たそがれ縁側日記

ボケ老人の独り言

酒と自殺の関係

2006-03-05 10:23:05 | Weblog
 厚生労働省研究班が酒と自殺の関係についての調査を発表した。中日新聞のまとめによると、分析に際し全体を飲酒状況で、「全く飲まない」、「月1-2回」、「週1回以上で1日当たり1合未満、2合未満、3合未満、3合以上」のグループに分けた。
 その結果、「月1-2回」の自殺リスクを1.0とすると「3合以上」が2.3、「全く飲まない」も同じ2.3と最大になった。しかし、「飲んでいたが止めた」に限ると6.7と非常に高い数字が出た。「週1回以上」飲んで、飲む量が1日当たり1-3合未満であればリスクは1.4以下と小さいという。
 この結果をどう見るのだろう。全く飲まないより多少飲んだほうが自殺をする危険性は少ないが、あまり飲むと再び危険性が増すといえるのか。成人病と異なり、自殺はその要因がまったく別のところにあるので、飲酒の量は、自殺の動機を持っている人が自殺するきっかけになる度合いを表したものか。
 研究班は(全く飲まないケースで自殺リスクが高いのは)「飲まない人の中に、自殺の危険性を高めるようなつらい病気を持つ人や、うつ状態の人が多く含まれている可能性もある」としている。