今日の社内連絡(ブログver)

sundayとかオリジナルテンポとかの作・演出家ウォーリー木下のつれづれなるままのもろもろ。

夏を閉じる

2005-08-31 | Weblog
洗濯物を取り込もうと思ったら、ベランダで蝉が死んでいた。
近付いて拾おうとしたら、そいつはまだ生きていた。
ひっくり返ったまま、足をじりじりと動かし、何かをつかもうとしていた。
僕はその哀れな姿をじっと眺めていた。
そいつは自力で起き上がることもできずに、ただじたばたと足をかき回すだけだ。
羽根も動かない。何も考えられない。ゆっくりと死に近づいていた。
このまま僕は目の前でそいつが死ぬのを見取ることになりそうだった。
蝉の臨終にたちあう。なんて夏の終わりに相応しい出来事だろうと思った。
僕はそいつをひっくり返して遊んだりした。
もしかしたら飛ぶんじゃないかと思ったのだ。でももちろん飛ぶわけはなく、ゆっくりとベランダのはじっこまで歩を進めただけだった。もう息耐える寸前だ。
僕はぼんやり眺めていた。
その時、ベランダの端からその蝉は落っこちた。
一瞬の出来事だった。
僕はベランダから顔を出して、下の道路を見た。
けどそこには蝉なんていなかった。
あいつはどこにいっちまったんだろう。

演出について

2005-08-28 | Weblog
どこまでがホントでどこまでが嘘か、よくわからない、
というのが、僕にとって一番大事なことのように思える。
それと現実と非現実の境が崩れることをしてみたい。
それ以外のことはわりとどうでもいい。

中日(なかび)

2005-08-26 | Weblog
残り3回。普段の芝居とは内容も向き合い方も作り方も心のありどころもなにもかもが違うから、
あと3ステージだなあという感じにはならない。
どちらかと言うと、このまま毎日死ぬまでやり続けることを考えたりしている。

そのためにもこのスタイルを今回のライブでやり尽くしてみたいなあ、と
みんながんばって遊んでます。

がんばって遊ぶということを、そろそろできなくなる年頃なので、そこはホント楽しんでます。
楽しむためにはいろいろなことも犠牲にしなくちゃいけないのだけど、
それすらも楽しめるようにしたいなあと、
難しいけどね。

ちなみに舞台に出てるっぽい4人目のメンバーは僕ではなくてそっくりな従兄弟です。

The Original Tempo”INTERIOR”

2005-08-21 | Weblog
新しいホームページができた。
新しい曲とネタも7つほど、できた。
なので結局半分くらいは新ネタです。
昔はどこか異国からやってきたパフォーマンスのようだったけど、
今はどこか別の惑星からやってきたかのようなパフォーマンスになってます。

みんなで韓国でライブをしたことは芸の視界が広がったことは勿論、
メンバー同士の(スタッフも含めて)一致団結のようなものをうんだ。
ほんと、うまいものを毎日一緒に食べて飲んでたら、
人はすぐにいろんなことを素直に話して、
ややこしい垣根を取っ払うことができるんだと知った。
でもあれをバカ騒ぎといわずに何と言うのかは知らないけど。
(もしもあれで日本人の印象が悪いものになってたら反省します)

The Original Tempoのライブ、チケット予約受け付け中!!
the original tempo
メールはinfo@originaltempo.netにお名前と日時とチケット枚数を送ってください。
それだけです。
お待ちしてます。
※ライブ会場で韓国の模様を撮影したドキュメンタリー風DVDを予約販売します。
たぶんネットでは販売しないので、是非とも会場で。

国民のため

2005-08-17 | Weblog
僕の意見。
政治家は「国民のため」と声高に言わない方が信用できる。
理由は2つ。
1.国民のためにはならないことも時には選択するのが政治家だと思うから。
2.国民にもいろんな国民がいるのだから。ターゲット広すぎ。
と常々ぼんやり思ってる。
つまりは「国民のため」って言ってるやつは、
あんまり何も考えてないんじゃないか、
少なくともそう思われても仕方ないんじゃないか。
そう思っていた。うさんくさいなあと。
そこに「国民新党」だってよ。
「国民」と書かれた印籠持ってカメラに向って笑顔だってよ。
バカバカしいなあ。

