これもまた、兼ねてより指摘し続けてきたことであるが、イラクの全面的内戦の懸念が高まっている様だ。アラブ諸国の国境線は、もともと植民地化していた欧米列強が自分達の都合で引いた国境線であり、アメリカの様に更に強引に割り込んで自分の都合を押し付けると、イスラム世界でこれまで鬱積してきたものに火を付ける可能性は多分にあったと思われる。特に、スンニ派、シーア派それぞれの結束意識が強ければ、国家の単位として、今の様にそれぞれが複数の国に分かれて存続することの是非自体についての問題意識が人々の頭の中によぎってくる。イラン核問題やクルド人問題とあわせ、一旦ついた火は、そう簡単には消せるものではないだろう。
◎国連事務総長「全面的内戦の恐れ」・イラク支援会合で警告
http://www.nikkei.co.jp/news/past/honbun.cfm?i=AT2M1900N%2019092006&g=G1&d=20060919
◎国連事務総長「全面的内戦の恐れ」・イラク支援会合で警告
http://www.nikkei.co.jp/news/past/honbun.cfm?i=AT2M1900N%2019092006&g=G1&d=20060919
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