今日の社内連絡(ブログver)

sundayとかオリジナルテンポとかの作・演出家ウォーリー木下のつれづれなるままのもろもろ。

点線

2009-11-30 | Weblog
みゃーみゃーいう国でみゃーみゃーいう人には会わなかった。みゃーみゃーいう猫にも会わなかった。かわりに岐阜県で、7年ぶりくらいの人と偶然に再会した。昔、グローブ座にいたSさん。今は難しいカニの国で、雄大な山に囲まれていた。いわゆる再会シーンのように僕らは満面の笑みで手を握りあった。それから3時間くらい今の職場を案内してもらい、そして次の再会を約束して別れた。点と点が偶然繋がることに驚き、それが初めての場所で線になる。カニの国はブラジル人が多いんですよーと聞いていた帰り道、うっかり道に迷い、向こうからやってきた若い子に道を尋ねたらブラジル人で、とても丁寧な日本語で駅までの道を教えてもらった。日本で外国人に道を教えられることほどしっくりこないこともない。
それからみゃーみゃーに戻り、アポなしで話をして、再び岐阜県に。移動だらけ。今度は岐阜市で、そこに来てる韓国人の友達に会いに行くのだが、駅前で「○○ホール」に行きたいのですがと聞いても誰一人、しらんべなーと、いう返事。警官とタクシーの運転手も知らないという。幻の劇場。そしてここでもやはり道に迷い、今度は酒屋に道をたずねると全然場所違うよーと日本人に岐阜弁で教えてもらう。
幻の劇場にたどり着いたときには本番が始まっており、僕は電車の時間で結局友達には会えなかったが少しだけ客席から会った。初めての岐阜の北新地みたいな場所の幻のホールで韓国人の演劇を見ることほどしっくりこないこともない。
名物は名古屋駅できしめんだけ食べた。隣の席の女性観光客二人組、なぜかずっと怒っていた。きしめんを投げつけられるんじゃないかと冷や冷やした。
それから東へ。オパフェ!の出演者の東京組に挨拶しに行く。渋谷、池袋、六本木、赤坂、表参道、笹塚と点と点と結んで線を作って、絵ができる。移動疲れ。途中、池袋でアジア各国の料理をしながら芝居をするという演劇を見る。劇場に入ったら匂いが立ちこめていてお腹が鳴ってもいい芝居というのは助かった。マレーシアとソウル。ロビーでは題材になった料理を売っている。上でチェルフィッチュも見る。あれずいぶんと芸風変わったんだなーと思ってみてると、違う劇団だった。その次にやっぱりいつもの感じでひょこひょこ役者が出てきた。先週のクーラーともども面白い。
六本木と表参道は外人ばっかりだ。表参道には50人くらいのサンタクロースが歩いていてそれは全員日本人だった。世界は所々ナンセンスだ。最後の東京駅では点と点の雨が線になって降り続いていた。

白と黒の立派なそよ風

2009-11-26 | Weblog
急ぎ足で書く。昨日はなんだ。オパフェ!のチラシだ。今回もすごい。ああ、これだけの人が出てくれるなんて。31組。もうすぐ発表。女子学生(仮)に「なんでそんなことしてるんですかあ~?」と聞かれることよくあるけど、「なんでこういうことをしないんですかあ~?」と逆に聞きたい。まあいいや。夜は1年に一度の秋の七夕、座長座談会。持ち寄った酒と肴。ひとりはコーラーとアクエリアス。両方ともコカコーラー社。ふたりとも年齢は下なので、気を遣わないし、利害関係もなく、さらには劇作家なので喋ることがすぐに転がった糸玉になって、部屋中を囲い、いつの間にか手編みのセーターで満たす。マンソンじゃないマリリンは日本のマドンナ。よっこんの熱海ののぞき風呂には驚き。1年後にまたやりましょ。
そして今日はそよ風という名の劇場に。新品なので気持ちよし。白と黒の立派なそよ風が吹いていた。今からみゃーみゃー言う街へ。何年ぶりだろう。

