僕の菜園日誌

家庭菜園40%、水彩画40%その他雑記20%の生活ブログです。ごゆっくりどうぞ。

生命の線

2005年12月28日 | ライフ
網膜に映ったものを描いていると、時として絵を描くこと自体が面白みがなくなってくる。
そんなふうに思うことがあります。
技術がつけばつくほど・・・です。
見ることより描くことにとらわれ過ぎているんでしょうかね。

電話中に無意識に描いた「落書き」・・・・。
その落書きに技術の手垢から離れた無邪気な表現を感じる・・・・なんてことを考えた人がいるようですが、やはり・・・意味があるのでしょう。

この壁はいつも私が目にしているものです。
畑のすぐそばの工場の倉庫なのですが、重そうな鉄の扉につたが絡まっています。
この工場、数年前に閉鎖になって今では倉庫の周囲は大藪になっています。

畑仕事の手を休めるたびに、このツタの線に・・・なんとなく目をやってしまいます。
今まで写真に撮ろうなって思わなかったのですが、今日、ポカポカ陽気の強い日差しに照らされたこの扉を見たとき・・・・ちょっと撮ってみようと思いました。

鉄製の重い扉のキャンバスにツタが描いた生命の線です。

私も電話中にかいた無意識の落書き・・・今度アップしてみましょうか(笑)


久しぶりの記事でなんとも奇妙なことを書いてしまいました。
ところで話はまた全然違うのですが





















この画像に写っているもの、何をするものか?ご存知でしょうか。
ヒントは硬貨です。

硬貨を数える道具なのでうすが、正式名称はいったい・・・

「硬貨勘定機」とでもいうのでしょうか。
ますめが横に五つ、縦に十ほどついていて、合計50枚の硬貨が収まるように出来ています。ですから余分に重なった硬貨は引っかからずに、すべてマスに収まった硬貨の上を流れ落ちるという仕組みに出来ています。
この道具、金融機関の方がご覧になっても珍しがるぐらいですから、そうとう値打ちモノなのでしょう・・・・。


職場で見つけたちょっとした「すぐれもの」です。
ローテク品ですが「文明の力」という言葉がピッタリきます。

年の瀬です。皆様、2005年は良い年でしたでしょうか。
これがたぶん、今年最後のエントリーとなりそうです。

このブログにコメント下さった方々、ありがとうございました。
来年もどうぞ、よろしくお願いいたします。
皆様良いお年をお迎え下さいませ。



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8 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
きれいですね (モネ)
2005-12-29 04:15:03
最初の写真、なんだかきれいですね。

遠近法で、手前に枝だけの木があるのかと思いましたが、

ツタが絡まってるのですね。

ちょっと哀愁が漂ってます。

硬貨勘定機、初めて見ましたよ~。面白いですね。

いつ頃使われていたものなんでしょうね。



今年はブログでCezanneさんと出会えたこと、とても良かったと

思っています。来年もどうぞよろしく~♪良いお年を。
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Unknown (Cezanne)
2005-12-29 07:15:57
こんなツルツルの鉄板の上でさえも、絡まってやろうってんだから・・・植物の生命力って圧倒されます。

無作為な線の造形・・・面白いです。



鉄板に宿った血管のように見えたり逆に亀裂のようにも見えます。また異国の地図のようにも見えますよね。

実は無作為に伸びているようだけど、見入っていると、「意識」を感じますね。彼らの「意識」

すさまじい生命力の触手です。

「力」を感じます。



こんな子供のように見る、見え方・感じ方も、たまには脳のストレス解消やリフレッシュにはよろしいかと・・・。



「硬貨勘定機」今も使ってますよ~(笑)

これ便利なんですよ。



モネがあってのセザンヌです。来年もよろしくお願いします。

実はCezannneの読みは(チェザンネ)という噂もありますが・・・。(笑)良いお年を。









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ありがとうございました (オヤジな私)
2005-12-29 14:37:31
ブログ初年度のオヤジでした。

Cezanneさんと知り合ってよかったと思っています。



描こうと思って描く。

話そうと思って話してしまう。(研修で・)

