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中東情勢04.20「核拡散」

2006-04-20 09:54:35 | 中東問題
昨日ブログのサーバの調子が悪くて遅れなかったイラン情勢続報。イランの核の脅威が想定以上だった場合、米国が強権発動する可能性はあるだろう。イラクで米国の独走を許した反省からか中ロも慎重な姿勢を崩さず、明確な外交的アプローチも難しい情勢だ。いずれ避けられないことだとは思うが、核拡散が現実のものとなると、偶発的な核戦争のリスクが極大化していこう。


◎イラン、秘密施設で第2の濃縮計画?…関係者が懸念
http://www.yomiuri.co.jp/world/news/20060419i501.htm
 イランのアフマディネジャド大統領が先週、高性能の改良型遠心分離器の研究を進めていると発言したことに対し、国際原子力機関(IAEA)関係者の間で、ナタンツの濃縮施設とは別の、ウラン濃縮計画がある可能性が懸念されている。

 イランは既存の遠心分離器を連結した装置「カスケード」で低濃縮ウラン製造を始めたが、改良型は既存機器より回転速度が速く、場所もとらない。秘密施設向きだ。

 イランは、IAEAに対し、改良型の設計図を1995年に核の闇市場から入手したものの7年間は何もせず、「2002年に初めて着手した研究開発を03年に打ち切った」と説明してきた。

 だが、大統領発言によって、改良型の開発が空白の7年間にも秘密裏に進められ、今も継続しているとの疑惑が濃厚になった。

 イランは、〈1〉闇市場から得た設計図に独自の変更を加えた〈2〉遠心分離器の回転筒を国防省の施設で製造した〈3〉今年1月、改良型の部品(テヘランの工場で保管)の封印を撤去した――ことが確認されているが、開発場所など依然ナゾが多い。

 仮にナタンツの施設以外で第2の濃縮計画があれば、イラン核開発の規模は、米欧の想定をはるかにこえるものになる。


◎対イラン核攻撃、米大統領否定せず
http://www.yomiuri.co.jp/world/news/20060419id03.htm
 ブッシュ米大統領は18日の会見で、核開発をやめようとしないイランに対処する選択肢に核攻撃も含まれるのかとの質問に対して、「すべての選択肢が検討対象だ」と述べ、核を含む武力行使の可能性を否定しなかった。

 ただ、大統領は「我々はこの問題を外交的に解決したい」と強調し、20日に予定される胡錦濤・中国国家主席との会談でもイラン核問題を取り上げる意向を示した。

 米国内では、イランに対する最後の手段としての武力行使が取りざたされており、「米政府が小型戦術核を使用して地下核施設を破壊することを検討している」との一部報道もある。


◎イラン核問題協議、米と中露が対立のまま閉幕
http://www.yomiuri.co.jp/world/news/20060419i102.htm
 モスクワで18日に開かれた国連安全保障理事会の5常任理事国(米英仏中露)とドイツのイラン核問題の次官級協議は、国連制裁発動を含む対イラン圧力の強化を唱える米国と、制裁に慎重な中露の対立が解けないまま閉幕した。

 協議は同日夜(日本時間19日未明)から約3時間にわたったが、インターファクス通信は、協議に近い筋の証言として「問題打開につながる決定は何ひとつ採択されなかった」と伝えた。

 今回の協議は、イランが国連安保理などの制止を無視して11日、核兵器開発の基礎技術につながる低濃縮ウランの生産成功を発表した事態を受けて開かれたもの。この事態への対処を巡る米中露など大国の足並みの乱れは、イランの強硬姿勢を一層勢いづかせる危険をはらんでいる。

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