いつものようにばたばたしたまま空港に。徹夜明け。阪急バスの中で爆睡。関西国際空港でツアーメンバー8人と合流。パフォーマーはぐっち、ゆか、ばやし、兄、映像キヨちゃん、音響竹下、そしてリーダー武吉。ツアーメンバーではないキムとばったりチェックインカウンターで。彼と彼の別のカンパニー・レッキンクルーオーケストラはシンガポールにショーをしに行くよう。手を振って別れる。飛行機の中で4つくらいの仕事をする予定だったけど、結局、爆睡。起きたらフィンランドだった。出発直前に風邪に罹るという始末だったのだけど、この飛行睡眠のおかげでましになったような気がする。ヘルシンキの空港ではムーミンを探すが見つからず。バーに入ってハイネケンビールを飲む。ブダペスト行きの便に乗り換えて、その中でもしつこく睡眠。結局移動はほとんど夢の中。いくつかの不思議な夢を見たけど思い出せない。ブダペスト空港にバンが迎えに来てくれている。夜6時過ぎに出発し、ゆったりと日は暮れていく、10時頃にコシチェに到着。今回のツアーの最初の目的地だ。スロバキア第2都市。今年の欧州文化首都。去年はスロベニアのマリボルが欧州文化首都だった。そこで共同製作「オーディション・フォー・ライフ」のプレミアを上演した。2年連続で欧州文化首都を訪れてることになる。EUの中で毎年2都市選ばれる。文化事業のオリンピック。オリジナルテンポがお世話になっているEUジャパンフェストというところは日本側としては積極的にそれに関わっている。
その文化オリンピックは、年間とおして様々なプログラムが行われる。僕らが参加するフェス「USE THE CITY festival」は、アートやパフォーマンス、音楽など様々な仕掛けを街の中で行っていくというもの。僕自身、最近そういうサイトスペシフィックなもの、いわゆるパブリックスペースでの演劇というものに関わり始めていたこともあって、このフェス自体とても興味があった。
その晩はとりあえずマクドで遅い晩飯をとり、ホテルに入り、メールだけチェックして、またまた寝る。ホテルのベッドと設備がすこぶる快適だったことは、このあと待ち構えてるトラブルのすべての救いとなった(もちろんそのときはそんなことは思ってもなかったけど)。
翌朝はカンファレンスに出席し、そこでこのフェスの代表のクリスチャンと再会(昨年、大阪で一度会っている)。アホーイ。大阪であったときよりもずいぶんと顔色も良く、にこやかだった。そりゃそうか、長い時間かけたフェスがようやくオープンするのだ。喜びと晴れやかさをおすそわけしてもらい、僕も意気揚々と取材に答えたりする。(英語のできなささにすぐに落ち込むのだけど)
コシチェの印象は、ほぼ1キロ圏内にしか歩かなかったけど、路面電車がかわいくて、人々は穏やかそうだ。真夜中でもそれほど危険は感じない。大きな教会が使われていない線路の向こうにそびえ立っている。信号はほとんどなくて、歩く人、電車、車の順番で道を占拠していた。人口は何人なんだろう。(あとで調べたら24万人だそうだ)最近できたっぽいショッピングセンターauparkだけが近代的な様相で、周りから浮いていた。
雨が降っている。時にしとしとと、時に激しく。おおよそ曇り空。野外でのパフォーマンスなので、気がつくと、空を眺め雲の流れと太陽の居場所を気にする毎日になった。
確かにここ最近だけでも、2年前のクロアチアの野外フェス、韓国の春川のフェスのオープニング、両方とも直前まで雨で難儀した。僕は「雨男」の称号をほしいままにしている。どこか干ばつで困ってる国に行ったらいい、とよく言われる。言われても困るのだけど。
(その2に続く)
その文化オリンピックは、年間とおして様々なプログラムが行われる。僕らが参加するフェス「USE THE CITY festival」は、アートやパフォーマンス、音楽など様々な仕掛けを街の中で行っていくというもの。僕自身、最近そういうサイトスペシフィックなもの、いわゆるパブリックスペースでの演劇というものに関わり始めていたこともあって、このフェス自体とても興味があった。
その晩はとりあえずマクドで遅い晩飯をとり、ホテルに入り、メールだけチェックして、またまた寝る。ホテルのベッドと設備がすこぶる快適だったことは、このあと待ち構えてるトラブルのすべての救いとなった(もちろんそのときはそんなことは思ってもなかったけど)。
翌朝はカンファレンスに出席し、そこでこのフェスの代表のクリスチャンと再会(昨年、大阪で一度会っている)。アホーイ。大阪であったときよりもずいぶんと顔色も良く、にこやかだった。そりゃそうか、長い時間かけたフェスがようやくオープンするのだ。喜びと晴れやかさをおすそわけしてもらい、僕も意気揚々と取材に答えたりする。(英語のできなささにすぐに落ち込むのだけど)
コシチェの印象は、ほぼ1キロ圏内にしか歩かなかったけど、路面電車がかわいくて、人々は穏やかそうだ。真夜中でもそれほど危険は感じない。大きな教会が使われていない線路の向こうにそびえ立っている。信号はほとんどなくて、歩く人、電車、車の順番で道を占拠していた。人口は何人なんだろう。(あとで調べたら24万人だそうだ)最近できたっぽいショッピングセンターauparkだけが近代的な様相で、周りから浮いていた。
雨が降っている。時にしとしとと、時に激しく。おおよそ曇り空。野外でのパフォーマンスなので、気がつくと、空を眺め雲の流れと太陽の居場所を気にする毎日になった。
確かにここ最近だけでも、2年前のクロアチアの野外フェス、韓国の春川のフェスのオープニング、両方とも直前まで雨で難儀した。僕は「雨男」の称号をほしいままにしている。どこか干ばつで困ってる国に行ったらいい、とよく言われる。言われても困るのだけど。
(その2に続く)