私はブッシュ米政権が後世に残した負の遺産が3つあり、経済バブル崩壊、環境問題、中東問題の3つだと思っている。このブログで取り上げているテーマのほとんどが、なぜかその3つに集中しているわけだが、今回はこれまたかなり久々の中東ネタ(昔は相当集中して投稿していた時期もあった)。
イスラム教シーア派の反米指導者サドル師は、事態によっては全面戦争を開始すると警告。以前よりシーア派でありながら反米色の強いサドル師は台風の目であったが、風雲が急を告げようとしているのかもしれない。
○サドル師、全面戦争を警告・政府の掃討作戦停止を要求
http://www.nikkei.co.jp/news/kaigai/20080420AT2M2000C20042008.html
イラクのイスラム教シーア派の反米指導者サドル師は19日、マリキ政権がサドル師傘下の民兵組織に対する掃討作戦を停止しなければ、「全面戦争を開始する」と警告した。シーア派の聖地ナジャフで公表した声明で明らかにした。
イラク治安部隊は3月以降、南部の主要都市バスラやバグダッドでサドル師派の掃討作戦を続けている。サドル師は声明を「最後の警告」としたうえで、「政府が正しい判断をせず、攻撃をやめなければ全面戦争を宣言するだろう」と述べた。
サドル師が昨年、傘下の民兵組織に停戦を命じたことが戦闘による市民の犠牲者減少につながったとされる。しかし、シーア派内部で力を増すサドル師派に政権は危機感を強めており、民兵組織解体を今秋に予定する地方選挙への参加条件とするなど圧力を強めている。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます