談論風発 : 海洋大国日本を守れ/「国境離島」に目をむけて:境港市観光協会会長
「尖閣諸島」周辺海域には、海底油田の推定埋蔵量が1千億バレルを超えるという。1千億バレルとは、世界第2の石油埋蔵国イラクとほぼ同じ尖閣周辺の埋蔵量は大したことはない、というのが通説だと思ったが、調べ直してみると、1000億バレルは古いデータで、その後32億バーレルに訂正され、採掘可能量はもっと減り、日本の使用量の1年分にも満たないくらいだろう。最新の情報はもはや不明のようだ。
尖閣諸島周辺海域の石油埋蔵量について:科学・技術の国らしく正しく知ろう:田村八洲夫 2010年10月30日
「尖閣列島周辺海域には、世界第二位のイラク並みの1000億バレルを超す石油埋蔵量がある」との報道が殆どであり、これを正しいと思う国民が増えているようである。しかし、この埋蔵量推定は1970年ころのものであり、その後の調査技術の進歩と詳細な調査の結果、1994年時点での日本政府の公表では、日中中間線より日本側海域での究極可採埋蔵量は32.6億バーレルしかしメタンハイドレートの埋蔵量は日本の天然ガスの使用量で1世紀分くらいと、極めて大きいとされているはずだ。