遊民ヤギ爺

俳句と映画のゆうゆう散歩

甘 酒

2022-06-25 17:03:37 | 鶴舞公園へ行って来ました
令和4年6月25日(土)
甘 酒 : 一夜酒

柔らかく炊いた飯または粥に、麹(こうじ)を加えて6~7
時間醗酵させた酒で、アルコール度は低く「一夜酒」とも
云われている。

甘味飲料として、夏に水泳等の後に、熱くしたものを飲んで
冷えた身体を温める。
江戸時代には、真鍮の釜を据えた箱を担ぎ売り歩く「甘酒屋」
が夏場に行き来し、暑気払いに飲んだようだ。
今では冬の飲物飲物としての方が多いようである。

先日、「箱根の甘酒屋」が話題となって居た。

箱根の旧街道(東海道)沿いの峠茶屋「甘酒茶屋」は今も、
箱根路を行き来するハイカー等の休憩場所として人気がある
ようだ。
箱根園口から箱根登山バスに乗ると「甘酒茶屋」というバス
停があり、下車すると藁ぶき屋根の茶店が目の前に、、、、。

ここは江戸の頃には、旧東海道の難所「箱根の関所」の前で
休憩所として立ち寄った店。
その頃から400年の伝統のある茶店で、忠臣蔵の芝居中で
「神崎与五郎侘証文」の舞台となった茶店である。

江戸庶民にも知名度の高い茶店でもあった。
現代でも、箱根路を行く登山者等が必ず一服する店で、殊に
梅雨の最中、ずぶ濡れて冷えた身体を休め、甘酒で身体を温
めている。名物の力餅を食べて、亦活力を得る、、、、、、。
甘酒400円、
力餅500円、

此処の甘酒は、江戸時代から使われている麹を醗酵させて居
り、砂糖等を加えず甘さを引き出している伝統の製法が売り
の茶店である。



今日の1句(俳人の名句)
一夜酒隣の子まで来たりけり   小林 一茶

鯖(さば)

2022-06-24 16:45:58 | 鶴舞公園へ行って来ました
令和4年6月24日(金)
鯖 : 真鯖、胡麻鯖

サバ科サバ属の海魚で硬骨魚の総称
やや冷水域(樺太以南に分布)の真鯖と暖水域(本州中部以
南に分布)に多い胡麻鯖の二種類がある。
体長はともに40cmほど。

真鯖と胡麻鯖の違い、
真鯖は背部が青緑色で独特の流紋があり、比較的沿岸近くを
大群をなして回遊する。

胡麻鯖は腹部に黒い斑点があり、これが名をなす。
胡麻鯖は真鯖よりもなお南方をやはり大群で回遊する。
サバは食用とされるが「鯖の生き腐れ」という言葉があるが、
鯖は非常に腐り易いということで、外見は未だ生きが良い様
に見えるが、中味は腐っている。「生腐り」
鯖は秋季になると脂が乗り美味となるが、これを秋鯖といい
(秋の季語)となる。
我家(高齢夫婦)は肉より魚が好物で、食卓には必然的に魚
が多く並ぶ。

特に鯖は安価で手に入り易いのか、シーズンを通し食する。

カミさんの好物の締めさば、焼き物、煮物等が在り、焼き鯖
寿司は私の好物である。

近年、鯖の漁獲量は年々減少しているようである。
昨年(2021年)は14万4610トン、調査を開始した
1958年以降で最低の漁獲量を更新した。
1985年には84万1511トン、2006年には27万
8430トン、その後は一端下げ止まりをしたが2016年
から再び減少傾向にある。
日本では全ての漁獲量が大幅に減少し問題となっている。
その要因は、地球温暖化や外国船による乱獲等が上げられて
いる。確かに海水温の及ぼす魚への影響はその種類に依って
違うが、他の国(欧米等)では逆に温暖化の影響により、漁
獲量が増えた魚も多いようである。
日本では余り問題視されない魚の餌となる小魚(サンマ、鰯)
を取り過ぎて減少し、その所為で主要の漁獲が減るのを防ぐ
対策がなされている。日本人の味覚で、旬の秋刀魚や鰯等や
イクラ、数の子等を獲り過ぎたとの海外からの批判もあるが、
様々な意見も一度、検証するべきかもしれない、、、、、。

今日の1句

焼き鯖とアツアツの飯御代りす   ヤギ爺


沖縄全戦没者追悼式

2022-06-23 16:28:46 | 鶴舞公園へ行って来ました
令和4年6月23日(木)
沖縄忌 : 沖縄慰霊の日

第二次世界大戦で、昭和二十年(1945年)の夏に、沖縄
では日米最後の地上戦が行われた。
大戦史上最も大規模で、県民の1/4が亡くなった壮絶な戦闘
の終結したのが、沖縄軍総司令官の自決した6月23日。
そのために沖縄ではこの日を「慰霊の日」と決め、犠牲になっ
た人々を慰める日としている。


この日沖縄県では、岸田総理等各界代表者300名を招いて、
「令和4年沖縄全戦没者追悼式」が行われた。

場所は沖縄県糸満市摩文仁に在る平和祈念公園に、沖縄県知事
、岸田総理大臣、衆・参議院議長、各県遺族代表者等が参列し
沖縄県遺族代表者による、「追悼のことば」が述べられた。

