遊民ヤギ爺

俳句と映画のゆうゆう散歩

浮寝鳥

2020-12-14 16:26:54 | 日記

令和2年12月14日(月)

水 鳥 : 浮寝鳥

俳句では鴨、鳰(かいつぶり)、百合鴎、鴛鴦等の

冬の水上の鳥を総称して水鳥という。

亦、水に浮いたまま寝ている鳥を「浮寝鳥」という。

水上で暮らす鳥で、秋から冬にかけて日本に渡って

くる鳥が多い。 先に上げた鴨、鳰、ユリカモメや

白鳥、鴈、鴛鴦なども水上で暮らす。

鳰(かいつぶり)

白鳥

鴛鴦、雌(左側)、雄(右側)

 

時に、家鴨(あひる)も含まれる様である。

水鳥が冬季とされたのは、海や川、湖沼等で冬季に

一番多く見られるからである。

水鳥の羽毛は密生して居り、油脂腺から出る油を嘴

で羽毛の表面に塗って防水の働きをする。

 

和歌では「万葉集」以来、多くの歌人に読み継がれ

て来た伝統的な季語。

近年、自然に対する関心の高まりもあって、水鳥を

見に行く人も増えているようだ。

鴨やユリカモメなどに、定期的に餌を与えてる人も

いるようである。これらは野生の鳥であるが食パン

の耳等をよく食べる様である。

名古屋港で、百合鴎に餌を与える人が毎年見える。

餌を食べる鴎を見ていると、心が落ち着くそうだ。

以前、カミさんと北海道旅行をした際、観光船で

群れ飛ぶ鴎に餌を上空に投げて上手く捉えると、

観光客等から歓声が上がった。(今も記憶に残る)

 

今の時期、白鳥庭園の池の畔には水鳥達が羽を休

め、漂うように眠っているのをよく目にする。

浮寝鳥、、眺めていると「コロナの喧騒」を暫し

忘れさせてくれる、、、、、、

浮寝鳥

 

今日の1句

現世のいざこざ忘れ浮寝鳥   ヤギ爺

※ 現世:うつしよ、この世