共通する思いです。

無意識がいいようですね。



面白い道具を拝見しました。

飾らず、一徹さが光ります。

絵画も講義もこうありたいものです。



みなさまで、よいお年をお迎えください。

来年もよろしくお願いします。

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Unknown (Cezanne)
2005-12-29 19:02:35
オヤジさん、こちらこそありがとうございました。

思えば春でした。

ブログをはじめたばかりの拙ブログに、初めてコメントを下さったのが、オヤジさんでしたね・・・。

嬉しかったなぁ。



>話そうと思って話してしまう。

まったく、そうですよね。

構えてしまうといけませんね。

そうそう、無意識、自然体・・・ですね。(笑)



ブログを通じて、日々の生活が楽しくなったような・・・そんな一年でした。

オヤジさん、ありがとうございました。

来年もどうぞ、よろしくお願いいたします。

良いお年をお迎え下さいませ。

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生命の線 (ちょびママ)
2005-12-30 03:54:44
なるほど!素敵な表現ですね。

ツタって何にでも絡まりますよね。

隙あらばと触手を伸ばしてる感じして凄みと怖さを感じます。

でもそれが生きるものに無くてはならない本能なのかも。

レトロな硬貨勘定機、いいですね~

昔の人の知恵。

一見なんだろう?って考え楽しむ時間を与えてくれるのもいいです。



Cezanneさんとのご縁は確かアルコールバトンでしたね。

ご縁を作ってくださったオヤジさんに感謝です。

ブログも大体同じ時期くらいから始めてるんですよね。

海を隔ててご近所だし。

こうしていろんな縁が出来て、皆さんの目線や感性や言葉に触れる事が出来

いい方に、少なからず影響を受けてる自分がいます。

ご縁が出来て2ヵ月ほどですが、楽しい時間をありがとうございました。

来年もお付き合いくだされば嬉しいです。

ではでは、良いお年を!
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Unknown (Cezanne)
2005-12-30 22:08:23
ちょびママさん、コメントがおくれましたこと、すみません。



そうですね。出会いは・・・アルコールバトンでしたね。オヤジさんに感謝です。でもほんの2ヶ月前ですか?ずっと昔のような気もしますね。

うん、そうでした・・・ちょびママさんとちょうど同じ時期にブログをはじめたんですね。正直、こんなに続くとは思いませんでしたよ。びっくりです。(笑)



ちょびママさんのブログ・・・いつも楽しみにしてますよ。

私もちょびママさんの感覚からいろいろヒントをいただきます。

こちらこそ~。

来年もよろしくお願いしますね。

良いお年を。
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Unknown (africa)
2005-12-31 10:36:20
トップの写真、ドキッとしました。

完璧なまでの自然を再現した襖かと思った(笑)

すごく美しいですね。

水墨画を始めたのも、なるべく自然に近いものを描きたかったからなんです。

そして墨を滲ませたり流すまではわくわくするのに、いざ筆を加えると台無しになってしまう気が否めない。ダメでしたねぇ・・・。

上海で見た、80才の達人の子供が描くような絵を見て、ここまでこないとダメなんだなぁと思いました。でも、すごかったです。力の抜け方が半端じゃなくて。

私はだから、方向を変えて、雑草や枝だを押し花して額を作ることで、やっと幸せになれました(笑)



今年はcezanneさんのblogと出会えて、とても楽しかったです。

来年もよろしくっ。

よい年末年始をお過ごし下さい。
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Unknown (Cezanne)
2006-01-01 01:07:08
africaさんへ

コメント返しが遅れて年が明けてしまいました。

オメデトウございます。

私のジレンマ・・・理解していただいて嬉しいです。

私もこのローテク品の硬貨勘定機と同じ代物なのです。

でも救いはそんな日曜画家の絵でも・・・好きといってくれる人がいることです。自然や家族の絵を描くことが楽しい・・・。ま、ストレス解消のレベルです。CGやデジタル技術が進んでいずれ絵画が馬鹿になる時代がきたとしても、やっぱり頑固に描いているでしょうね。

私もafricaさんと出会えて良かった。いつも楽しみにしてますよ。これからもよろしくお願いします。

そうそう、引越しなどなど、クリスマス、年末年始と・・・大変でしたね。新しいおうちでよいお正月を・・・ね。
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