11月4日(月)深夜3時18分。静岡のタウンホテル。大道芸ワールドカップにオリテンが呼ばれてやってきた。3日目が終わった。明日で最終日。オリテンでは初の路上回遊型?ストリートを移動しながら行うパフォーマンスを作った。ちかちゃんが初日の最後のステージで転倒して足をやってしまった。大事にはいたってないようでほっとする。
オリジナルテンポにとっても僕にとってもはじめてのこと。路上で移動型で観客参加型。観客ていうか、一般人。通行人。道の真ん中に突然大きな鞄が現れて、しばらくするとベルボーイたちがやってくる。そして運び出す。あまりにも大きくて重たいから彼らだけでは運べない。しょうがないので周りの人たちに手伝ってもらう。それがこのパフォーマンスのシンプルなシノプシスだ。もちろん言葉は一切使わない。これを演劇と呼ぶのか、大道芸と呼ぶのかは、わからないけど、ここ最近の興味をわりとはっきり核にして作ることができたと自負している。今回の静岡バージョンをトライアウトに、いろいろ見えたこともあるので、というかやってみて見えたことだらけだった、さらにバージョンアップを繰り返し(まだタイトルも決まってない)、数年後までにひとつの強力な作品にできるといい。もしくはこれを出発にしたもっと複雑で大がかりな作品になるかもしれない。元気な産声を聞けてよかった。ともかく、いろいろ限界もあった中で、取り組むことができたのは、ひとえにパフォーマーのみんなのおかげだ。そして静岡の人たちのおかげ。この作品で年末にはタイに行く。海外の人の反応も楽しみだ。
大道芸ワールドカップには2年前にも一度オリテンで出ている。そのときはシアターの作品をやらせてもらった。でもこのフェスの魅力はやっぱり外だ。実際にそのときにいろいろと見させてもらったけど、ともかくすごかった。作品のクオリティも観客の熱気も、その能動性も。いつか僕も外で参加したいと思っていた。
大道芸、という言葉のせいか、あまり多くの演劇人の口から聞くことがないフェスだけど、僕の知ってる限り、日本の中でのパフォーミングアーツフェスではダントツに面白いし、ラインナップも強烈だと思っている。東京や京都でやってるインターナショナルなやつもいいけど、街全体を会場にしているという点で明らかにこっちの方が僕の趣味には合っている。ちなみに多摩で僕が始めたフェスは影響を受けていると思う。
町中がお祭り騒ぎで、あらゆるところにステージがあり、駿府公園なんかは、もう完全にロックフェスの会場かと思うほどに人であふれている。屋台もたくさん出ているし、子供から大人まで一日中そこをうろうろして楽しむことができる。キリンビールがメインスポンサーなのでもちろんビールを片手に歩いている人も多い。もう22年目になるそうだ。
海外からやってきているアーティストは、今年に関して言えば、サーカスよりな人たちが多かったが、僕が見たバーを使った二人組の作品なんかは音楽の効果と演出面においてすばらしく、わずか10分ほどのショーなのに泣いてしまった。物語と技術と演出のトライアングルが完璧すぎた。ちなみに彼らは銀賞だった。そうコンペもあるのだ。
このフェスを体験すると、演劇やアート、といったものの力についてまざまざと知ることになる。ジャンルもハイかローかも関係なく、アーティストというのはただの「おかしな人たち」なんだ。その情熱、人間力、夢を見る力、そういうものに勇気を与えられる。ありがとう。
オリジナルテンポにとっても僕にとってもはじめてのこと。路上で移動型で観客参加型。観客ていうか、一般人。通行人。道の真ん中に突然大きな鞄が現れて、しばらくするとベルボーイたちがやってくる。そして運び出す。あまりにも大きくて重たいから彼らだけでは運べない。しょうがないので周りの人たちに手伝ってもらう。それがこのパフォーマンスのシンプルなシノプシスだ。もちろん言葉は一切使わない。これを演劇と呼ぶのか、大道芸と呼ぶのかは、わからないけど、ここ最近の興味をわりとはっきり核にして作ることができたと自負している。今回の静岡バージョンをトライアウトに、いろいろ見えたこともあるので、というかやってみて見えたことだらけだった、さらにバージョンアップを繰り返し(まだタイトルも決まってない)、数年後までにひとつの強力な作品にできるといい。もしくはこれを出発にしたもっと複雑で大がかりな作品になるかもしれない。元気な産声を聞けてよかった。ともかく、いろいろ限界もあった中で、取り組むことができたのは、ひとえにパフォーマーのみんなのおかげだ。そして静岡の人たちのおかげ。この作品で年末にはタイに行く。海外の人の反応も楽しみだ。
大道芸ワールドカップには2年前にも一度オリテンで出ている。そのときはシアターの作品をやらせてもらった。でもこのフェスの魅力はやっぱり外だ。実際にそのときにいろいろと見させてもらったけど、ともかくすごかった。作品のクオリティも観客の熱気も、その能動性も。いつか僕も外で参加したいと思っていた。
大道芸、という言葉のせいか、あまり多くの演劇人の口から聞くことがないフェスだけど、僕の知ってる限り、日本の中でのパフォーミングアーツフェスではダントツに面白いし、ラインナップも強烈だと思っている。東京や京都でやってるインターナショナルなやつもいいけど、街全体を会場にしているという点で明らかにこっちの方が僕の趣味には合っている。ちなみに多摩で僕が始めたフェスは影響を受けていると思う。
町中がお祭り騒ぎで、あらゆるところにステージがあり、駿府公園なんかは、もう完全にロックフェスの会場かと思うほどに人であふれている。屋台もたくさん出ているし、子供から大人まで一日中そこをうろうろして楽しむことができる。キリンビールがメインスポンサーなのでもちろんビールを片手に歩いている人も多い。もう22年目になるそうだ。
海外からやってきているアーティストは、今年に関して言えば、サーカスよりな人たちが多かったが、僕が見たバーを使った二人組の作品なんかは音楽の効果と演出面においてすばらしく、わずか10分ほどのショーなのに泣いてしまった。物語と技術と演出のトライアングルが完璧すぎた。ちなみに彼らは銀賞だった。そうコンペもあるのだ。
このフェスを体験すると、演劇やアート、といったものの力についてまざまざと知ることになる。ジャンルもハイかローかも関係なく、アーティストというのはただの「おかしな人たち」なんだ。その情熱、人間力、夢を見る力、そういうものに勇気を与えられる。ありがとう。