この後、沖縄県知事、岸田総理等代表者が献花台に登り、、
沖縄の小中高生代表の献花が行われた。
米軍基地代表者の献花

12時に、黙祷が1分間行われる。


平和宣言 : 玉城沖縄県知事

「平和の礎(いしじ)に241,186名の御霊が眠ります。
沖縄米軍基地の整理、縮小、県民の負担軽減を、、」訴えた。

平和の詩 : 沖縄市立山内小学校2年、徳元穂菜さん

「こわいをしって、へいわがわかった。」

小学2年生の徳元穂菜さんは、昨年家族で訪れた「佐喜眞
美術館」」で、「沖縄戦の図」という絵画に出会い、犠牲
になった沢山の人達の悲しそうな姿が、こちらを見つめて
いた。怖くなり母親にしがみつく。
「平和ってなに?怖いの反対なの?、、、或る日姉と喧嘩
をし、お母さんが二人の話を聞いてくれた。そして仲直り
した。 これが平和かな! 戦争が怖いから平和をつかみ
たい。ずっとポケットに入れて持っておく。逃がさないよ
うに、なくさないように、、、怖いを知って平和が判った」

今日の式典で一番の大きな拍手が、鳴りやまない、、、、
この後、来賓の挨拶では岸田総理が登壇した。

懸命に、「戦争のない平和な社会と、沖縄から基地の軽減
と県民の負担軽減を、、」述べられるが、最初から最後迄
ブーイングが続く。(彼方此方からヤジが止まらない)



沖縄忌の日に、改めて平和について考えさせられた一日だ。

今日の1句
沖縄忌拍手と怒号鳴りやまず   ヤギ爺




ホタルブクロ

2022-06-22 16:48:25 | 鶴舞公園へ行って来ました
令和4年6月22日(水)
蛍 袋 : 風鈴草、釣鐘草

キキョウ科の多年草、草丈30~80cm
東アジア、朝鮮半島、日本に広く分布する。
山野や林の陰に自生する。

縁に鋸歯のある長楕円形の葉が互生し、茎と葉には
粗毛がある。
6~7月頃に白、淡紫色の釣鐘形の花を下向きにつける。


先端の開いた釣鐘状の花の萼は大きくV字に切れ込んで
茄子のヘタのような形をしている。
冬は茎や葉は枯れて根の状態で越冬する宿根草。
地中を横に走るほふく枝を出し、そこから茎を直立させ
株が広がっていく。

子供達が蛍を採ってこの花筒に入れて遊んだことに由来
し、「ホタルブクロ」と名付けられた。

亦、提灯の古名の「火垂る」から転じてこの名になった
とも伝えられる。
蛍袋は日本では古くから親しまれ、各地には様々な呼び名
が存在する。
トーローバナ、チョウチンバナ、チョウチン、フクロバナ、
ツリガネソウ、フウリンソウ等が在る。


名古屋の徳川園、白鳥庭園などでも蛍袋の見頃を迎えた。

今日の1句
日照雨来て蛍袋に翅たたむ   ヤギ爺

日照雨 : そばえ、俄か雨のこと。




夏 至

2022-06-21 16:32:24 | 鶴舞公園へ行って来ました
令和4年6月21日(火)
夏 至

二十四節気の一つで、太陽の黄経が90度の時。

陽暦の6月21日、今日が夏至にあたる。
北半球では昼間が最も長い日であるが、日本では梅雨最中。
太陽の南中高度が一年を通して変化するのは、太陽の通り道
である黄道に対して天の赤道が約23・5度傾いているため
である。黄道と天の赤道が交わる点を「春分点」「秋分点」
といい、黄道上の最南点を「冬至点」、最北点を「夏至点」
という。


「夏至」は太陽が北回帰線(北緯22度27分)の真上の夏
至点を通過する時刻のことである。
この日北半球では太陽の南中高度が最も高く、昼の長さは一
年中で最も長くなる。

今朝は生憎の曇り空、月一度の町内の廃品回収の日である。
ジッとして居ても汗が滲んでくる鬱陶しさの中、町内を小
一時間廻る。1台目は段ボールとボロ(衣類)、2代目は
新聞、雑誌等の古紙を回収する。 業者の車について回り
荷台に乗せて行く。 汗ビッショリ、ほぼ満杯となる。
空き缶(アルミ缶)は毎週一度、保険環境委員が集める。
全てボランテアである。(町費、子供会費用に充てる)
最近は早朝から古紙や空き缶を狙う(窃盗?)方が多く、
注意はするが、(相手はお年寄りが多く無下に出来ぬ。)

夏至の頃の食べ物は何?(中々ユニークで面白い)

一般的(時期的)に、瓜(胡瓜、甜瓜、西瓜等)が多い。

関東では、新小麦で焼餅を作り食べるという。

二毛作でこの時期に沢山小麦が採れるからといわれる。

大阪では、蛸(タコ)を食べる。蛸足のように地に根を
張り、作物が育つようといわれる。


京都では、水無月という和菓子(ういろう)を食べる。

夏至は一年の折返しの時期で、「夏越の祓い」という行
事が在り、この時に三角形のういろうに邪気を祓う小豆
を乗せた和菓子を食べる風習がり、外郎は氷の欠片に見
立て暑気払いをする(室町時代、氷を食べ暑気払いを行
ったが、庶民には氷が手に入らず外郎を食べたという)

愛知県では、イチジク田楽を食べる。(知らなかった)

半分に切った無花果に田楽味噌を付けて食べるという。
その云われは定かでないが、、、、、

今日の1句
朝ぼらけ蒸し蒸しとせる夏至の朝   ヤギ爺