産経:「戦争も排除せず」尖閣問題で台湾行政院長
言うことを聞かない相手と付き合う前提は、残念ながら軍事力である、という真理は永遠に変わらない。それは戦争防止の前提でもある。
追記:この問題で驚くべきなのは、台湾が領土問題で日本に対しても意外に強硬だとか物騒な言及も辞さないのが時代錯誤だとかあるかもしれないが、いずれも別に不思議でも何でもない常識的なことだから、やはり驚くには価しないという結論になる。
台湾の劉兆玄行政院長(首相)は13日の立法院(国会)答弁で、日本との領有権をめぐる争いでは、問題解決の最終手段として「開戦の可能性を排除しない」という強硬姿勢を示した。中央通信によると、日台の主権が絡む尖閣をめぐる問題で、開戦は最終手段になると発言した劉院長に対し、中国国民党選出の立法委員(国会議員)が開戦の可能性があるかと確認したところ、院長はこれを肯定した。真意は対話による平和解決を前提としたものとみられるが、台湾では事故をきっかけに反日的な報道が過熱している。尖閣諸島の領有権主張 馬英九総統(産経新聞) - goo ニュース
一方、欧鴻錬外交部長(外相)もこの日、日本側に拘留された遊漁船の船長が同日中に釈放されない場合、許世楷駐日代表(日本大使に相当)を台湾に召還すると言明した。船長は発言直後に釈放されて帰台したため、結果的に駐日代表の召還は見送られるとみられるが、5月に政権復帰した国民党は、「一つの中国は中華民国」という虚構を抱え、沖縄県は「琉球」と表記して「自国領土」とみなし、尖閣への領有権を主張している。台湾では12日に総統府が「釣魚台(尖閣の中国語名)は中華民国の領土だ」とする声明を発表したが、台湾海軍の艦船が18日、立法委員らを乗せて尖閣海域に展開し、台湾側の主張を訴える計画もある。
声明は(1)釣魚台は台湾に帰属する島嶼(とうしょ)である(2)釣魚台の主権を維持する決心に変わりない(3)日本政府の船艦がわが国(台湾)領海で、わが国の漁船を沈没させ、わが国の船長を拘留したことに抗議し、船長の釈放と賠償を要求する(4)海巡署(海上保安庁に相当)の編成と装備の強化を行い、主権と漁業権を守る機能を高める-とした。漁船沈没で日本への抗議高まる=知事が軍艦派遣要求-台湾(時事通信) - goo ニュース
12日には漁船の母港がある台北県の周錫※(※=偉のニンベンを王に)知事が日本の対台湾窓口、交流協会台北事務所を訪れて抗議するとともに、謝罪と賠償を求めた。台北事務所前には、漁民や反日団体メンバーら60人近くが結集し、紙製の日の丸を破るなど抗議活動を繰り広げた。周知事は事務所幹部と会談後、「行政院長(首相)に尖閣諸島への軍艦派遣を要求する」と険しい表情で語った。遊猟船ということだが、尖閣列島に近づいて巡視船に接近され、ジグザグに逃げて接触沈没した。偶然に近づいただけなんだろうか? 国民党政権が中台関係緊密化に動いているタイミングで、尖閣カードを切る事になったのは、誰が望むところなのか。真相は遊猟船の船長しか知らないか。
言うことを聞かない相手と付き合う前提は、残念ながら軍事力である、という真理は永遠に変わらない。それは戦争防止の前提でもある。
追記:この問題で驚くべきなのは、台湾が領土問題で日本に対しても意外に強硬だとか物騒な言及も辞さないのが時代錯誤だとかあるかもしれないが、いずれも別に不思議でも何でもない常識的なことだから、やはり驚くには価しないという結論になる。