理由を説明することはできないけど

2009-11-25 | Weblog
夜遅くにカーソルにおじゃますると「余り物だけど」と言われて出てきた、ごはんと納豆(ネギ付き)と卵とお味噌汁とあわびのなんかを戴く。理由を説明することができないけど、ここ最近で食べたもので一番美味しかった。打ち合わせのピタゴラスイッチ。カチ、カチ、という音聞こえる。突然の雨とともに空白の時間。本町立ち往生。懐かしい映画のポスターが飾ってあるハンバーガーショップで時間を埋める。小説読もうと思うけど、メールが届いたり電話なったりでページ進まない。仕方ないからポスターを見ながらストーリーやその当時のことを思い出そうとする遊び。レオンやスナッチや時計仕掛けはすぐに思い出すが、ハスラーで手こずる。理由を説明することはできないけど、心がぽっかりする。それからすき焼きなどを懐かしい人と一緒に食べる。うま、うま。生きてらー。理由は説明できるけど説明したくないのです。

ありがとう

2009-11-24 | Weblog
この3日間はいろいろあったなー。トルコにも行ったし、80年代の音楽が流れる赤い店にも行って、雨の北加賀屋という演歌のような場所にも、東京からのビックゲストをお香の匂いのする劇場へ案内、他にも、そうだ、そうだ、たくさんの人と会い、そしてオリテンのひさしぶりのオープンマイク的な、エジンバラでも見せなかった3人組。とにかく僕にとってしみじみ話ながら、考えながら、忙しくできてるの、それは楽しい、ということなのだろう。悪くない。人と会うことで、どこまで自分を無色な液体にできるのか、ためしてみたり。あこがれの人にも会えてる。オパフェ!ありがとう。フェスをやる理由の一つは、会いたい人に会えるのです。
夜はグラインダーマンが神戸に来てたので、合流。安元がいて、福島さんとも久しぶりの乾杯。ブログを読んでると心配になりますという皆からのコメント。なぜだ? とにかく、みなさん、ありがとう。Vコードさんもありがとうでした。きてくれたみなさん、ありがとう。お父さんお母さん生んでくれてありがとう。ありがとうを連発しておいて、とりあえず明日へ。

明日はVi-code 6th Anniversary 六祭

2009-11-22 | Weblog
すべきことが売れない新書のように平積みされてる。いたち猫は最近現れない。部屋は洞窟の寒さ。というわけで今日は朝から部屋に引きこもって、上から順番に埃を払う。昼間1時間人と会う。オパフェ!の参加者。毎日誰かしらと会って喋る。趣旨の説明やスケジュールなど。しかし同じことを毎日喋るのはつらい。教育実習のとき、小学校の先生になれないなと思ったのは、同じことを毎年喋らなくてはいけないと気づいたときだ。毎年、1600年には関ヶ原の戦いが起こったと話すことの苦痛。だからといって1600年を1650年にするわけいかないし、CO2を二酸化炭素でなくすわけいかないし、反比例の法則は毎年変わったりしない。というわけで演劇をやってる。毎年違うこと言ってていい仕事。自分にはあってる。
手を伸ばせば、物語は悉く台詞のない演劇。身から出た錆。錆てはない。毎日ブログを書いてるのはその反動か。来年は一本くらい戯曲を書くし(書きたいし)。小説も(書きたいし)。夕刻、新書売れる。完売とまではいかないが。
あ、明日、月曜、オリテン、イベントに出ます。下記が詳細。出番は5時半くらい。
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11月23日(月)
Vi-code 6th Anniversary 六祭

★Vi-code : open 18:00/start 18:30
★ART COCKTAIL : open 17:00/start 17:30
adv.1,500/door.2,000(ドリンク代別途)

@ Vi-code : ヒルエノルズ/SYNTHE SIZER(ex.hopomythumb)/YOSHITAKE SPACE GUITAR/西 滝太 DUO/guitar noiz orchestra

