たそがれ縁側日記

ボケ老人の独り言

PSEってなんだ

2006-03-06 06:48:04 | Weblog
 PSEのマークのない家電製品は今年4月から販売できなくなるので、家電のリサイクルショップが困っている。一般の家電販売店でも売れ残っている在庫でPSEのマークがついていない製品は売ることができない。平成11年に旧法に替って新しく電気用品安全法が制定され、それ以降製造されたものにはそれ以前のものと区分するためPSEのマークが付けられることになった。5年間の経過措置が過ぎる今年4月以降は、新法制定以前に製造されたものは新基準を満たしていないので売ることが出来ない。
 環境問題や資源愛護から、物を大切に使えるうちはリサイクルして使おうと、大々的にキャンペーンされているなかで、これは逆行ではないかと叫ぶ人もいる。もっともな話であるが、安全との調和をどこに求めるかが難しい。中古品を大量に仕入れ、在庫を抱えているリサイクルショップにとっては、商品が一夜明けるとゴミになるわけだ。新法がいつから適用されるかを知らせるPRが徹底していなかったのか。いろいろな意味ですっきりしない話だ。

酒と自殺の関係

2006-03-05 10:23:05 | Weblog
 厚生労働省研究班が酒と自殺の関係についての調査を発表した。中日新聞のまとめによると、分析に際し全体を飲酒状況で、「全く飲まない」、「月1-2回」、「週1回以上で1日当たり1合未満、2合未満、3合未満、3合以上」のグループに分けた。
 その結果、「月1-2回」の自殺リスクを1.0とすると「3合以上」が2.3、「全く飲まない」も同じ2.3と最大になった。しかし、「飲んでいたが止めた」に限ると6.7と非常に高い数字が出た。「週1回以上」飲んで、飲む量が1日当たり1-3合未満であればリスクは1.4以下と小さいという。
 この結果をどう見るのだろう。全く飲まないより多少飲んだほうが自殺をする危険性は少ないが、あまり飲むと再び危険性が増すといえるのか。成人病と異なり、自殺はその要因がまったく別のところにあるので、飲酒の量は、自殺の動機を持っている人が自殺するきっかけになる度合いを表したものか。
 研究班は(全く飲まないケースで自殺リスクが高いのは)「飲まない人の中に、自殺の危険性を高めるようなつらい病気を持つ人や、うつ状態の人が多く含まれている可能性もある」としている。

難航する賃上げ

2006-03-04 09:29:32 | Weblog
 春闘も大詰めになってきた。トヨタ労組が4年ぶりに1000円の賃上げ要求を掲げて労使交渉に臨んでいるが、経営側の壁が厚く難航している。あの世界に冠たる超大企業で莫大な利益を上げているトヨタですら賃上げには慎重だ。その理由としては米国GM、フォードなどが人件費を増大させたことが今日の経営危機につながっているとの分析と、お隣の韓国自動車メーカーの追撃が厳しいことにあるようだ。
 そんな中、ましてや、下請の中小企業においては、原材料の高騰を製品価格に転嫁できないこと、大企業からのコストダウン圧力がやまないなど厳しい条件の下で、大手が賃上げするからウチもなどという発想は出てこない。
 国際価格競争に打ち勝つためのコストダウンは、最終的にはどうしても人件費の抑制につながってしまうようだが、いつになったらこうした環境から抜け出すことが出来るのか。

これで一件落着か

2006-03-03 10:15:32 | Weblog
 民主党永田議員の爆弾メールは、相手に投げつける前に自分の手元で爆発してしまった。これで民主党は大きな痛手を被った。昨日は永田議員による再度の謝罪会見があり、自民党からの反論をすべて受け入れ、メールもその内容もすべて捏造されたものであることを認めた。
 テレビでは、衆議院本会議場で永田議員が武部幹事長に頭を下げているところや民主党前原代表が小泉首相と握手して首相に肩を叩かれ励まされている映像が流されていた。これを見ていると、この半月間の騒ぎは一体何だったのか空しくなる。その間、新年度予算案は予定どおり衆議院を通過して参議院に送られた。得をしたのは自民党で、大損をしたのは民主党であることははっきりしているが、果たして国民はどちらなのか。

意欲の低い日本の高校生

2006-03-02 09:49:22 | Weblog
 日本青少年研究所が日、米、中、韓各国の高校生を対象に意識調査をした結果を発表した。
 調査項目は「希望を持つ対象」、「悩み事」、「関心事」などで、中日新聞のまとめによると、差異が際立ったのは、「希望を持つ対象」として挙げられている「友人関係」、「成績の向上」、「異性との交遊」の項目で全て最下位、特に「成績の向上」を挙げた割合は各国の半分に過ぎなかった。悩み事では、「特に悩みはない」が米とほぼ同率で、中、韓より圧倒的に多かった。また、別の設問で「食べていける収入でのんびり暮らしたい」と答えた割合は日本が最多だった。「関心事」では「容姿」と答えた割合は日本が2位、「家族」と答えた割合は最下位だった。
 同研究所は「日本の高校生の意欲の低さと勉強離れの傾向が出ている。ゆとり教育との関係なども分析したい」としている。
 この調査結果から今の日本の平均的高校生像が浮かび上がってくるが、無気力というか、気概に欠けるというか、少なくとも切磋琢磨して向上しようとする意欲は感じられない。個人個人の生き方については他からとやかく言うことではないが、国際社会における日本国として見た場合これで良いのかと思わざるを得ない。

お詫びはしたけれど

2006-03-01 09:53:12 | Weblog
 昨日、民主党永田議員による爆弾メールについて、謝罪と事実経過説明の記者会見が行われ、テレビでその模様を見ていた。その内容は、今まで既に自民党平沢議員などにより明らかにされているものとさほど変わるものではなかった。目立ったのは、謝罪する時、深々と頭を下げ、およそ10を数えるくらいの間そのままの姿勢でいたことだった。
 しかし、会見に入ると、随所に彼の本心が出たが、中でも、いまだにメール内容をある程度信じているらしい言葉だ。メール内容の信憑性を立証できなかったのは自分が未熟であったからで、もう少し力があれば立証できたのではないかと言っているようにも聞こえた。また、メール情報の仲介者である元記者に対する厚い信頼を語り、その仲介者は今も情報は真実だと言っていると、暗にメール内容の真実性をほのめかすような様子が窺えた。
 国民、自民党、武部氏、民主党に対してご迷惑をかけたと謝罪し、どんな処分でも受けると真摯な態度であったが、一番肝心なところが保留されたままでは一件落着とはいかないだろう。