たそがれ縁側日記

ボケ老人の独り言

愛国心

2006-03-24 09:27:50 | Weblog
 オリンピックや世界選手権大会で日本選手が優勝し表彰台に立ち、「君が代」が演奏され日章旗が掲揚される場面では誰しも胸がジーンと熱くなるのを覚える。しかし国内では教育現場において、式典の際「君が代」斉唱や国旗掲揚で校長と教諭の間でもめることが今でもある。
 与党の教育基本法改正検討会では「愛国心」の表記方法をめぐり意見が対立している。「国を愛し」と言う表記は「戦前の国家主義を想起させる」との理由から反対するグループ、「国を愛し」の表記をあくまで主張するグループがあり、その妥協案として「日本国民としての自覚と責任」という表現が浮上してきているようだ。
 「国を愛する」ことと戦前の誤った国家主義へ逆行することとを結びつけて考えるのはどう考えても短絡的だ。戦後60年、日本はひたすら民主主義の道を歩み、戦前の軍国主義を強く否定してきた。しかし反省のあまり日本人としての誇りまで薄らぐ傾向にある。「国を愛する」「国を誇りとする」というしっかりした信念があってこそ国際人として諸外国と対等に接することが出来るのではないか。