@ ART COCKTAIL : ストロベリーソングオーケストラ/MAY/オリジナルテンポ

Candle Lighting : match point

より詳しくはこちら

道徳的人間とは常に善い行為をする人間のことではない

2009-11-21 | Weblog
自分へあてた謎メールシリーズ第2弾。これは明らかに何かの本からの引用である。誰の言葉なのかさっぱりわからない。そこはちゃんと書いておけよと2年前の自分を叱りたい。なにかぴんと来て、あわてて書いたのだろうか。

「道徳的人間とは常に善い行為をする人間のことではない。自分の信念を貫くことが他人を不幸にするという構造のただ中で、信念をたやすく捨てることもできず、とはいえ自分の信念ゆえに、他人を不幸のうちに見捨てることもできずに、迷いつづけ、揺らぎつづける者のことである。」


あわてて書いたせいか、とても深すぎて、これをメモったときの心理がさっぱり思い出せない。
深いけど、いまいちつかみきれない文章。人を煙に巻く文章の例としてメモったのだろうか。ぐっとはくるけど、だからどうした、という思いもぬぐい去れない。カラマーゾフかニーチェかカント、もしくはエンデか、そのあたり。

生ねずみのイタリア風煮込み

2009-11-20 | Weblog
黒田さんからメールが送れない、ディスクが一杯だ、と言われ、あわててメーラーを整理する。1時間くらいかかる。部屋の掃除と同じで、懐かしいメールを読んでしまったりするからだ。その中で、時たま自分から自分へ送ったメールがあって、おそらくメモがわりに送ってるのだろうが、意味不明というか、謎メールがたくさん出てくる。以下は2年前の僕が僕に送ったメール。生ねずみのイタリア風煮込みのレシピ。なんのこっちゃ。

生ねずみのイタリア風煮込み
作り方
1:ねずみは生のものを用意。乾燥ねずみではまるっきり違う料理になってしまいますのでご注意を。生ねずみの皮を剥ぎ、生きたまま、塩こしょうをして小麦粉をまぶす。そのさいに暴れるので気をつけて下さい。
2:鍋にオリーブ油とバターをなじませてにんじんとマッシュルームをさっといためて取り出し、続いてねずみを入れて、腹だけこんがり焼いて取り出す。
3:2の鍋の油を捨ててオリーブ油大さじ2、にんにく、赤唐辛子を入れていため、続けて玉ねぎ、セロリを加えてねずみ色になるまで炒める。
4:3にねずみを戻し、上からふたをする。途中、白ワインをいれる。ねずみはなかなか死にませんのでご安心を。※煮ている途中に、聴いたことのないような叫び声を上げる場合は、急いで首元をナイフで切って下さい。
5:できあがったらパセリを散らし、お好みでレモンライスと一緒にいただく。

記憶や感覚が、少しどうかしているのだろうか

2009-11-19 | Weblog
本日正午過ぎ、おけいはんの忘れ物保管所にて手帳確保。記憶も戻る。戻ってきてほしくない記憶もあること発見。
しかし、ご心配おかけした方、ご心配おかけしました。
記憶を呼び起こせば、確かに乗り慣れない京阪電車で、淀屋橋で降りるつもりで、駅についてあわてて降りたら天満橋だったという、あの意味のわからない焦った行動の時に落としたのだろう。結果には原因がある。そもそもあわてて降りた理由は窓際の座席で林檎携帯音楽プレイヤーでベンフォールズの新作を頭からしっかり聞いてやろうと思い音楽に集中してるときに、ふと、窓にうつる自分の顔に見入ってしまったからだ。僕は鏡を見る習慣がない。髭を剃るときもブラインドタッチだし、髪の毛を手入れしたりしないので(帽子を被ることで終わり)、自分の顔を見ることがほとんどない。そもそも、あまり見たくもない顔だし。
で、ひさしぶりに、何ヶ月ぶりかに、いや何年ぶりかだろう、窓に映る自分の顔を見た。恐ろしいことに、そこには自分の顔と思えない顔があって驚いた。知らない人の顔があった。完全に知らないわけではなく、たぶん僕なんだけど、それはずいぶんと思ってた顔ではなかった。実際に触ってみたりもした。口を開けたり閉じたり、目をこらしたり、いろんな方法で試してみた。それでもやはり自分の顔には思えなかった。すると電車がとまっていて、あわてて降りたら全然降りたい駅じゃなかった。そして手帳落とした。
記憶や感覚が、少しどうかしているのだろうか。みんなはそういうことないのかしら。

