たそがれ縁側日記

ボケ老人の独り言

「蛍の光」は消えてしまうのか

2006-03-17 09:45:31 | Weblog
 今年も小中学校の卒業式が終わった。卒業式といえば「君が代」に始まり、「仰げば尊し」、「蛍の光」が定番だった。この曲を聴くと担任の先生、あの教室の黒板やチョークの粉、運動場の鉄棒などが直ぐに浮かんでくる。この三つの曲と卒業式は一体となってインプットされている。先輩も後輩もこの曲に送られて卒業していった。
 時は移り、年々これらの曲は歌われなくなって来たようだ。歌詞が難しいのか、古臭いと感じるのか。「蛍雪」「わが師の恩」などの言葉は今時はやらないのか。そもそも卒業式がおごそかに行われることが退屈なのかも知れない。
聞くところによると埼玉県の中学の校長先生が作詞し、音楽の教師が作曲した「旅立ちの日に」が大変人気があり多くの学校の卒業式で歌われているという。その他ポップス調のもの、歌謡曲やアニメの主題歌なども人気だそうだ。明るく楽しく門出を祝う式典の方が現代っ子には気に入るのか。
 卒業式が厳粛な雰囲気の中で行われ、先生や友達との別れの悲しみに包まれることばかりが良いとは思わないが、長年の伝統を受け継だ式典の印象を若者の心に刻むのも大切なことではないか。おじいさんもおばあさんも、お父さんもお母さんも卒業式のやり方は同じだったというのが伝統だと思うのだが。