たそがれ縁側日記

ボケ老人の独り言

沖縄県知事選挙結果の示すもの

2006-11-20 13:32:12 | Weblog
 注目された沖縄知事選挙は、自民・公明の推す仲井真弘多氏が、民主・共産・社民の推す糸数慶子氏を破って当選した。今回の沖縄県知事選挙は米軍普天間飛行場の移設問題について県民がどんな判定を下すか注目された。
 仲井真陣営は米軍基地の存在を前提に普天間飛行場の移設をテーマとし、糸数陣営では「沖縄に基地はいらない」を基本に戦った。そして更に注目されたのが、民主党が共産党と共闘した点だ。自民・公明の擁立した候補の当選を阻止するためとはいえ、お互い思想的には相容れない党が一緒に選挙を戦うことが選挙民の理解を得られるかどうか。
 このところ民主党の自民党に対する対決姿勢が目立つが、政権交代を前提とした二大政党を目指す党としては余りにもかたくなな態度に映る。審議拒否などもってのほかで、審議を通じて与党との対立点を国民に分かりやすく訴えることが必要だ。民主主義制度では最終的には多数決で物事を決することになるのは分かりきった話だ。数の横暴だと言ってみたところで仕方がない。もしそうなら国民が次の選挙で黙ってはいないだろう。国民の良識を信じて粘り強く党の主張を訴え続けるのが公党としての使命ではないのか。与党を非難するのはかまわないが、それに終始していては党としての存在価値がなくなる。それとも昔あった批判政党で満足するのであればそれはそれでいいが。
 民主党党首は選挙上手との定評があるので次の参院選が楽しみだが、選挙民は党の真価をよく見ているので、技法だけではなかなか思い通りにはならないのではないか。