たぶん海岸を棒きれもって彷徨ってます

2009-11-18 | Weblog
雨の出町柳。数年ぶりのおけいはん。近くて遠い国京都。寒い。
日本とフランスの橋渡しをする機関へ。とてもダンディなフランスの偉い方とフランスのこと、演劇のこと、いろいろ話を聞く、する、フランス語を聞いてると(もしくは聞いてる振りをすると)、全部が甘い言葉に聞こえてくる。お菓子のような言語。お菓子の名前のスリーピースバンドのマネージャーと「きてよかったねー」と。
そして夜は出陣式。まずは一月にむけて。しかし手帳が消えた。一気に心ここにあらず。がんばりましょう!と声を荒げながらも、頭の片隅にはつねに手帳のことが。なにかと予定がわからなくなった。まるで記憶喪失者のような覚束ない気分。消えた手帳、振り払うかのように、顔合わせ飲み会。飲んで話して怖い話と不思議な話。手からいろいろ消える人。手帳出してくれないかしら。ボクの手からはタバコの灰が出てくる。手帳は出てこない。
うっかりボクが現場や打ち合わせや飲み会に現れなかったら、電話ください。たぶん海岸を棒きれもって彷徨ってます。

ポツポツポツポツポツポツポツポツポツ

2009-11-17 | Weblog
また雨。ポツポツポツポツポツポツポツポツポツ。コーヒーメーカーの音も混じる。ボジョボジョボジョ。エアコンの音、うーーー。夢の中で大事な人と大事な電話をした。そのときのその人の声も混じる。
若旦那と夜の二等辺三角公園でミーティング。発見したこと。紙を見ながらの会議は煮詰まる。頭の中のホワイトボードだけを使うと今まで思ってもないような発想が。頭の中のペンと消しゴム。コンビニ寄ると、こち亀が167巻に。のけぞる。時代の過ぎ去るスピードをこち亀で感じる人も多いはずだ。
ポストに素浪人のDVDが聖なる人・ホーリーから。こちらも引き続き、来年、販売予定。お楽しみに。

先週の笑点は面白かった

2009-11-16 | Weblog
手一杯交響曲第1番第2楽章、追い立てられるカノン、前半の山場だ。切れ間なく続く管楽器隊。あと24小節で小休止がやってくるはず。
よっしー(よす湖の怪獣)と労働者階級風の定食屋に。壁の上の方のテレビでは笑点。「先週の笑点は面白かった」とよっしー談。亡き円楽さんをけちょんけちょんに笑って見送るという内容だったそう。そういうの素晴らしい。労働者階級のための勝カレーと勝丼。勝ちにこだわる。そのよっしーの一人労働が部屋と部屋を結ぶ仮想空間のあなたの地下鉄に。オリテン大阪バージョンダイジェスト!!チェけら。オケラの友達。ちなみに3月頃にこのDVD、仮想空間で現実として発売します。

