さらば、お座敷客車ゆとり

2015年07月12日 22時49分46秒 | JR 運転・車両



2008年3月に惜しくも引退となったJR東日本のお座敷客車『ゆとり』。
展望車2両だけがこれまで尾久車両センターに保管・留置されていましたが、
このほど解体のため長野総合車両センターに向け輸送されました。


車籍がなくなり留置され続けて7年。いよいよ”そのとき”がきた 
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『ゆとり』はジョイフルトレインの草分け的存在として、
1983年に欧風客車『サロンエクスプレス東京』としてデビュー。
1997年に車内をお座敷に改造され、愛称名を変えました。
デビュー当時からEF5861との組み合わせは特に人気がありました。

2007年3月にEF5861+ゆとりの正調編成が初めて宇都宮線を走行 




配9637レ EF641052+ゆとり展望車 2015/07/07 11:28 東北本線尾久~赤羽間
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二度と戻らぬ東北本線を走り去ってゆく 
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2007年6月にゆとりの団臨を企画(ロクイチが走るまで)した経緯があるゆえ、
いよいよの永遠の旅立ち・永遠の別れは感慨深いものがあります。 

ゆとりのドラマは終わった――
さながら勤めを果たした虚像のごとく、永遠の彼方へ去ってゆく
ゆとりの眠りが永遠であるように我々は祈る
さらば偉大なる客車よ、さらば青春の列車よ
今、安らかに眠れ・・・