今日の社内連絡(ブログver)

sundayとかオリジナルテンポとかの作・演出家ウォーリー木下のつれづれなるままのもろもろ。

インディアン島

2005-09-30 | Weblog
いまさらだけど、「インディアン島からの招待状」はどのくらいミステリーマニアが来てたのか知りたい。
みんなは満足したのでしょうか。
僕は正直、不安だった。
芝居としても推理劇としても人間ドラマとしてもコンゲームとしても、面白いとは思うけど、
果たしてミステリーとかトリックとかで言えば、つっこみどころはある。
ミステリーマニアがそれを納得して見てくれるのか。
ゲネプロ後、そんなことを懸念している僕に、有栖川さんがこう言ってくれた。
「厳密に納得できる、穴の一つもないトリックは、歴史上で20個くらいしかない」。
そんなものなのか。しかしその言葉、だいぶほっとした。

で、インディアン島。「そして誰もいなくなった」は僕の一番好きなミステリーです。
読んだことない人、一度読んでみて。
ちなみにこの小説のことを知ったのは、
アニメの「うる星やつら」の30分シリーズの中で、
「そして誰もいなくなったっちゃ」という空前絶後に面白い話があって、それのおかげなのである。
たぶん、監督は押井守だったんじゃないかな。
ビデオ出てれば見てみたい。

文楽とパンソリ

2005-09-28 | Weblog
知り合いの薦めで、文楽とパンソリのW公演を見てきた。
※パンソリとは韓国の伝統芸能のこと。
最初の45分が文楽で、休憩後、パンソリが45分行われる。
A面がバッハで、B面がハイドンのレコードを聴いてるような感じ。
つまりそんなに違和感はない。日本海をはさんで鏡に映った2つの同じ作品を見てるような気にならなくもない。
ただ同じかと言われると、まるっきり違うとしか思えない。
難しいことはわからないけど、出自はきっと違うのだと思う。
文楽の方が少し物言いが柔らかい。いいとこのお坊ちゃんのようだ。
一方パンソリはやくざな父親に育てられた子供のようだ。やる時はやる、と言った気迫が背後に感じられる。

韓国チームの中に、いつもソウルでお世話になってる通訳のミーアさんが同行していたので、
ひさびさに旧交を温めようと食事に行く。
北海道ラーメンを食べながら、あっちのことを聞いて、こっちのことを話す。
また来年も韓国行きたいなあと思う。
それは同時に、ダッカルビやサムゲタンを食べたいなあということである。

マジシャン酔い

2005-09-27 | Weblog
マジックバーに行ってきた。
テレビで観たことのあるマジシャンがいる店。
テーブルの前でするいわゆるクローズアップマジックだ。それを酒を飲みながら見る。
イリュージョン系は見たことあるけど、こういうのは初めて。
かなり楽しみに出かけた。
いきなりトランプが消えた。驚いた。もちろん消さないとマジックじゃない。
驚きに来てる客を驚かすわけだから、至極当然な成り行きだ。
しかしまあ、次から次へと不思議なことが目の前で起こるのには、感心するより仕方ない。
またこの店は一人のマジシャンが終ると、すぐに次のマジシャンがやってくる。
それもキャラ立ちした強烈なマジシャンが次から次へと。
イケメンマジシャンに、女王様マジシャン、ボスマジシャンなどなど。
マジシャンの波状攻撃。息つく暇も無い。
その人たちがひっきりなしに消したり当てたり浮かしたり伸ばしたりするわけだから、
もうだんだん気持ち悪くなってくる。
マジシャン酔いだ。
さらに空腹に入れたアルコールが駄目押しに気分をおかしくする。
もはや驚くことよりも、ぼう然と一点を見つめてるようなトリップした状態になる。
目の前にマジックじゃなく明後日を見つめた男がいて、ずいぶんとマジシャンたちもやりづらかったと思う。
悪いことをした。

雑感

2005-09-26 | Weblog
したいことをするのは簡単だ。
難しいのは、したくないことを、どうやってするかだ。
したいことは、直感でしたいって思うから、理由付けなしでできる。
したくないことは、なんでしたくないのかを考えて、それを打破するために
様々な思考回路を働かせないと、潰れてしまう。
なにもかもが嫌んなってしまう。
だから一生懸命、どうしたらいいかを考える。
その結果、思いも寄らない光景に出くわしたりする。
それはとてもエキサイティングだと思う。
したくないからしません!というのも芸術家みたいでかっこいいけど、
僕はそこで「うわー全然僕がする意味わかんないけどとりあえずやってみよう」と思う。
結果も、面白いものができたりするのは、そっちの方が多かったりする。

したいことを一生懸命さがしている若者たちを見ていると
そんなことどうでもいいのに、と思ったりする。

あき

2005-09-25 | Weblog
秋、だ。
涼しくて眠い。
公演は終わった。後悔とか反省とか、は、あるのだけど、1回公演のすがすがしさもあって、
後悔とか反省はしないようにする。
ただし学習はしよう。
次の公演のための準備にはいる。次は西部劇。楽しみだ。

今回はいままで知らなかったたくさんの役者サンと一緒に芝居が作れたことが嬉しかった。
僕は人好きな人間なのかよくわからないけど、
とても人が好きになった。もっとたくさんの役者といろんなことをしていきたい。

それと舞台美術。世界一団でずっと一緒だった柴田くんのお仕事。
僕の作品の中ではダントツに豪華でよかった。
1回公演の哀しさはあるけど、
あの建築物が一瞬でできあがってそして壊されていくというのは、
それはそれでなかなか見物だった。まるで砂の城だ。
はかなさの美しさ、っていうんでしょうか。
ちなみにあのセットは瀬戸内海のメキシコをイメージして作ってもらいました。

