今日の社内連絡(ブログver)

sundayとかオリジナルテンポとかの作・演出家ウォーリー木下のつれづれなるままのもろもろ。

目とか耳とか血とか

2014-07-31 | Weblog
健康診断というものにいつ以来だろう、行ったのは。都会の真ん中の立派なビルの9階のワンフロアまるまる健康診断のための場所で、そこで待ち構えていた看護婦さんたちは、一般病棟の看護婦さんよりもみな2割くらい美人に見えた。そういう趣旨?一等地にある歯医者の歯科看護師ってみんなカワイイのと同じ原理なのだろうか。それはさておき、健康診断が始まる。みどり色の服に着替えさせられ、尿検査からはじまり、目とか耳とか血とか、調べてもらう。ひとつひとつのコーナーが終わる毎に、2割美人の看護婦にいちいち名前を確認されて、「次は6番に行ってください」と指示される。なんだろうこの感覚。まるで出荷される養豚場の豚になった気分だ。屈辱とまではいかないけれど。人間の尊厳がほんの少し失われる。心の回復のために外に出て暑い日差しを浴びながらアメリカのシアトルからやってきたコーヒーを飲む。何ヶ月ぶりかのオフらしいオフだ。それから眼鏡を作りに行きつけの眼鏡屋に。ジョンレノンみたいなのにしたつもりが、紅の豚みたいになってしまった。まあいい。そしてデザイナーの松本さんのマンションに打ち上げ花火を見に行く。ひさしぶりの友達にも会う。知らない人もたくさんいる。途中でだれだこの集団ていう謎の女子高校生たちが来てたのだけど、あとで聞いたら「マンションの下で花火見せてください」と頼まれて松本さんが連れてきたらしい。彼はそういうタイプだ。ベランダで、花火があがるとみんなで黙ってビールを傾けながら見る。花火があがってないときは他愛のない話をする。そしてまた花火が上がるとビールを飲む。その繰り返し。目とか耳とか血とか、そういうところに閃光が入っていく。

何でも演劇にできる

2014-07-26 | Weblog
今日は、先日「友達」終わりにメルマガで書いたお礼文を転載します。
(「友達」のアンケートで登録していただいた方、申し訳ないですが、次の号から送らせていただきます!)

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sunday play日本の名作#2「友達」無事に終わりました。
たくさんの方に見ていただき感謝しています。

「友達」をはじめる前にこの作品が次のsundayの新しいステージに繋がってるような作品になるといい、と思っていたのですが、
そういう作品になったかどうかはわかりませんが、僕としては大きな手応えがありました。
それはずっと思っていることでもあるのですが、何でも演劇にできる、という手応えです。
僕たちの生活や日々のくだらないやりとり、小さい頃の遊び、誰かの言葉、悲しい出来事も楽しい出来事も、道に落っこちていた小さな鍵も、
政治や哲学も、宇宙も恋愛も家族も、誰にも言えない秘密も。もちろん友達のことも。
有形無形のあらゆるものを飲み込める表現としての演劇、というものに今とても興味があります。
それをsundayというグループでまだまだトライしていきたいと思いました。
これからもよろしくお願いします。

友達ノートの「100人の友達エッセイ」はまだしらばく続けますのでぜひごらんください。
http://sunday-tomodachi.tumblr.com/

似合わない帽子

2014-07-25 | Weblog
大阪に戻る前にお台場によってガンダムとかワンピースとか体験する。エグザイルの居酒屋とか巨大なうんちとか、テレビの人たちが考えることはいつもクレイジーだ。もちろんそれは否定じゃなくて、憧れる部分もあって。それでもテレビという媒体に(はっきりと、でも小声で言うと)あまり興味が持てない。自分があそこでどう振る舞っていいのかうまく想像つかないからだと思う。コンプレックスのあらわれなのかもしれない。もちろんテレビという世界に住んでいる人たちで大好きな人たちはたくさんいて、やっぱりそこで一緒に遊べたらいいなあと思う時だってある。なんかもごもごしますね、こういうこと書くの。コンプレックスというのは、似合わない帽子みたいなもので、似合わないからこそ欲しくなるようなものなんだよね。たくさんあるなーそういう帽子。寝て起きると吹田。来年する「藪の中」のチラシ打ち合わせ。話をしているうちにどんどん記憶が掘り起こされる。それからこの間の「友達」でシロクマをしてくれた薫君とマネージャーMさんに合流。白い葡萄酒とお蕎麦。ひさしぶりに自宅で寝る。暑さと眠りを交互に。

世界はあくまでも僕たち以外の場所で回っている

2014-07-24 | Weblog
今週は少しがんばってブログを書いてみよう。なにから手をつけていいのかわからないときに、こういう駄文は頭の整理にもなるし、なにか新しい発見もあることだろう。とは言っても出来事をただ書く。sundayの「友達」が終わって、すぐに多摩に移動し、そこでなんじゃかんじゃ祭りの準備。9月20日まで大きな戦争とか起きないで欲しいなあと思う。僕がやったお祭りの最初は神戸ショートプレイフェスティバルで、準備のさなかにニューヨークの摩天楼に飛行機が2機墜落した。徹夜明けで事務局のメンバーとその光景をテレビで見て、それでも黙々と祭りの準備をした(しばらく放心してたけど)。東京での祭りの1回目の1週間前に東北で地震があって、このときだけは祭りも中止した。しばらく放心していた。なんていうか、世界はあくまでも僕たち以外の場所で回っている。その回転に吹き飛ばされないようにするんだけど、そうもいかないときもある。多摩の準備のあとはtpdのライブのリハ。音楽家と振付家と一緒に仕事をすることが多いのだけど、いつもいつも感心する。僕の頭の中をみんな開いて解剖してそしてもとに戻してくれる。演出家として、素敵な振付家と音楽家と出会うことは何にもまして財産だ。メンバーは今日から香港、なので僕は大阪に戻って健康診断と天神祭をする予定。