今日の社内連絡(ブログver)

sundayとかオリジナルテンポとかの作・演出家ウォーリー木下のつれづれなるままのもろもろ。

WORDS or not words

2011-02-27 | Weblog
オリジナルテンポ 演劇学校 CAMP!!
第一回 PERFORMANCE作品

WORDS OR NOT WORDS
~リチャードとその他大勢~
■構成/演出 ウォーリー木下
■出演者
青木洋平 明季 大石英史 岡本こずえ 小川敦子 菊池明子 木下出 
くにえださわこ 五島清富 シンドウミチル 曽奈千春 辻本将哉
林さやか 平井佐智子 古川愛 古谷雅子 ぶーこ
■公演日時
2011年
3月4日(金)19:30
  5日(土)14:00、18:00
  6日(日)13:00、17:00
※4日19:30と、5日18:00の回は
素敵なゲストとウォーリー木下によるアフタートーク有り!
※開場は開演の30分前
■会場
in→dependent theatre 1st
大阪府大阪市浪速区日本橋5丁目12-4
●大阪市営地下鉄・堺筋線 恵美須町駅 1B西出口 左手(南)1分
■料金
前売2000円 当日2200円(全席自由)
■チケット取扱はコチラhttp://www.cursor.jp/camp/index.html
<主催・企画・制作>The Original Tempo
<共催>大阪市立芸術創造館 インディペンデントシアター

MAGICAL MYSTERY TOUR

2011-02-23 | Weblog
スペインの牛追い祭りを見てると、牛追い祭りなんじゃなくて、あれ、ほんとは、牛追われ祭りであることに気づく。牛に追われて善光寺である。
僕も牛に追われてる祭りに突入した。あの闘技場まで走る!しかし走るよりも止まるをテーマにしたいと前にも書いたが、システムと呼ばれるあらゆる溺愛の、いや出来合いの世界は、きっちりと早く走る人をよし、はい、賃金、とする。
CAMP!!「WORDS OR NOT WORDS」の心のメインアルバムは「MAGICAL MYSTERY TOUR」。もともとは、「I AM THE WALRUS」の最後にリア王の台詞が使われていると教えてもらい改めて聞いてみたのだけど、このサイケ感はシャイクスピアをやってみてはじめて、わかるのかもしれない。それと2年前に行ったデンマークの児童演劇のいくつかも、ようやく今その素晴らしさを理解できる。作品をつくりながら、シャイクスピアを通して、まったく別のことが時間が経って理解できる。人間の思考というのはやけに面倒なものなのだなー。
ぜひ見にきてください→http://www.cursor.jp/camp/blog.html

小さく乾杯

2011-02-21 | Weblog
数年ぶりに再会した人と話していて、不思議な気持ちになる。その人は一度穴から落ちた人で、そういう人たまにいるけど、二度と会えないと思ってた。その穴は一方通行じゃないんだ。新鮮な発見。だとしたら、自分も穴に落ちてるのかも。落ちてももう一度出てこれるんだ。それは新しい物語を感じる。
最終日は横浜の中華街でエビのピリ辛、麻婆豆腐、ワンタンの揚げたの、焼売、カシューナッツの炒め物、杏仁など、井上さん、やすくんと食す。小さなビールで小さく乾杯。成果もあったよ。行ってよかった、横浜黄昏。宮本亜門さんと喋れて感激した。ミー&ハー。僕の英語は死んでた。蘇生させるためにpodcast。でもついついチョアヨとバナナムーンにいっちゃう。
さあ。CAMP!!のラストスパートに向けて、きりっと気持ち切り替える。全作品とは言わないけど、オセロ、ハムレット、マクベス、ロミオとジュリエット、リア王、十二夜、からさわぎ、リチャード三世、じゃじゃ馬ならしに夏の夜の夢、タイタスなんとかに、ベニスのなんとか、半分くらいはサンプリングしてるかと。17人の陽気な女房たちが、見事にパフォーマンス作品に昇華させています。僕はそれを、笑いながら演出する。残り2週間!

世紀の発見

2011-02-20 | Weblog
「世紀の発見」よむ。「少しだけくらい気分になりながらも、不思議と心が落ち着いたものだった」というフレーズが印象的で、それはそのままこの小説の醍醐味を指していると思う。横浜、二日目で、挫折、炭水化物の王様ごはんを食べてしまう。がっくし。たけちゃんの「大阪以外ではいいんじゃない」という特例の持ち込み。こうしてずぶずぶと、特例だけのダイエットになっていくことよくあらん。馬車道でメキシコと台湾のはしご。
たくさんの、というほどではないが、演劇やダンスやパフォーマングアーツや、よさこい的なものや、交流基金や使途不明金やコネや欲望や挫折感や偉そうな奴らやエロそうな奴らや、多種多様な笑顔、緊張、そういう渦に入ってみると犬みたいに言葉が少なくなる。観察してると楽しい。名刺交換のあのフォルムなどいつまでも奇妙な交尾にしか見えん。お辞儀の形もそういう草みたい。外人のテンション、つられる日本人のテンションの不似合いさ。もろもろ暗い気分になりながらも不思議と心が落ち着くものだった。