でもなー、だからといって「利権のためです」と真顔で言われてもショックなんだろうなー。

終戦記念日

2005-08-16 | Weblog
昨日は終戦記念日だった。
終戦の日が、冬ではなくて夏なのは、
なにか演出的にとても重要な気がする。
もちろん冬じゃなかった理由なんてないのだけど、
それでも真夏の暑いさなかに戦争のことを考えるのは、
真冬よりかは随分と楽なような気がする。
ガザ地区撤退のニュースを見ながら、
ブッシュのイラク新憲法の演説を見ながら、
まるでフィクションのようないろいろを見ながら、
60年前の戦争を、どうやって考えようか考えた1日でした。

夏休み

2005-08-15 | Weblog
蝉の声が聞こえなくなるのが早いような気がする。
なんだか、もういろいろと夏は終了なのでしょうか。
夏の終わり方って、毎年難しいなあと思う。
高校野球なんかに出れればそれで1つ分かりやすいんだけど。
いかんせん、のびきったTシャツのような生活だからなあ。
ここらできっぱり夏終わり!と店じまいをするタイミングがわからない。
芝居の公演なんかがあるとそれが大きな区切りなんだけど、
だとすると再来週まで夏か。長いなあ。
まあいいや。夏休みの終わりを体感しに、遊びにきてください。

the original tempo"INTERIOR"8月24日(水)~28日(日)

リストバンド(後編)

2005-08-12 | Weblog
答えは、切符いれ(写真はイメージ)。

確率30%で切符を無くす僕は、常々その問題が普遍的な切符入れのないことにあると気づいていた。
財布に入れたらいいじゃん、と人は言う。
財布はめんどくさい。いちいち開けて閉めて、そしてまた駅についたら開けて閉めて。
その作業をしている間にいつのまにか落としてなくしたこともしばしば。
ポケット。それもだめ。ズボンってポケットのサイズがまちまちなのだ。
入れやすいポケットもあれば、そうじゃないのもあるのだ。
だめなのだ。
で、僕が見つけた普遍的な切符いれ、服装が変わっても、変わらないもの。
それは耳の穴の中。
しかしこれがじつに他人に評判悪かった。
くるくるって巻物みたいに切符を丸めて入れると実に耳の穴はぴったしなのだ。
まるで耳の穴は切符入れのためにあるんじゃないかと思うほどに。
耳の穴という名前を止めて、切符入れに変更した方がいんじゃないか、そのくらいに僕にとっては大発見だった。
でもまあ、汚いだの、笑って会話にならないだの、行動をともにする人に散々言われ止めた。

で、僕はいつも電車の中では、手持ちぶさたに切符をいつもくちゃくちゃして遊んでいる。
で、なくす。もしくは自動改札に引っ掛かる。
大人として1日に3回とか、
キコンカコンと駅を出してもらえないと、なんだかだいぶみじめな気分になる。

で、リストバンド。切符入れ。よくできている。
リストバンドという名前を止めて、切符入れに変更した方がいいんじゃないか。
そのくらい感動的な発見なんですが・・・。
なんとなくテンション高いの自分だけのような気もする。

リストバンド(前編)

2005-08-10 | Weblog
写真はこの間終わったOSAKA SHORT PLAY FESTIVAL 2005 SUMMERの1日通し券として発売していたリストバンド。僕は実行委員なのでズルしてただでもらった。
実は人生で初めて、リストバンドを着けてみた。

