今日の社内連絡(ブログver)

sundayとかオリジナルテンポとかの作・演出家ウォーリー木下のつれづれなるままのもろもろ。

中と外

2020-09-04 | Weblog
神戸から大阪までの新快速。ボックスシート。僕の向かいには一人の女性。アイロンのあたった白いブラウスに黒のセミタイトスカート、膝の上には上着が畳んである。就活中だろうか。その女性はずーと船を漕いでる。あんまりじろじろと見てはいけないと思いつつ、つい目がいってしまう。何度も何度も頭ががくりがくりと落ちる。そのまま首がもげて地面に落ちてしまうんじゃないか。しかし限界の一歩手前で、ふと目を覚まし我にかえる。しかし睡魔には勝てない。しばらくすると再び船を漕ぎ出す。疲れているのだろう。暑さもひどいし。
こういう部防備な人、たまにいて、見てはいけない、と思うが好奇心は駆られる。あえていえば素だからだ。思うに、人は外でほとんどの場面、仮面を被っている。
その仮面がとれているところに興味がわくのだろうか。

ところが子どもは違う。うちの三歳児にはまだ外と内の違いはほとんどない。仮面を被ることはない。
たとえば歌をうたう。電車の中でもどこでも。最近は彼の中でPSYの「カンナムスタイル」が流行っているので、電車の中でよく大声で歌っている。
しかし、子どもが電車の中で歌をうたっていてもそれをとがめる人はいない。笑う人もいなければ変に思う人もいない。子どもだからだ。
では、これが何歳を過ぎれば人は変だと思うのだろう。中学生?高校生?20歳から?うーん、年齢というより、照れなく歌ってくれれば何歳でもokな気がしてくる。
そういえば時たま酔っぱらってるからか、自転車を漕ぎながら大声で歌ってるおじさんとかいるよね。
大人だってきっと外でも歌をうたいたいときはあるのだろう。歌っていいと思う。

中と外がごちゃごちゃになる世界に住んでいたい。仮面も非仮面もごちゃごちゃに。

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