RDFといっても固形燃料 Refuse Derived Fuel の話。よく覚えていないが、2000年頃には、壮大な失敗が明らかになっていたようだが、ちょうどその頃は、JIS規格化の話が持ち上がっていたようだ。元はダイオキシン対策で、焼却装置の大型化(=高度化)と、RDF化の2方向が示されたようだ。今更ではあるが、RDFは壮大な失敗プロジェクトである。なぜか最近また記事になっているが、会計検査院の指摘によるようだ。
読売:ごみ固形化燃料、いいこと何もなし…施設休止も 2010.10.25
夢のごみリサイクル “失墜” 固形燃料「RDF」 2010.12.20
富良野市の事例は成功例とされているが、それでも1トン2625円。
全国平均の製造コストは1トン62606円らしい。普通に焼却すれば、コストはだいたい3万円程度。ちなみにRDFを燃やす時にはダイオキシン対策が必要で(RDFの質にもよるが)、ダイオキシン対策としてのRDFは、問題の先送りに過ぎなかったようだ。
それにしても、壮大な失敗である。まあ、ゴミ減量加工技術が無意味とは言わないが、RDFである必要はないだろう。
読売:ごみ固形化燃料、いいこと何もなし…施設休止も 2010.10.25
和歌山県湯浅町、広川町(人口計約2万1000人)が共同で建設したRDF化施設「リユースなぎ」。国庫補助金を含む35億9000万円をかけて建設(中略)02年3月の稼働直後から、機械の故障や火災が相次ぎ、処理費用も1トンあたり5万5600円。通常のごみ焼却処分にかかる1トン2万~3万円を大きく上回った。RDFは1トン500円で、岡山県の工場に売却していたが、輸送費1トン1万5000円は自己負担。生ゴミをRDF化する過程で「悪臭がする」と住民からの苦情も出て、4年で稼働を停止した。現在、ごみ処理は1トン約3万円で民間業者に委託し、焼却している。稼働から4年で停止も酷いが、ここまで採算性が無い事業を、どうして始めてしまったのか、実に不思議な話である。まあ、昔の公共事業ではありがちな事だったのかもしれないが。
夢のごみリサイクル “失墜” 固形燃料「RDF」 2010.12.20
会計検査院が今年10月、環境相に改善を求める意見表示をした。山梨県南部町の事例では、製造コストが1トン93000円、販売価格はやはり1トン500円、ただし塩素濃度を希釈する加工と輸送費が1トン21000円かかる。
富良野市の事例は成功例とされているが、それでも1トン2625円。
全国平均の製造コストは1トン62606円らしい。普通に焼却すれば、コストはだいたい3万円程度。ちなみにRDFを燃やす時にはダイオキシン対策が必要で(RDFの質にもよるが)、ダイオキシン対策としてのRDFは、問題の先送りに過ぎなかったようだ。
それにしても、壮大な失敗である。まあ、ゴミ減量加工技術が無意味とは言わないが、RDFである必要はないだろう。