で、素朴な疑問。
リストバンドってなに?なんのため?どういう理由で人々はリストバンドをつけるの?
長年の疑問である。町でリストバンダーを見かけるたびに、あほか、と心の中でつぶやいていた。
あほか、変やわ、と。手首に布巻いてどうすると。
意味がわからない。
人に訊いてみた。リストバンドはなんのため。
テニス選手が汗でラケットが滑って落ちないようにするための汗止めではないかという説(汗止め説)と
額の汗をぬぐうためのタオルとして使う説(タオル説)がある。
僕はラケットも普段持ち歩いてもないし、額の汗をぬぐうような緊迫した手術(オペ)もあまりない。
そして全員の一致した意見は「ただのオシャレだよ」ということだ。
出た!ただのオシャレ!
僕はパーカーは必ずかぶる男である。
ジーパンは肉体労働者の仕事着だと認識してる男である。
ただのオシャレで着こなされても困るのだ。
確かにリストバンドはスポーツマンタイプじゃない人間がすると、微妙である。
もちろん僕はかなり微妙である。青春ドラマに憧れてるおっさんみたいになる。
さらに気づいたことがある。
手首が異常に暑い。蒸せる。リストバンドの下の皮膚は、叫び声をあげている。
やめてくれと。恥ずかしいし、似あってないし、蒸せるし。
それでも好奇心で一週間つけてみようと思った。
ドキュメンタリーだ。リストバンドをつけたことのない人間が1週間リストバンドをしたらどうなるのか。
そしてついに僕は3日目にしてリストバンドの新しい使い方を発見したのだった。
(後編へ続く)

宣伝!! 韓国帰りのThe Original Tempoが大阪は長堀でライブを行います!チケット絶賛発売中!!
メール<info@originaltempo.net>に名前と日時、チケット枚数をお送りください。こちらから確認メールがあってチケット予約になります。
日時:8/24(水)~28(日)毎晩19:30スタート
場所:アリス零番館ーIST 
料金:前売2500円(学生2000円) 当日2800円(学生2300円)
www.originaltempo.net

花火とか表面張力とか

2005-08-06 | Weblog
予告通り3日間寝続けた(あくまでもたとえですが)。
目が覚めた時には、ずいぶんと意識もはっきりし、視界も晴れていた。
いろんなこともすんなり身体に落としこまれているような気がする。
なにか新しいことを始めたいようなすがすがしい気分。

本を書いていて、1ページも進まない時ってあるんですが、
なぜかある日突然スラスラと書けるようになる。
外国語を勉強する人から聞いた話なんだけど、
一生懸命外国語を覚えていたら、ある日突然、街角の他人のおしゃべりが
はっきりと理解できる日が来るらしい。
ただの雑音が日本語と同じようになる瞬間だ。
これらの現象は、僕はこう理解している。
グラスから溢れる水である、と。
グラスのなかに水を1滴1滴地味に入れていく。
いつかグラスは水でいっぱいになる。見てる側はもうこぼれるだろうと思う。
そのくらいにグラスの水は膨らんでいる。
しかし表面張力というのがあるのだ。
なかなか水はこぼれない。
しかしある瞬間、それはなんで今なのかは誰にもわからない、
表面張力にさからった瞬間、水はこぼれる。
長い話でしたが、何が言いたいかって言うと、
グラスの水をこぼすためには、時には長い睡眠も大事だと、僕は思ってる。
つまり困った時は(眠れないくらいに困ってる時には)
意外と寝るといいのである。
遊んでる場合じゃないくらい忙しい時には、
ちょっと遊ぶくらいがいいのである。
というわけで、すっごい寝てすっごい遊びました。
写真は某花火大会。田舎の花火大会のよいところは人が少ないから至近距離で見れるということ。
これもほとんどプライベート花火大会だった。

繁忙期多謝

2005-08-02 | Weblog
たぶん今年1番忙しい時期だった。
十二日鼠の役者さんとご来場いただいた人ありがとう。韓国の春川のたくさんのお客さんと演劇祭のスタッフのみなさんと通訳の学生さん、ありがとうでした。それからOSPFにご来場いただきましたみなさんありがとう。出演者のみなさんもありがとう。ボランティアスタッフのみんなもありがとう。ついでに世界中の人ありがとう。
たくさんの人とたくさんのことが同時にありすぎて今はもう眠くてしょうがない。
fishmansでも聴きながら3日ほど寝ます。
おやすみなさい。