我ながら、、、アホや~^^;



★----- おぼえがき -----★

【2012年9月1日 夜キャスト】

エンジニア(市村正親)
キム(笹本玲奈)
クリス(原田優一)
ジョン(上原理生)
エレン(木村花代)
トゥイ(泉見洋平)

キャストは【レミゼとは違って!】安定の人選なので不安要素はなし!
新演出ってどんな感じなのだろう~と、期待とちょっぴりの不安とともに劇場へ。

客電が落ちて、ブルブルブルブル~ってヘリの音が聞こえてきたら
「ああっ!サイゴンの世界にやってきた!!」ってワクワクしましたね。
この感覚があるから、劇場通いはやめられません。

冒頭のドリームランドのシーンがえらい刺激的な演出に変わってて
ちょっと驚きましたが(これ、学生団体入れられないでしょ~^^;)
すぐにそんなのどうでもよくなりました。
むしろ戦時下でおかしくなっている世界観がよく出ているかも。

キムとクリスの関係も「純粋な恋」とか甘い感じは感じず
なんだか必死な感じがしました。
常に隣に「死」を感じている状況だからでしょうか。

映像を利用したヘリのシーンも違和感かなったです。


市村エンジニア
博多座で見たときには「おじいちゃんじゃん!」
絶対にアメリカになんか行けないよ~って感じだったのですが
今回は2009年よりもパワフルになられたような。。。
博多座のときよりもよかったです(ま、他に選択肢があったら感想は変わるかもだけど)

笹本キム
歌うまいです。そしてパワフル。

原田クリス
博多座のときよりも骨太で男っぽくなった感じがします。
というか、この人、めちゃくちゃ上手くなってる!
ちょっとびっくりでした。

木村エレン
今回からエレンのソロナンバーが差し替わっています。
う~んなんだろう、歌の内容は正妻としての矜持みたいなもんがあらわれてて
まあ、ありっちゃーありなのですが
この歌の後にクリスに詰め寄るシーンが、ちょっとキツかったです。
2009年のエレン達はもうちょっとクリスに対してやさしさとか包容力を感じたのですが…。
これが木村さんだからそう感じるのか、新演出のエレン像がそうなってるのかは不明。
あと、一人だけ毛色が違うと言うか、コーラスの人が混じってる的な印象を持ってしまい。。。
ま、ある意味この人はあの壮絶な戦場を見てる他の人とは違うんだよな~って思うことにしました。

泉見トゥイ
2009年のときも「キムのことが好きなんだな~」って感じたけど
今回はよりそんな印象を受けるトゥイでした。
泉見トゥイとやり直せばいいじゃん!、なんでキムはあんなにトゥイを嫌うのだろうか?と
2009年からず~っとわからなかったのですが、
ベトナム戦争の概要を教えてもらいやっと腑に落ちました。
(きっと他のお芝居でも知識がないゆえトンチンカンな解釈をしてることがあるんだろうな~^^;)
いつまでも若くてかわいい泉見君ですが、久しぶりに見たらむっちりしていたような…。

上原ジョン
お!クリスと同僚という感じがするジョンだ。
そして、上原さんは若くて荒々しいGIって感じがよく出てるし
そのジョンが2幕で「ブイ・ドイ」を歌う意味づけがより増した感じがします。


新演出版のサイゴン、かなり好きです!
ただ、誰目線で見ていいのかがよくわかんない…。


ラストシーンでエンジニアがキムからタムを奪い取りアメリカ3人組へ渡すところで
「あ~、エンジニアにとってはタムはアメリカに渡るための道具だったのだな」というのが色濃く出てるし
キムの自殺の後、前演出ではエンジニアによって感じ方はあったけど
「キムが死んでしまった」的な悔恨が感じられたのに
今回の演出ではジョンに何か話して拒否され、チックショーという演技で幕が下り
自分がアメリカに渡ることに執着し、
かなわなかったというエンジニアの人生がよりあらわれています。

クリスとエレンの夫婦関係もより濃厚になってるし、トゥイもジョンも。

ということで、今まではどうのこうの言いながらキム中心に見ていたのが
今回は人物像がより深くなってて、それぞれに物語があって…
より群像劇的になっているってことなのでしょうね。

そして全編歌で紡ぐ演出から、ところどころせりふ調に話したりと
歌に重きを置いたミュージカルから、演技により重きを置いたストプレ寄りになっています。





★----- おぼえがき -----★

【2012年9月2日 昼キャスト】

エンジニア(市村正親)
キム(知念里奈)
クリス(山崎育三郎)
ジョン(岡幸二郎)
エレン(木村花代)
トゥイ(泉見洋平)


1度目の観劇は新演出を追うのにいっぱいだったけど
2度目のサイゴンは、ちょっと落ち着いて観ることが出来ました。

山崎クリス
ちょっと、いや結構嫌なヤツです。
もともと山崎君はあまり魅力を感じないタイプの役者さんだからそう思うのかな~と思いながら観ていたのですが
ナルシストっぽいし、原田君や2009年組のクリスから感じたクリスの心の傷みたいなものもあんまり伝わってこないしー。
それにそもそもこの人の歌い方ってこんなだったっけ?歌だけは上手いと思ってたのに。
そして、エレンに詰め寄られて逆ギレするシーンで「なんだコイツ!」と。
でも、今となってはこれはそんな風に役作りしてるのでは?って気がしてきた。
もしそうだとしたら、なかなかやるじゃーん。
クリスは二人ともまったく違う方向性の男に仕上がっております。
うん。おもしろい!

岡ジョン
え~っと、ずいぶん上官ですよね…^^;
ポロシャツをズボンにインの姿が、、、日曜日のお父さんにしか見えない。
「ブイ・ドイ」の演説は説得力があります。

知念キム
いや~、すごいもん見た!
2009年は、その幸薄そうな感じに「幸せにしてあげたいわね…」と自然と思えた知念キムでしたが
今回は壮絶で鬼気迫るものがありました。
ガニ股だし、足引きずってるし、ボロボロだし
疲弊しきってるけどタムのためだけに生きのびている感じが佇まいからも伝わってきました。

トゥイを殺すシーンとか震えが来ちゃいましたよ。

エレンと出合って「私が妻よ」って言われるシーンも
笹本キムのときは、クリスに妻が居るって知って呆然という印象が強く残っていますが
知念キムは頭を床にこすりつけて「タムを引き取って」と懇願する姿が印象的でした。

ラストシーンは大変です。涙腺決壊。
ベトナムっぽい服を着ていたタムが、このときはTシャツ半ズボンなんですよね。
ま、それは前演出からそうではあったんだけど
あなたはアメリカの子として育つのよって祈りを込めながら着替えさせる知念キムの姿がありありと目に浮かんできて。(もちろんそんなシーンはない)

正直言うと知念さんの声質や歌い方はあまり好みではないのですが
今回の知念さんのキムは絶品です!
本当だったら何度も何度も通いたいくらいです。
東京まで出かけていった甲斐がありました!

知念さんは青山で終わりなのが本当に惜しまれます。