物語が出来上がる前の

2011-02-19 | Weblog
「ほーほー」再始動。
今年は小さな物語をコツコツ描こうと思っている。身体を痩せるために必要な気がしている。心は太らせる。
そのため、というわけではなく、しかし偶然にもシェイクスピアをやってる。できれば演劇でやりたいのは彼の脳みその中の言葉にならなかった部分を掬い取る作業だ。物語が出来上がる前の、もっとどろどろっとしたもやもやっとした、夢と記憶と欲望のその隙間にあるような世界を作りたい。犬の言いたいことを知るのと同じくらい難しい。しかし犬だって好きになれば少しは聞こえてくる。ようやく最近シェイクスピアが好きなってきました、お母さん。
これがうまくいけば、俺はきっと、いやみんなはきっと、なんでも演劇にできるようになるでしょう。道に落ちてる石ころも、公園で寝ている老人とその足下でえさをついばむ鳩だって。
今は横浜にいます。炭水化物、2日目にして、アウト!

横浜、乗り切れるか

2011-02-18 | Weblog
雪が斜めに降って飛行機の音が聞こえる午後。演劇のCAMP!!は楽しい。みなの発想とどん欲さとポテンシャルの高さに驚きを隠し得ない。まじびっくり。正直、こんなに遅れをとって大丈夫、おれ。負けてられない。終わったあとたけちゃんと若様と大手中華レストランチェーン店で、餃子を4人前、北京ダック、青菜とベーコンの炒め物、鶏の唐揚げ、鶏のレバ炒め、平らげる。店員が「餃子をひとつ落としてしまいまして、すいません、こちらをどうぞ」とサービスで餃子一皿。まるで金の斧銀の斧である。これで三人で5人前になった。餃子と北京ダッグの皮も炭水化物じゃないんですか、と若様に指摘され、ぐうの音も出ないが、あくまでも炭水化物とはごはんらーめんうどんぱすたぱんと主張。そ明日から横浜、乗り切れるか。中華街が呼んでる!

教師なのか生徒なのか

2011-02-16 | Weblog
生きてるのか死んでるのかで言うと、役者さんとたまに言い争いになる案件に「生きてるのか死んでるのか」問題がある。その俳優さんにリチャードさんという役が回ってくる。戯曲上、リチャードさんはどうやら死んでるかもしれないし、生きてるかもしれない、よくわからない。「演出上、どうですか?」と訊かれる。僕は「どっちでもいい」と思うのだが、なかなか納得してもらえない。演じる上で「生きてるのか死んでるのか」は確かに重要である。別に観客にそのことを伝えることが大事なのではなくて、役者の責任として「ふまえておきたい」ということらしい。
これは生きてるか死んでるかだけではなく、おうおう、他のケースで現れる。この人は「教師なのか生徒なのか」「男か女か」「現実か夢か」「おならをしたのかしてないのか」「いいやつか悪いやつか」「パンを食べたのか食べなかったのか」「俺かお前か、お前か俺か」様々ある。僕はスタンスとして「どっちでもいい」が常だけど、それでよく怒られる。やれやれ。演出家は不完全な神様なのです。

生きてるのか死んでるのか

2011-02-15 | Weblog
そうだロストの話をしよう。ロスト、見ました?終わりました?僕の周りではおかやんだけで、ほとんどの人が途中で行き倒れ、迷子になっている。アメリカのドラマの話です。最終回を見た日の夜、気づくと僕も島にいました。生きてるのか死んでるのか。シュレーディンガーの猫じゃないけど、僕らは箱に入った猫、生きてるのと死んでるのが重なりあってる。ロスト、僕は面白かったなー。ヒーローズは、殺人鬼が宇宙で死んでから見てないな。
これだけのクオリティのドラマが作れる国なら、ジョジョなんかも任せたいな。どうですか、JJエイブラムズさん。

夢の中で丸ま一本映画を見た。確かに寝てた時間は2時間だ。もちろんどんな映画だったか思い出せない。舞台だったような気もする。しかし睡眠2時間をそれに使って、それでも僕は寝たというのだろうか?

