たそがれ縁側日記

ボケ老人の独り言

難航する賃上げ

2006-03-04 09:29:32 | Weblog
 春闘も大詰めになってきた。トヨタ労組が4年ぶりに1000円の賃上げ要求を掲げて労使交渉に臨んでいるが、経営側の壁が厚く難航している。あの世界に冠たる超大企業で莫大な利益を上げているトヨタですら賃上げには慎重だ。その理由としては米国GM、フォードなどが人件費を増大させたことが今日の経営危機につながっているとの分析と、お隣の韓国自動車メーカーの追撃が厳しいことにあるようだ。
 そんな中、ましてや、下請の中小企業においては、原材料の高騰を製品価格に転嫁できないこと、大企業からのコストダウン圧力がやまないなど厳しい条件の下で、大手が賃上げするからウチもなどという発想は出てこない。
 国際価格競争に打ち勝つためのコストダウンは、最終的にはどうしても人件費の抑制につながってしまうようだが、いつになったらこうした環境から抜け出すことが出来るのか。