週刊 EF55 1をつくる(4)

2015年04月12日 23時43分53秒 | EF551制作



鉄道博物館にて4月12日よりEF55 1の公開が始まりました。(マイナビニュース
これに合わせて制作を進めていた1/50スケールのEF55もいよいよ完成しました!
1日遅れになってしまいましたが、その全容をUPしたいと思います。 

まずは恒例の車体上げ。車体と台車が合体する瞬間です。

制作期間3カ月のまさに集大成。いよいよ完成の感慨深いシーン 
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ナンバープレートや製造銘板などは奮発してインレタを発注しました。
インクジェットプリンタではメタリックゴールドは出せませんからねぇ。  

そして・・・一気に端折って、ついに完成です!! 

1エンド公式側 
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サイドビュー 
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2エンド公式側
(クリックすると非公式側の拡大画像をご覧いただけます)


これまで制作した車両たちとご対面。1/50スケールは圧巻の迫力。 


EF55を挟んで、C61、D51を並べた、いわば高崎車両センターの撮影会。 
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EF5861が現役のときは、EF55と重連となることも多かったですね。 


EF65501と連結する「ムーミン」。この組み合わせも、もうないだろう… 

制作期間4カ月――。
土日を犠牲にし、平日は深夜作業、酷い時は徹夜と、本当に労力を要した制作でした。
いろいろ突っ込みどころのある仕上がりではありますが、個人的には満足です。
鉄道博物館に展示となったEF55も近いうちに撮影に行きたいですね。

お次はアオシマより7月発売予定のDD51か。(というか高い。。)
それが最後になるかな?と思ったら、第一弾って・・・ 


週刊 EF55 1をつくる(3)

2015年04月06日 23時52分41秒 | EF551制作



今週末に迫った鉄道博物館での展示開始に向けて
大宮総合車両センターにて整備が行なわれているEF55 1ですが、
本日4月6日に報道公開が実施されたようです。(毎日新聞の記事

さて、今回のトップ画はEF55牽引のジョイフルトレイン「ゆとり」。
旧武蔵工大鉄研のイベントで運転された団臨(上野~横川間)です。
2007ロクイチ団臨(記事はこちら)は、この列車が走ったからこそ実現しました。

そんな思い入れもあるEF551制作の進捗状況ですが、今回で3回目。
ボディ制作を中心にご紹介いたします。 

EF18のボディをEF55の窓にあわせてくりぬいてから、プラ板で側面を制作しました。
そして、先頭形状と合体した様子になります。パテ盛りしたので一回り大きくなっていました・・・ 

そういえば、アオシマより今秋にもDD51が1/45スケールで発売される予定です。
すでに買う気満々なのですが、新規金型ゆえに今度はすんなり組み立てられそうですね。
これまで作ってきた車両は1/50なので、このEF55が1/48くらいになってれば
並べたときに違和感がないかもしれません・・・


排気フィルターは今回も1.2mmのプラ棒を並べて表現しました。 


いろいろ取り付けて、それっぽい雰囲気が出てきました。 


2エンド側もバキュームフォームで作成しました。 

そして、いよいよ塗装です!

ジェイズの「ぶどう色2号」で塗った結果です。
1280円もするスプレーなのですが、うーむ、なんか違う・・・ 
本来はこんな色なのかもしれませんが、最近の実車はもっと明るい印象ですよね。 

【参考】 ぶどう色1号をまとったEF641001と、明るいぶどう色2号のEF551の違い。 


ということで、東急ハンズで売っているアサヒペンの「チョコレート」で再塗装。
銀座店→東京店→大宮店と周り、ようやく入手しました。
太陽下の発色では、断然こちらの方が近い気がします。 
これで決定とし、光沢を吹いてさらにつやあり状態に仕上げました。 

一方で、台車の制作も進んでいました。

EF55の先台車は流線形ボディに収まるように、台枠が車輪の内側になります。
EF18の部品を流用しながらボディに収まるように作りました。
ムサシノモデルのHPを見る限り、本当はだいぶ違います。


2エンドの方は1エンド側と異なり、車輪は1つ。
それ以外の細かいところは、EF18の設計図どおりにしました。。。


2エンドのデッキ。真鍮線で作成しました。
時間短縮のため、半田は使わずに瞬間接着剤で固定しています・・・ 

最後の写真は・・・

飾り帯の作成。東急ハンズで買ったシルバーの画用紙を細く切って貼りつけました。 

さぁ、いよいよ仕上がってきました。
車体・台車の結合、パンタグラフ設置、ナンバープレートの取り付けで完成です。
次回、4月11日、ついに全容公開となります!乞うご期待ください!!


