たそがれ縁側日記

ボケ老人の独り言

靖国参拝は「ばかげたこと」か

2006-03-08 13:27:14 | Weblog
 新聞報道によれば、中国李外相は小泉首相の靖国神社参拝に触れ、「ドイツ人もばかげた、非道徳的なことだと言っている」と強く批判。靖国参拝をヒトラーやナチス崇拝と同一視して非難し、日中関係改善の鍵は日本の指導者の姿勢にあると主張を繰り返した。
 中国は日本軍の侵略により大きな被害を被り、中国人民の心に大きな傷跡を残したことは歴史上明確である。だから中国人にとって日本の過去は許しがたい存在である。しかし、戦後60年、日本は戦争の過ちを反省し、平和国家として近隣諸国との友好に努力してきた。現在日本人の中で武力によって近隣諸国を威圧しようと本気で考えている者は一人もいないだろう。靖国参拝は先の大戦でなくなった父や夫や兄弟の霊に哀悼の意を捧げるとともに、二度と戦争はしない不戦の誓いであるが、中国からみるとA級戦犯が合祀されていることから極悪非道の戦争犯罪人を敬い奉っているように見えるようである。
 靖国参拝は今やその中身の議論より、理由はどうあれ目に見える行動そのものが問題とされているようだ。中国にとっては靖国参拝の目的などを釈明してもらわなくてもいい。唯一参拝をしないことが中国に対する友好の証だと言いたいのだろう。