ドーナツ畑の風に吹かれて

おかわり自由のコーヒーを飲みながら、廻る季節をながめて、おもったこと。

記憶の断片小説。

2006-12-07 01:33:50 | 日記
 レジで、昔のともだちを接客したような気がする。店の立地的にありえないことはない。忙しかったのもあって、ろくに顔も見ずにちゃちゃっと会計を済ませてしまったけれど。あれはなんだったのだろうか。まぼろしだろうか、記憶の残像だろうか。それとも、本物だろうか。だとしたら、わたしに気づいただろうか。気づかなかっただろうか。

 いまだに、道を歩いていて、似た人を見るとドキドキする。再会を望んでいるのか、恐れているのか、自分でももうよくわからない。よくわからないわりには、一生懸命探してしまってる気がする。なんなんだか。まったく。遠い町に行けば、もうこんな気持ちはなくなるだろうか。それとも、遠くへお嫁に行っても、わたしは人ごみの中に目を凝らし続けてしまうんだろうか。
 いいかげん、心を軽くしたいのだがな。その方途がよくわからん。