週刊 EF55 1をつくる(2)

2015年04月02日 00時18分18秒 | EF551制作



トップ画はちょうど9年前の2006年4月。
今はなき交通博物館(旧万世橋駅)に特別展示されたEF55 1です。
歴史あるレンガアーチの高架下は、現在は商業施設「mAAch」となっていますね。



さて、「週刊 EF55 1をつくる」の第2弾。
きっと今回が一番盛り上がりを見せる内容になるでしょう・・・

前回はバルサ材を削って3次元形状を作成しましたが、あれは「型」なんです。
プラモデルなどの部品は、型と型の隙間に液体樹脂などを流し込んで成型されています。
でも、上に被せる型は素人レベルではさすがに作れません・・・
そこで、ネットでいろいろ探したところ、

「バキュームフォーム」

という手法があることが分かりました。
これはプラ板などを熱で柔らかくして型に押し当て、真空状態を作り出して成型します。
要するに、被せる側の型や液体樹脂は一切不要ということですね。

百均の素材で簡単に作れるため、さっそく挑戦してみることにしました。
ちなみに、熱するのは電気コンロ、真空状態は掃除機を使います。



で、こんな感じになりました。
1mm厚の塩ビ板でやりましたが、透明なのでわかりにくいですね。
型の抜き方向を考えるとこの向きでしか無理で、
薄いところは極端に薄く、厚いところは極端に厚いという仕上がりになりました。 



取り外しは慎重に!!
想像以上にバルサ材の表面の素材感が出てしまっています。。

このバキュームフォーム、成功のカギはなんといっても塩ビ板の熱し具合。
弱いと全く話にならないし、熱し過ぎると掃除機の吸引力で破れてしまいます。
B5サイズほどの塩ビ板5枚分はゴミになりました・・・ 



次に、荒い表面は「溶きパテ」でお化粧です。何度も塗ってとっても厚化粧。
ヒビが入ってボロボロと剥がれてしまわないか心配でしたが、案外大丈夫でした。 



表面を耐水ペーパーで仕上げていきます。
つるっつるになり、それっぽいカタチになってきました! 



サフを吹いて、気になるところをさらにヤスリがけ。 
窓がちょっと小さめなのですが、強度不足が否めないのでこれが限界・・・
(内側は恥ずかしいのでお見せできません)

今回はここまでです。
まずは一番ネックだった先頭形状がなんとかカタチになりました。
側面はプラ板を、台車はEF18のものを使えば、きっとそれっぽくなることでしょう。
次回はボディ制作から塗装までをUPしたいと思います。

なお、EF55制作にあたり、鐵道CAD製作所様のHPの図面を使わせてもらってます。
寸法が忠実に画かれているため大変参考になりました。 


週刊 EF55 1をつくる(1)

2015年03月26日 23時59分18秒 | EF551制作



1936年に製造された古豪機関車EF55形式1号機が、
4月12日より鉄道博物館の転車台にて展示されることが発表されました。
(公式リリースはこちら

太平洋戦争の戦禍も残る歴史的貴重な車両で、準鉄道記念物にも指定されています。
「ムーミン」などの愛称で親しまれ、晩年は高崎車両センターが管理していました。
2009年引退時に近い将来、鉄道博物館で保存されることが発表されていましたが、
6年経ってようやくそのときが現実のものとなろうとしています。



話はガラリ?と変わりまして、「週刊 EF55 1をつくる(1)」。
本ブログではアオシマなどが発売する1/50スケールの鉄道プラモデルを制作しています。
これまでEF5861C6120EF65501D51498と機関車ばかり作ってきたのですが、
2013年にアオシマよりEF18が再販された際、EF55に改造するぞ!と衝動買いしていました。


一部は作り始めていたのですが、2013年は仕事でプロジェクトリーダーをやってみたり、
2014年はキャリアアップとかで転職してみたりと、どうも本腰を入れて作る気にならず。
後述する制作する上での技術的な問題もあって完全に億劫になっていました。

そんな中、今年の1月に突如、EF55が大宮に輸送。
こりゃ展示開始に合わせて完成させなきゃアカン!と制作を再開した次第です。

前置きが長くなりましたが、とにかく最大の問題は「ムーミン」の愛称どおり先頭の流線形状。
今流行りの3Dプリンターも視野に入れましたが1万円以上かかってしまうことから即断念。
できもしないのに真鍮板で作るか、童心に返ったつもりで粘土で作るか・・・
いろいろ思案した結果、行きついたのは・・・







木を削ることにしました(笑)
詳しく書くと、バルサ材を貼り合わせてヤスリで削りました。
初めてバルサ材を使ったのですが、切削性の良さはいささか感動でした。

カタチが歪なのは置いておいて・・・
このあとどうなっていくのか、ぜひご期待くださいませ!

実際はもうだいぶ完成に近づいてきています。
実車の公開前夜4月11日お披露目を目指して急ピッチで制作を進めております。