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世界の覚書

道州制、易姓革命、外国人参政権には反対です。伝王仁墓に百済門を作るのは場違いであり、反対です。

「軍の関与」と「軍の強制性」の大いなる隙間

2007年09月29日 | 歴史・伝統
沖縄、11万人が訴え 教科書検定「撤回を」(朝日新聞) - goo ニュース
実行委員長を務める仲里利信・県議会議長は「歴史的事実がねじ曲げられることは絶対に許すことはできない。県民大会は、住民を巻き込んだ悲惨な地上戦の惨禍に見舞われた沖縄が全国に発信する警鐘だ」とあいさつ。仲井真弘多知事も「文部科学省は県民の度重なる要請行動を真摯(しんし)に受け止めることなく、撤回要求に応じていない。強く抗議し、遺憾の意を表明する」と述べた。
(中略)
「集団自決」の現場にいた吉川嘉勝さん(68)は、集団自決が起きたのは日本軍がいた島だけだった、と指摘。そのうえで、「日本軍の関与がなければあのような惨事は起こらなかった、と結論づける事実は山積している」と訴えた。
(中略)
大会後、仲井真知事は記者団に「ある種のマグマというかエネルギーが爆発寸前にあるのではないかと予感させるような大会だった」と述べた。
意見撤回求め11万人集会=知事「軍は関与」-集団自決の教科書検定問題・沖縄 (時事通信) - goo ニュース
県内の集会では、1995年の米兵による少女暴行事件に抗議した大会を上回る規模。
米兵による少女暴行事件への抗議を上回る規模とは、半端でない。

〔※追記:実数は4万人程度が正しいようだ。11万人という主催者発表をそのまま報道したのは、ちょっとまずかった〕

分りにくいのは、その主張。裁判でまで明らかになった捏造話もあるが、普通に証言を読んでも、軍の命令では無かったとしかならない。絶望的な状況のもとで、「大人たち」が日本的な反応を示したに過ぎない。もちろん、つかまれば辱めを受けるという思い込みも大きかったろう。

沖縄タイムス:手榴弾配り自決命令/住民が初めて証言
二人は、米軍の砲弾を避けながら二十―三十分かけ、忠魂碑前に着いた。その際、住民に囲まれていた日本兵一人がマカさんに「米軍に捕まる前にこれで死になさい」と言い、手榴弾を差し出したという。スミ子さんは「手榴弾を左手で抱え、右手で住民に差し出していた」と話す。マカさんは「家族がみんな一緒でないと死ねない」と受け取りを拒んだ。スミ子さんはすぐそばで日本兵とマカさんのやりとりを聞いた。二人はその後、米軍の猛攻撃から逃れるため、あてもなく山中へと逃げた。
こうした証言なら山のようにあるのではないか。一人の「日本兵」の身分は不明だが、これで「軍の命令」になるのか? 軍人の関与と軍の関与は違う。

沖縄タイムス29日朝:臨時国会で追及へ/民主・鳩山氏が談話発表
鳩山由紀夫幹事長は二十八日の定例記者会見で(中略)談話を発表した。(中略)臨時国会で教科書問題を追及する考えを明らかにした。談話は「いわゆる集団自決が、日本軍による強制・誘導・関与なしに起こり得なかったことは紛れもない事実」として日本軍の強制性を断定。
論旨が曖昧になっている。「軍の関与」がいわゆる「従軍慰安婦問題」でもポイントではなかったか。そりゃあ、軍の管轄地域なのだから関与はある。問題はそこじゃない。

民主党と福田政権の下では、非常に心もとない。

民主党鳩山幹事長:沖縄戦「集団自決」に関する教科書検定について(談話)


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1 コメント

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Unknown (海驢)
2007-10-03 23:11:28
やはり、このような猛烈な、
しかし根拠のない反撃が来ましたね。

実証的な話しはしない、問題をすり替える、
なんだか大陸化しているような気がします。
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