あ、そうそう、おかげで最近またミステリー好きになってきた。
本もかなり買ってきた。どうしても昔読んだのが多いのが難だが、
読書の秋は推理小説になりそうだ。

裸の男が2人で

2005-09-22 | Weblog
眠い。明日は朝から劇場入りで、明後日は本番。
もうチケットはないらしいから(当日券は少しだけあるらしい)、宣伝もしない。

夜中、眠いのに眠れなくて、NHKをつけたら相撲をやってる。
あらゆるスポーツの中でもっとも不思議な光景だと思う。
ケツ丸出しの男が2人、抱きつき、からみあう。

小さい頃、ホントに不思議で、父親によく「なにが面白いの?」と連発してた。
まだ「赤ちゃんはどうやって生まれるの」の方が答えやすかっただろう。
父親は、「あ、ああ」といつも返事に困っていた。

なにが面白いの?

ミステリー

2005-09-16 | Weblog
なんかよくわからないが、昨日と一昨日に書いた記事がすっかり消えてる。
たぶん間違って削除してしまったのだと思う。
結構しょげる。
「まくらの話」と「財布消失事件」というタイトルだった。
もし読めた人はラッキーです。
もう同じ文章書く気もしないので読めなかった人は諦めてください。
ブログって意外と扱いをデリケートにしないとだめなんだなあと、痛感。

次は台湾だ

2005-09-13 | Weblog
the original tempoの海外公演第2弾が決定。
韓国に続き、今度は台湾。台北にできる台北芸術村というところで10月末にライブをすることになりました。
そこは世界中からいろんな芸術家の人たちが集まって、作品を作ってる場所だそうで、なかなかにおもしろそう。
一番の楽しみは飯だけどね。

大人遊び

2005-09-10 | Weblog
芝居の稽古がほぼ毎日。再来週本番だからね。
稽古前にアップでするゲームが楽しい。
大人になってからの方が圧倒的にゲームをする量は増えた。
大人のゲームは子供のそれよりも緊迫感があるし、難易度もあがるので必死さは増す。
ただのしりとりでもものすごい早いテンポでやったりするだけで、地雷を踏みないように戦場を歩くような緊張感に包まれる。それも負けた人の罰ゲームが「秘密を告白」とかなると、気迫が変わる。
アイスホッケーのような試合になる。
ただのしりとりなんですけどね。

台風の去る一日

2005-09-08 | Weblog
●晩飯は、豚のショウガ焼き(写真)、みそ汁、ご飯、納豆。付け合わせのキャベツの千切りをグリーンボールという名の野菜にしてみる。見た目も味もほぼきゃべつ。ほんのり柔らかく、青臭さが少ない。どっちがうまいかはわからん。
●あまりにも見事な台風だったから、町が洗車されたようにピカピカと光っている。なぜか夜中に青空がはっきりと見えた。
●最近の気分転換はNINJATUNEの「ZEN TV」をDVDで見ることと、一駅向こうのお気に入りの喫茶店に行くこと。わざわざ行く感じがいい。静かで落ち着ける喫茶店というのが少なくなった昨今、とても重宝する店なのだ。客が少ないことが売りといってもいい。マスターは口ひげをたくわえて、カウンターでいつも豆をしこしこ挽いている。BGMは、ソニー・ロリンズとかナット・キング・コールとか。帰り際にはノラ・ジョーンズがかかっていた。
●携帯電話が激しく壊れはじめてきた。気づいたら二枚に下ろされた魚みたいになってるときがある。気に入ってるだけになんとかしたい。

台風の来る一日

2005-09-06 | Weblog
●ウナギを食べた。スーパーで調理されたものを1尾(690円)買ってきて、4つに切って、フライパンの上で温める。最初に料理酒を少しふりかけておくと、できあがりがふわっとする。みりんと醤油も少し足して、煮詰まったら、火からあげて、炊き立てのご飯の上にのっけて、鰻丼のできあがり。これに豆腐のみそ汁でかなり満足。
●テレビでは爆笑問題の太田光が向田邦子について熱く語っている。それはとても見てて心地よい。好きな人のことを嬉しそうに話す様子を見るのは何にもましていいものだ。
●一方、嫌いなものを語る人は、見てても聞いててもあまり心弾まない。今の政治家の演説のほとんどがそんな感じで、選挙に行く気も失せる。もうちょっと楽しそうに喋ってもいいんじゃないだろうか。
●台風が近づいてきてる。これを機会にベランダを少し掃除する。意外とベランダって不思議なものがあったりする。子供のおもちゃとか。子供いないのに。ちょっとしたホラーだ。
●家のことをするのは嫌いではないのだと思う。一度主夫になってみたいと思う。半年くらい。
●ちなみに写真は先日通りかかった「なか卯」の店頭看板。手書きの文字で「当店は24時間営業です。お腹が空いた時にご利用ください」。はーい。

逃避としての読書

2005-09-02 | Weblog
忙しい時に限って、
資料として読まなくちゃいけない本もたくさんたまってるのに、
まったくどうでもいい種類の本を買ってきて、読んでしまう。

今は「建築系」の本を好んで読んでる。
エッフェル塔は建設当時、
美観を損ねるとパリ市民には大不評だったこととか、
住居ってのは、外部からエネルギーを取り込み(水道やら電気やら)、
ゴミや汚染物を外部に捨ててると言う意味で、人間の体と同じであることなど、
そんなどうでもいいことをふんふんうなずきながら読んでいる。

ちなみにそういう逃避型読書はトイレですることが多い。
イスとして便座は高性能なのだ。あの狭さも集中するのにもってこい。