難しい、面白い

2011-02-14 | Weblog
厳密に言えばメキシコで止まるのが夢だな。カーニバルにソルにトルティーヤ。踏めないステップを踏むんだぜ。
そんな妄想は置いといて、きっちり右から左に製品を流す生活。演出とか演劇とか、カルチャー全般に憧れてる若者に言っておくと、その大部分はベルトコンベアだ!
もちろんそれは楽しい工場なんだけど、なにか魔法のような世界だと思ってる人がいるけど、魔法なんて見たことない。具体的な時間労働が物を言う世界。考えるだけ考えれば、その成果は得られる。手を動かさなければ何も産まれない。もちろん才能も必要かもしれない。奇跡の一夜みたいなこともなくはない。
しかし人が動いて働くと書く、いう意味では、なんでも一緒だよ、と我思う。どれだけ没頭できるか、難しいことにこそ面白みを感じるか。そういう才能は必要だと思う。
今はパソコンを叩く時間と本を読む時間と黙考の時間を賃金に還る生活。つまらない、こともなくもないが、面白いこともなくもない。
井田君の影響で、炭水化物食べないダイエットをはじめた。これがなかなか難しい。でもそこが面白い。

止まってる

2011-02-13 | Weblog
だめだ、無為に起きてる。一段落したからか。夜中に目を覚まし、しなくてはいけないことを無視し、ただYOUTUBEで放送室を立て続けに聞く真夜中。それも飽きて、次はオリジナルソングを熱唱。外は白々と朝の予感。なにしてんだ、おれ。だいぶ少なくはなったけどたまに大学生のような生活に戻ってしまう時がある。
動き続けることは、まるで価値のような言われ方をする時代も終わってると思う。止まってる人で美しい人はたくさんいる。第三舞台が復活というニュース、僕は好きですけど、変わり続ける的なキャッチはもう違うんじゃないかと思う。
「東京に出るタイミングをどうしようかと」悩んでる人に相談されたが、そういう時代でもないと思う。東京に憧れはゼロだな。行きたい人は行けばよい。僕だって仕事をするのは東京の方がなにかと素敵なことは多いと思ってるが、しんどそーだなーという気持ちもわく。自分のタフ度を調べる検査薬くらいに考えた方がいいのかもしれない。
俺は止まってるのだろうか。今年は動くのだろうか。できればメキシコくらいで動きたい。

回転の違い

2011-02-11 | Weblog
ギア、第4シーズン。初日を迎え、このまま3月末までロングラン。金土日月は毎週やってる。大阪来たらぜひおこしやす。歯車がかみあってきたよ。
700円の温泉につかってみたが、終電にせかされ、あわてた風呂。もうすこし、湯船につかって耳を澄ませるような生活にしないとなー。元気なんですけどね。これで体調悪ければ用心するんだけど、元気なだけに、温泉つかっても、家で寝ても、頭が回り続けてせわしないよ。それはともかく、帰り際に温泉に行ける港町、北加賀屋でギアはやってるよ。
キャンプ、タイトル間違ってた。言葉か言葉じゃないか、それが問題だ、っていうほどのことはなく、シェイクさんのおもろいところを煮詰める作業。煮詰めて言葉がなくなっていく過程は、ギアの逆で、そういう回転の違いでわかることもある。



スーパー感覚

2011-02-06 | Weblog
ギアの2月3月バージョンの劇場稽古にどっぷり浸かってる。長崎は大きかった。もしも本当にいろんなことがうまくいってギアが回り始めたら、いつかそのとき、「長崎は大きかった」と皆口を揃えて言うのだろ。ギアってなんじゃい、って人はここを見て。たぶんこの一年間で、一番頭を悩ませた作品だ。門外漢が集まって、巨大な門を叩くようなことをやってる。その門を開けたら何が飛び出してくるのかはわからないけど。最近は、案外素敵なものが現れるんじゃないかって思ってる。
キャンプ!はタイトルいん、WORDS OR NOT WORDS。この門もなかなか大きくて分厚い。シェイクスピアだもんね。でもね、距離感なくやるよ、俺は。イギリスの、400年前も、目の前のスーパー感覚で。

冷たい鳥

2011-02-04 | Weblog
山口くんのブログを読んで、僕ももうちょっとマメに書くことしよう、と思い立つ朝の7時11分。冷たい鳥も飛び立つ。2月に入ってしもうた。韓国肥満日記はちょっと整理中。キャンプ!!が本格的にはじまり。シェイクスピア地獄。本を読むことイト慣れん。関係ない本ばかり読もうとしてしまうのだけど、それもまた関係なくはない。読んだのは「悩む力」と「こころと脳の対話」。生きていたら会いたい人、河合隼雄さん。大学時代、いちおー、心理学科で、ユングやったから、よー読んだ。会いにいけばよかったな。そういう人がまだいて、会い行くべきなんだろうな。ほとんどの悲しいことはそういう失われてはじめて知ることだと思う。去年の年末、失われて回復した視力についても、ためになる経験だった。失われて回復しては本当はいけないんだろうなとも思う。失われたものはずうと失われるべきなんだろう。と。物語の世界ではおそらくそうなることのほうが多い。物語と言えば、昨日か一昨日見た金魚は、物語力があってよかったよ。もっとどんどこ入っていって欲しい。2時間でどこまで潜っていけるか。そういう演劇を僕は見たいなー。自分で作ったらいいんだけどね。
演劇については、また今度。