あんな重たそうなものが空を飛んでる奇妙さに比べれば

2009-11-15 | Weblog
いたち猫再び。雨上がりの夜空。このフレーズはどうしてこうも美しいのかしら。
心に直接訴える。そして心に従うだけでそういう種類のことが起こる。そして青空。近所の二等辺三角公園の子供の遊ぶボールのオレンジ色とのコントラスト。頭上、飛行機が伊丹へ。あんな重たそうなものが空を飛んでる奇妙さに比べれば。
夜、生牡蠣を洗って食す。生牡蠣でしか得られない快感がある。という意味ではとても特別。しかしよくこんなグロテスクなもの食べるよな。
明日日記。船が作られてる場所へ。よくもまああんなものが海に浮かんでいるよな。
1月の芝居に思いをはせてたら、ある発想が船みたいに浮かぶ。そうかこれをこうしてこうしたら浮かぶのか。原理は案外簡単。奇妙だと思っていたことは秘密の扉にあった。そういえば昔ケンコバさんに電子レンジも未だになぜ温められるのか誰がその原理をどういう道筋で見つけたのかわかっていないというような○○な話を聞いたことがある。宇宙人の仕業。もしくはアメリカ軍。
電子レンジの扉あけると、こびとたち、手をこすっていた。 

我が町

2009-11-14 | Weblog
朝、不調。もとい府庁。常に批判の対象とされる公の奴隷たる公務員のみなさん、偉い。たとえば打ち合わせに行ってもコーヒー一つでない。それはそうだ、税金コーヒーを飲むわけいかない。しかし税金をまともに払っていない僕が言うのも何ですが、もう少し儲かってる風に見えてもいいんじゃないだろうか。少なくとも僕は自分の住む場所のもっとも大事なサービス業たる職種の人が少し贅沢してようが、いやむしろその方が「我が町」に誇りをもてると思うのだけど。時代に逆行してる意見なのはわかってますけど。黒い道路にどしゃぶりの雨。ふとよぎったけど、テントウ虫って鳴くのだろうか。

昔の名前

2009-11-13 | Weblog
あまりにも手一杯になりすぎて、風呂場で「手一杯の歌」を歌ったら余計キーとした。ポチャン。水のつっこみ。戦国のような一日が終わって、時計の針がキスする時間に、うどんをゆでて釜揚げ、白ネギも一緒にゆでる。卵と納豆と鰹節と醤油をかけて両親の仇のごとくぐちゃぐちゃに。めちゃめちゃに、美味しい。
明日の日記は、朝から自転車を走らせて西へ東へ。郵便屋か。郵便屋と言えば、今日速達でだした郵便、がんばって欲しい。「むこうの郵便局のやる気次第ですかね~」って言われた。え?そんなばかな。
明日はオパフェ!の人たちと会うのだろう。オパフェ!は丁寧なパフェではなく、オーサカパフォーマンスフェスティバル。またやってきたのさ、あれが。昔はOSPFという名前で出てました。

不審者の夜

2009-11-12 | Weblog
普通日記。西ノ宮でひさしぶりに森村さん。それから少しむかし劇団四季にいた人と会う。お互いの過去と未来をインディアンポーカーのように頭にかざしてみる。アメリカの人も途中で参加し、オリテンの話をしたり。今度パーティをするから来いと言われたのでアメリカンだなーと感想。にしても西ノ宮じたいおそろしくひさしぶり。ここで世界一団中期のもっともアクティブだった作品は作られた。勤労してたなあ。
夜は不審者の夜。徹夜覚悟でコンビニに行く道すがら、いかにも不審者な黒い格好の男がいかにもな電柱の影にかくれてて、いかにも昔の漫画じゃないか。そのあと、公園では高校生たちが夜の課外授業。警官がやってきて解散命令。すると今度は黒いライダースな格好の女がひとり不審に歩いていると、その人影こっちを向いて「あっ」。それはともちゃんだった。見たことない黒縁眼鏡かけてたからわからんかった。不審に思ってごめんよ。「さっき警官に痴漢が出るから気をつけてと言われたばっかりだったので」と俺を見て言う。どうやらあっちはあっちで俺を不審(痴漢)だと思ったよう。確かに。
いたちのような猫が暗闇をすり抜ける。